第二章「キャラクター解説」と「あらすじ」のまとめ
*第三章 マシロ・レグナードはかく戦えり
47話 レヴァントによるグランデリア王暗殺
は、明日投稿されます。
ここを読んでくださいましてありがとうございます。
少なからずこの物語に興味を持っていただけているものと想像します。
【前半】は二章あらすじのまとめで、二章のネタバレになります。
飛ばし読みなどに便利です。
【後半】は読者さん用キャラクターの便利なまとめです。第二章にて語られた内容などを付加してます。
【前半】
かつて天界で起こった悲しい物語。
風の聖霊セラフィニアは堕天使ルシルフィルと恋に落ちる。しかし、これを天上の創造主(つまり神)は許さず大天使センデルフェンを討伐の将として二人を滅ぼす。
しかし、大天使センデルフェンは堕天使ルシルフィルに恋慕の情をもっており
セラフィニアの魂に強烈な嫉妬の感情を持つ。
堕天使ルシルフィルは怨嗟の思念のみの存在となり、セラフィニアの墓標の近くを漂う。
センデルフェンはルシルフィルとセラフィニアが一つにならぬように、自らの体を墓に打ち付け二人の中を永久に引き裂く。
この堕天使ルシルフィルの子孫こそが『レヴァント』であり、大天使センデルフェンの子孫が『マシロ』になる。
ちなみに『ミハエル』は堕天使ルシルフィルの双子の兄の子孫になる。
ミハエルは夢の中で天使たちのその悲しい物語を見る。その後、風の精霊(シルフ)であるサーラ・レンダルセンに救助される。
レヴァントも同じく夢の中で、自身が堕天使ルシルフィルの子孫であると知らされる。また、彼女の本心は王国を打倒する事ではなくミハエルとの幸せな暮らしであるとも知る。
作中にて、ミハエルとレヴァントの傭兵団時代の最後のシーン。傭兵団が滅ぼされるシーンが描かれる。謎の隊の攻撃にて傭兵団は壊滅する。
生き残ったミハエルとレヴァントを保護し、王国へ送り届けたのは若き日のマシロ・レグナードだった(当時は軍部に所属)。
マシロは宮中晩餐会にて王女から辱めを受ける。その後、マルセリウス・グラントと接触し魔術付与の剣を購入する取引を行う。
ミハエルは行方不明扱いになっていたが、王国側は捜索することを許さず。
その対応にミハエルの副官ルカアリューザは激高するも、特務班のキャスパローズに独自に捜索を命じる。
キャスパローズは苦労の末、ミハエルと合流。キャスパローズの過去が少し語られる。
若き飛空艇技師アリシア=ノヴァは、サーヴァステル港の自治領をマルセリウス・グラントとともにアリシア社の未来へ向けた拠点とすべく『自治権』を買い取ろうとする。
その際、嵐の森にひとり迷ってしまうが、マルセリウス・グラントがまるで白馬の騎士のように救助に来る。これでアリシア=ノヴァはマルセリウスに惚れてしまい、勢いで求婚したらしい(求婚シーンは描写なし)。
グランデリア王都ではマシロやヴェルデュカスを中心に反体制軍の王国打倒へ向けての計画が進んでゆく。
その中でどさくさに紛れトロティはマシロを殴ったり愛を告白するが流される。
トロティの調査により、ミハエルとレヴァントの所属していた傭兵団を滅ぼしたのはマシロの父『グォルゲイ・レグナード』であると判明。マシロはミハエルの心の拠り所を奪ったのが実の父と知り苦悩する。
ミハエルは公的には行方不明の状態であった。そのため第二騎士団は解体される危機に瀕するが、副官ルカアリューザは解体を拒否し宿舎に立てこもる。その際、過去のミハエルが騎士団に入隊した当時のルカアリューザとの思い出が語られる。
王都へ帰還したミハエルを、ルカアリューザは出迎える。ルカアリューザはミハエルに恋愛感情を持っていたが隠し通す。
その後ミハエルは、情事の宿にてマシロ・レグナードから反乱に加わるよう誘われるが拒否。マシロはレヴァントを洗脳支配し暗殺者として差し向けたのは自分だとミハエルに伝える。
ミハエルは激怒する。激怒するも、マシロに正気に戻って欲しい思いを持つ。
トロティ秘書官はミハエルに、かつて所属していた傭兵団を滅ぼしたのはマシロの父『グォルゲイ・レグナード』であると書面にて伝える。
トロティ秘書官は第二騎士団の特務班キャスパロースと通じており、反乱の切り札を得るために最後の依頼をする。
アリシア=ノヴァは、ダーククリスタルを悪魔の兵器として用いるための計算式を解読して、その恐ろしさに震える。
そして、いよいよマシロと反体制軍による、王国打倒への戦いが始まる。
【後半】
★キャラクター解説
大天使ミケルフェルゼン
→堕天使ルシルフィルの双子の兄
大天使センデルフェン
ルシルフィルが堕ちる前より彼を慕っていた女性格の大天使。
ルシルフィルへの嫉妬の想いから聖霊セラフィニアの墓に自身の体を杭で打ち付け、セラフィニアの魂とルシルフィルの思念を永遠に結ばれぬものとした。
堕天使ルシルフィル
闇へと堕ちた堕天使。
風の聖霊セラフィニアと恋に落ちるが二人して神の軍勢に滅ぼされる。その軍勢の指揮官がセンデルフェンであった。
彼の憎しみの心は癒されることなく死後は怨嗟となって世界を永遠に彷徨う事となる。そのエネルギーを古代の民は凝縮し『超古代兵器』という名のダーククリスタルにした。
風の聖霊セラフィニア
堕天使ルシルフィルと恋に落ちた風の聖霊。神の軍勢よりルシルフィルを護ろうとし自らも命を落とす。今も暗い墓の中でルシルフィルを待ち続けているのだろうか。
*聖霊と精霊を使い分けています。聖霊はより天使に近い高貴な存在。
ハイシルフ/サーラ・レンダルセン
セラフィニアの子孫。風の精霊。天界に紛れしまったミハエルの身体をこの世界に呼び戻した人物。
主人公格
ミハエル・サンブレイド(24)
グランデリア王国第二騎士団長。ダーククリスタル警護の任に就くが、襲撃してきたレヴァントや堕天使ルシルフィルとの戦いから爆発に巻き込まれる。
その後、天界の夢から堕天使ルシルフィルを巡る物語を知る。
王国への帰還途中に迷子になりかけるが配下のキャスパローズに保護される。
王国へ帰還後、マシロ・レグナードから再度革命への参加を持ちかけられるが拒否。
トロティ秘書官の調査書から、傭兵団の仇はマシロの父であると知る。
レヴァント・ソードブレイカー(22)
暗殺者に改造されたミハエルの恋人。
堕天使ルシルフィルの末裔であることを知る。ジンの仇を討つため、王国を滅ぼしたいと思っている。しかし、彼女の本当の望みはただ静かにミハエルと暮らす事であった。
マシロ・レグナード(27)
グランデリア王国の若きカリスマ。教会組織の司祭長(最高権力者ではない)かつ帯刀を許された聖堂騎士団の長である。
ミハエルを想うあまりその気持ちが憎しみに転じることもある。
大天使センデルフェンの子孫になり、彼女もまたセンデルフェンと同じ過ちを繰り返してしまうというのか。
アリシア・ノヴァ(16)
若き飛空艇技師。
サーヴァステルの港の自治権をマルセリウスと共に買い取った。
飛空艇の操縦から設計、科学技術の研究、会社の経営まで幅広い才能を見せる。
主要人物
トロティ・サファイア・ホークウィンド(26)
ホークウィンド公爵家の三男であり、正体はマシロの動向を探るスパイ。スパイであるがマシロに惚れてしまった。
マシロの前では情けない一面を見せる事が多いが、物語中では相当に優秀な人物。
キャスパローズが盗賊であった頃から彼女を用いて、裏工作をさせたり騎士団の情報を得たりしていた。
セリーナ・レイノア(21)
マシロの副官。
レイノアール子爵家の長女。武門の名家の家柄に生まれ、文武ともに秀でた。そのため一族の期待を一身に背負っている。
剣の腕と実務能力に秀で、マシロに対する忠誠心と恋愛感情で聖堂騎士団の副官にまで出世した。マシロの秘書官であるトロティには異常なライバル心を持っている。
秀才ではあるが、その域を超えてはいない。
マルセリウス・グラント(36)
大陸を股にかける武器商人。アリシア=ノヴァの面倒を見ている内に恋愛感情を持ってしまった。成り行き上アリシア=ノヴァから求婚されるも、彼女の未来や歳の差を考え、求婚を受けるかどうかは保留にしている。
ルカアリューザ(28)
ミハエルの副官。
前の王国第二騎士団長。
団長の地位をミハエルにゆずった理由は物語中で触れられていないが、ミハエルの器の大きさに可能性を感じて自ら退いたと考えるのが妥当。
現在は副官の立場にあるが、ミハエル不在時は団長代行として見事に団の指揮をとった。密かにミハエルへの想いを秘めているが、決して表には出さずツンデレのツンのみのコミュニケーションとなっている。
魔術師リオナフェルド
第二騎士団の魔術師。優秀な魔術師であるが、他のキャラが凄くてキャラが薄い。
キャスパローズ
第二騎士団の医療班。優秀な人物だが、完全に脇役。
ヴェルデュカス
反体制軍の指導者。ここまでは特に目立った活動はなし。
グォルゲイ・レグナード
マシロの父。極悪非道。実の娘であるマシロでさえ利用しようとする。
ソルディン
王国第一騎士団長で、第七まである騎士団をまとめている騎士団総帥。
ハイネ王女(18)
晩餐会でマシロを辱めた王女
*
ベイガン・ゼントァオルレ(女・25)
滅ぼされた蛇人族の生き残り。ヒクセルキルプスに魔術を習っていた。マシロの部下として買収されている。魔術の腕はマシロに追いつきつつあるらしい。
セメイオチケ(400歳以上)
神界の存在すら斬る美しい女性剣士。
その正体は堕天使に壊滅させられた王国騎士団長・翠蘭(スイ・ルァン)。堕天使を倒すべく妖魔に魂を売って人間をはるかにしのぐ寿命を得る。
ヒクセルキルプス(400歳以上)
超越的な魔術師。その正体は堕天使に壊滅させられた王国騎士団の副官・アドラード。妖魔を自身に取り込み、上級悪魔を神への生贄としてささげ超越的な魔力を得ている。
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