第4話

「オーバー…マインド…」


「!驚きました。まさか脳をシェイクされてまともに会話ができるとは」


「立てますか?傭兵ちゃん」

手を差し出してくる。その手を借りずに立とうとするが、立てそうになかったため、しょうがなく手を借りる。なんか胡散臭いんだよね。この人

「ん…大丈夫です」

部屋の中を見渡すといくつものTSと思わしき機体にグレネードランチャーまで様々な武装が保管されているのが見える。

ここはハンガーか何かだろうか。

「ここは…」

「此処は惑星ソラリスの中央大陸にある私の隠れ家…と言ったところでしょうか」


「惑星ソラリス…」

たしか…傭兵の聖地って呼ばれてる惑星だっけ。

行ったことはなかったけど、手術が成功したらこの星に来れるってあのジジイ言ってたけど、本当に来れるとは…

「貴女はどこから来たのですか?TS機体自体は第一世代の量産品でしたが、突入カプセルは何処製か分からないように登録用刻印は消されていましたが市場に流通していない星間企業の物でした。」

えーとつまり?

「?」


「つまり企業の専属か所属のTSパイロットしかこのカプセルを使えないということです」

話し方がなにか爆弾的なやばいものと同じような話し方だけど…

「いけない…こと?」


「いえ、企業の部品や装備を使う傭兵は大勢います、ただこれは個人が持っていてはダメな奴です」

オーバーマインドは見つかった場合は頭パーンっといったところですねと身振り手振りで表現する。

とても怖いことになるということだけは分かった。

「記憶…ない…」


「そうですか…」(ちょうどいいですね、新しい手駒が欲しかったところです)

オーバーマインドは一つのメモリともうひとつ赤い首輪を机の上に置く

「では選んでください、私専属のパイロットになるか、オレンジ畑を耕すか…」


「あなたはどちらを選びますか?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る