第3話
惑星ソラリス
傭兵たちの聖地
ならず者の星
実験場
様々な名前を持つこの星、惑星ソラリスは様々な星間企業によって共同管理されている極めて珍しい惑星である。
しかし企業による管理は名目上だけで管理自体は惑星コア中枢に設置された超大型多機能管理AIによって行われている。
「私は超神神AI、今日も今日とて惑星への不法侵入者の対処を行なっています。」
超神神AIを自称する惑星管理AI兼傭兵支援AIのオーバーマインドは今日も不法侵入者の対処や武装や機体をの手配、依頼の発注などさまざまな仕事を行なっていた。
そんな中、戦闘後と思われる船の残骸からカプセルが射出された。
「おや?このカプセルは....旧式のTSに乗った傭兵でしょうか?」
中を調べたオーバーマインドは困惑していた。
もちろん旧式のTSに乗った傭兵自体は多くいる。しかし
「いや、古すぎません?これ骨董品の
骨董品とも揶揄される
「しかもこの感じじゃ間違いなく地表に激突する....仕方ありませんね。超神神AIたる私が助けてあげましょう。光栄に思うが良いです。」
「さぁて...トラクタービームで引き寄せますかー」
そう言ってカプセル毎トラクタービームで引き寄せる。
中を確認したオーバーマインドはさらに困惑し、理解に苦しんだ。
そして謎の感情を機械の心に生み出した。
「....企業達はこんな小さな子も傭兵にするのですか....理解に苦しみます。大人になってからでも良いはずですのに。」
子供をパイロットにすると言う発想は前々からあったが、強化人間にするための適合手術に適さないという事から実行される事はなかった。
「スカベンジャーに見つかる前に秘匿拠点23に運び込んでしまいましょう。あそこなら医療機器が充実していますし。」
少し考えた仕草をした後に
「これも運命...でしょうか。」
「うぅん....」
「おや?気が付きましたか?」
「だ...れ.....」
緑色のメッシュが入った黒髪にスーツ姿の女性がこちらを見ながら微笑みながらこう言った。
「私は...そうですね、オーバーマインドとでも呼んでください、小さな傭兵さん。」
つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます