第4.5話
オーバーマインドは一つのメモリともうひとつ赤い首輪を机の上に置く
「では選んでください、私専属のパイロットになるか、オレンジ畑を耕すか…」
「あなたはどちらを選びますか?」
「私は…貴女に従います。いまは何もないから。」
目的も意味も何もかも…
「そうですか…では案内しましょう。あなたに意味を与えてあげます。」(私としてはオレンジ畑に行って欲しかったのですが…まぁどっち道パイロットとしての仕事をしない時はやらせれば良いですね。)
「名前は…そうですね、アンノウン…とでも名乗ってください。」
アンノウン…名無しだからですか。
「はい。マスターオーバーマインド」
「首輪付きでも良いですよ?」
と赤い首輪を取り出してくる。
「いえ、遠慮しておきます。」
私はリンクスではないので。
あと忠義の人でもありません。
「まずはパイロット適正を調べます。」
「はい。マスターオーバーマインド」
「検査を....と思いましたが、要りませんね。」
ポイっと検査機器を放り投げ、先ほどのメモリを差し出してくる。
これは....TS起動キー?
「TS操縦の為の強化手術は受けているようですし、実機と実戦で調べますがよろしいですね?」
支給されたTSはトレーナーガンナーと呼ばれるTS機体で
所謂初心者用機体だ。
「…はい…」
「エナジーコアセット完了、トレーナーガンナー起動確認。」
赤いバイザーが発光し排熱用ダクトから蒸気?が吹き出してくる。
この機体も旧式なのだろうか。
「第三ハッチ解放、TS-018トレーナー出撃どうぞ。」
「了解」
「アンノウン トレーナーガンナー」
「出撃します!!」
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