白海の修行3日目
河子との修行3日目。いつ通りそっと布団をたたみ、また一旦解けていた髪を綺麗にし、寝巻きを脱いで、服を着て靴を履いた。
すると「おはようございます」百合達は白海に聞こえるぐらい挨拶をした。
慌てて(ぺこり)白海も挨拶をして(朝練をやりますか?)白海は型をやる。
「是非!それとまた河童一族が増えたのですが・・・」百合は河童一族がまた増える。
すると(押忍!)と朝なので声には出さず。
(ぺこり)と白海も挨拶する。
そしてまた河童一族達と白海は中腰から右拳、左拳と交互に(シュッ、シュッ)と型をやる。ま十回、百回、千回、万回と。
朝練のはずなのに汗が絶え間なく流れる。
「おっ⁈河童一族の・・・ナンバー二じゃないか?」チビ隠神刑部は眠たそうに言う。
「大将、百合でございます」百合は挨拶する。
「あぁ〜、そうだ百合だ!それで河童一族が白海に付いてるのか?」
「えぇ。白海さんの真っ直ぐ心意気に感動して、もう一度鍛えてるんです!そしたら知らん間に増えていって」百合達は隠神刑部に言う。
「ふ〜ん。白海!」隠神刑部は白海に呼びつける。
白海は小走りに走って行き(ハイ)隠神刑部の前まできた。
「楽しいか?」隠神刑部は唐突に言う。
目をパチクリとして(ハイ!)と白海はうんうんと頷く。
「そうか、じゃあ頑張れ。俺はちょっと寝るわ」隠神刑部は眠そうに消える。
すると「おっ⁈寝るの?」すれ違いで豆子に出会う。
「うん。朝食は要らんから」隠神刑部は手を振って去る。
そして(ぺこり)と白海にするが
「えぇ〜、すごい数やな〜、白海!」豆子は白海に河童一族達の人数を言う。
「豆子さん。白海さんの真っ直ぐ心意気に感動して、もう一度鍛えてるんです!」百合達は隠神刑部に言うたことを再度豆子に言う。
「そうか。アンタらも朝食食べや〜」豆子の強制的に言う。
「あ、ありがとうございます」百合達は豆子の強制的に言わせる。
そしてまた中腰から右拳、左拳と基本の基本である型をやり始める。
すると百合は横を見て慌てて「おはようございます!」と言う。
白海と河童一族達は止まって横を見た。すると「おはようございます!」(ぺこり)と礼をしたのは櫻とウメは座り、そして柱をもたれながら言うたのは河子。
「また、増えたなぁ〜、白海」河子はニコッとしてもたれながら白海に言う。
(ハイ!)白海もニコッとする。
すると「ウメちゃん、河童一族が増えたんよ?」櫻はウメに事情を説明するが
「ハイ。いっぱい声と練習をしてますね。白海ちゃん、よかったね!」ウメは白海に言うと(コクッ)と白海は嬉しいそうに頷く。
「さぁ、風呂入りな。朝食を食べた後、柔術をやってみよか」河子は振ると(コクッ)白海は笑顔で頷き礼をして風呂の方へ行く。
「あっ、白海!」河子は慌てて白海の事を止めて「今日は大風呂を使いな。貴方達も使うのでしょう?それとも朝練だけ?」河子は百合達に聞く。
「ハイ、使わしていただきます!」百合達は大風呂に行く。「こっちです」百合は初めて大風呂を行く白海のお共をさせた。
(ぺこり)と。
脱衣所から(ボインッ)と百合は隠す事はせずに「白海さん?」ペターとしていた白海は泣きながら隠し、走って行く。
「危ないですよ?」百合は声をかけたその時(ドシャン、ガラガラ)と白海は盛大に転ける。半泣きの白海は前をはだけてる百合を見て泣きながら走る。
「走ると危ないですよ!」百合は白海に言うが、また(ドシャン、ガラガラ)と白海は盛大に転ける。
白海は湯舟に浸かりじっと百合を凝視する。
(何をしたんだ?思い切り凝視してるよ〜)百合は困った。
すると(ぶくぶく)と白海は鼻の辺りまで沈んで行く。
百合は(早く出よう)湯舟から立つ。その時、白海から珍しく隠神刑部の話を思い出す。
『水は
水が流れるとき、手の表面が一瞬だけ水がくっついている!そう、
白海も湯舟を(ザッバ〜)と出て、百合のおかげでわかったかも知れないと握手。
すぐに着替えて朝食へ向かう。
「おっ、遅かったなぁ〜。朝食食べてるで?」豆子は言う。
(そんなことどうでもいい!)とばかりに走って(通訳して欲しい!)とウメに言う。
「いいけど、朝食が済んでから。ダメかなぁ?」ウメは白海に言ったが、寒気がした。
「白海、朝食食べようか?」豆子は笑っていたが後ろに般若を見えてた。
(コクッ、コクッ!)白海は慌てて自分の席に着く。
「そうそう」豆子はニコッとし、知らぬ間に般若は消えた。
そして朝食を終えた河童一族達と白海、そしてウメが通訳として呼ばれた。
「(修行中のところすみません。私はある可能性、十二分に可能性があることを掴みました)ってとこかな?」ウメは白海に聞くと
「(ハイ。水がありますが、手を着けて引っ張ると)って何?」ウメは白海に聞く。
(もう一度やります!)白海は水に手を付けて離す瞬間、水とちょっと手がくっついている。
「わかった!表面張力が!そうですか?」百合は白海に聞く。いや、むしろわかったのだ。
(そうです!)白海は百合とハイタッチをする。
「(河子さん、どうして答えなかったのですか〜)って言っています」白海とウメはこのことを河子が答えなかったのかわからなかった。
いや、河童一族達とどうして河子は教えなかったのかと。
全員で河子を見る。
すると「だって私も知らないし、むしろ感覚?」河子は褒めてもないのに「天才とか言うて・・・いいけど」
白海と河童一族達は目玉が飛び出して、呆れて物も言えない。
日中は百合と一緒に柔術。しかし柔術を掴み取るとは良いのかわからずにいた。
すると「百合、変わって」河子は真剣な顔をした。
「ハイ!」百合も引きさがて「白海。一度喰らわした技だが手を抜いて行くぞ?」
(ハイ!)
「ちょっとだけ開けると、敵が弱腰だっていってさらに敵が攻めると水の重心を一気に低くして〜」(あっ、やられた)「一気に蹴り上げる〜」河子は言った瞬間、白海が回転して水の中へ入った。
が、すぐに引き上げられて「こう言う技、投げるのも投げ慣れるのも大事な役目よ」河子は白海に引き上げる。
(コクッ)
それを夜遅くまで。
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