天狗一族の修行の旅2
天狗一族と岳は超重たい上着とまた超重たい下駄を履いる。
一同ちょっとでも転けるような段差。ようやく第一番札所
(ゼー、ゼー)と新人天狗と岳は手を着く。だが「第一番札所だぞ!しっかりせー、今日中には二十番札所、最低限十五番札所は辿り着く」豪は新人天狗と岳に喝を入れる。
仁王門をくぐって境内に入ると、まず見えてくるのが放生池だが優雅に泳ぐ錦鯉を見ると新人天狗と岳は殺意を湧き、一同お参り。
「次行くぞ!」豪達は(ズドンッ、ズドンッ)と歩く。
(ヒ〜、ヒ〜)と辿り着いたのは第二番札所
「ハイ、次行くぞ!」豪達は(ズドンッ、ズドンッ)と歩く。
第三番札所
「当然よ」団子も笑う。
次は第四番札所
「(早く地獄の苦しみから解放されます様に)」と新人天狗と岳は切に願った。
降りて行ったら段々と興奮して来て高ぶりしている。
(この高低差を感じやんとはな)。そう、この短い高低差はなんと十八メートルあるのだ。それを新人天狗達と岳は必死に登ってる。
第七番札所
そしたら「ここに本堂っと言う。が階段を三十六段登ったところにある大師堂を参拝する」豪達は歩いて参拝して帰る。
第九番札所
だがここで驚愕する。「オィ、新人達。ついてこれるか?」豪と先輩達は歩いて行く。
「オィ、何メートルあるんだよ?」岳はポツッんと居てる第十二番札所
八合目まで行くと「よぅ、隠神刑部の幹部、高林坊と天狗一族か」戦闘の神、大黒天。
(ビュ〜)と高林坊は着地して「大黒天様、毘沙門天様、そして弁財天!お久しぶりでございます」高林坊は丁寧な言葉で挨拶した。
すると「おっ⁈あれはもしや人間じゃないかな?」弁財天は高林坊に聞く。
「ハッ、人間でございます。両腕を無くして新人と一緒にやらしているのです。参拝をしても宜しいかなぁ?」
「ハイ、皆さんもくれぐれ怪我をせずに」毘沙門天と大黒天、弁財天と一緒に参拝する。
高林坊は改めてお礼をして降りて行く。
「あの高林坊が連れて行く人間。あれが化けたらウキウキとしないかい大黒天?」弁財天は大黒天に聞く。
「さぁどうだろうな?果たしてそうなるのか祈っていてくれ毘沙門天」
「わかった」
一方で「優しかったな」団子は言ったが
「大黒天?だったかな、あれはやばいよ、て言うか神の名前はやばいよ〜」岳は答える。
「ちょっと遅いなぁ〜」一番後ろの高林坊は独り言の様に言う。すると「下駄を脱げ!そして白装束だ!急げ、もう昼だ!」豪達は早速白装束に着替えた。流れ落ちる滝の落差は四十メートル。滝の横にある不動明王を祀ったお堂で祈祷をささげ滝壺へ。
「岩にもたれかかるなぞ言語道断だぞ、良いな!」豪は吠えると(ハッ!)と図太い声で返事をした。
四十メートルの高さから流れ落ちる氷のように冷たい水のせいで呼吸をするのも精一杯だが、ダダでさえ重いのに水を吸い込んだ上着は新人天狗と岳は声を出したら倒れてしまう。
「では終わりだ!新人、遅い奴は放っておけ!」豪達は急いで下駄を履き下へ降りた。
新人天狗達と岳は一度脱ぐと履けるのは苦労するが放って行かれないと必死に喰らいつく。
新人天狗は転びそうになるが「ばいじょうぶか?(大丈夫か?)」岳は必死に両腕がない代わりに噛む。
「すまん」新人天狗は前に進める。その高低差約八百。それでも足を止めない。
そしたら第十三番札所
「ハイ!」
「本尊ではな、五十六億七千万年の後まで、衆生の救済を考え続けると言われてる、未来仏であるらしいぞ!」豪達は言うとさっさと降りるが
「(お前の演説がちょいちょいと時間を止めるんだよ〜!)」と喋るとしんどいので新人天狗達と岳は思ってまた歩く。
第十五番札所
「ここで一泊泊まる!よく頑張った!」豪は初めて褒めた。
「ハイ!」新人天狗達と岳はウルウルとしたが
「明日は朝六時に出発じゃ!」豪は新人天狗達と岳のウルウルとした感じを返して欲しい、と思い気絶する。
ちょうど日付が変わった。
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