雷神・風神2

 「オィ、神にならないかって言うてるのだ!つまらない妖怪より神しかええでないか?」雷神は隠神刑部に誘うが無視。

 すると「つまんねぇ妖怪より、つまんねぇ神しか嫌だとよ」

 「だから毎度毎度断れるんだよ」玉と太郎は上空へ行く。

 「おぉう、玉と太郎か?久しぶりに暴れてみるか、あぁ⁈」雷神は(バリバリ)と音をたてて、風神は(ビュービュー)と風を切り裂いた。

 「うるせ〜よ、バリバリと⁈」太郎がイラッとして

 「こっちは負けれない戦いはそこにあるんだよ!」玉は『負けれない戦い』とは地上に居る般若(豆子)と無言で(うるせ〜んだよ!玉と太郎、黙らせろ、拳骨で勘弁してやるから、しーーーねーーーやーーー!)般若(豆子)は首を切り、そして叩き潰せっと言わんばかりに親指を下に向ける。

 (うわ〜、超怒ってるよ〜)全員は思い

 「拳骨はするのね」玉と何故か太郎もガックリと諦めて雷神、風神を見る。

 白海はウメの服をチョンチョンと引っ張り「何?」

 (玉ちゃんと太郎ちゃんの戦い見たことあるの?)

 「ないよ。櫻さんとか河子さんは知っているかも、知らないですか?」ウメは二人に聞く。

 「ん〜、これ言って良いのだろうか?」河子は櫻に聞く。

 「まぁ、そうやな〜、隠神刑部は白い狸。その右側の目だけ真っ白なのは昔、玉と太郎はやり合ったんやって言う話や。それも六日間、やり合ったらしいよ。今は仲間やけどな」櫻はウメに説明する。

 「(あの目の白いのは玉ちゃんと太郎ちゃんが関係してるの?)って言うてる。隠さん片目真っ白なの⁈」ウメは聞く。

 「あ、そうか。ウメちゃん、盲目やもんなぁ?何故か見えてるって思い込んでいたわ、隠神刑部は右側の目だけ真っ白なのよ」櫻はウメは見えてるかの様に振る舞ってたが彼女は見えていない。これを堅苦しく成らずにやんわりと謝った。

 白海はまたウメと服をチョンチョンと引っ張って「何かな?」

 「(玉ちゃんと太郎ちゃんも何か属性を持っているの?)って白海ちゃんが聞いている?」ウメは白海の通訳をする。

 「お⁈さすがやなぁ〜、河子とやりながら属性をしってるか?」櫻は白海に聞く。

 (・・・コクッ)

 「隠神刑部は特殊なんやけど、属性って言うのはちょっと違うな。河子は水、私なら蛇、そして玉は火!太郎は剣!そう白海は火は玉のやつ、剣は太郎のやつよ!」櫻は二人に説明する。

 「そら、行くぞ!」雷神は向かったが『火の鳥』玉は口から(ピールッル)火の鳥を口から吐いた。

 (ゴロゴロ)(ピールッル)が迫って行き同時に爆発する。両方とも目が笑う。

 すると「そっちではないな!」風神は(ビュービュー)と切り裂くが「剣舞『針鼠』」尻尾が針鼠の様に変わって風神を襲うのは太郎。こちらも両方とも目が笑う。

 両陣営が笑いながら、速く、力強く戦う。

 (ゔぉぉぉ)(そりゃ、そりゃそりゃ〜)と一進一退で戦うが「これが玉と太郎。ワシらはな、力無き者を守りるのよ」(天狗の長)白海は思いながら空中に浮きながら高林坊は喋る。

 「迷った時は一人ではなく皆んなで共有じゃ。それにここは妖怪、皆んなより生きている年数が違うぞ白海」(コクッ!)と白海はニコッと言う。

 すると「全然本気じゃなかったのか?」岳は唖然とする。

 (あ、お兄ちゃん)白海は岳を迎える。

 「なぁ、おっさん。おっさんはこいつらより強いのか?」岳は高林坊は訪ねる。

 「ふむ、そうだな〜、玉と太郎は比べたことはないが、岳よりはそうだな、数倍強い」高林坊は岳より数倍強いと言う。

 (〜グゥ)岳は歯を血が出るぐらい悔しがる。

 高林坊は(フ〜)とため息を吐いて

 「神に勝つには、尋常な努力と胆力たんりょく。お前がやるなら手伝う」

 「本当か⁈」岳はとびっきりの笑顔でありがとうと答える。

 「じゃあ、白海はこっちね?水の相性も良いしね?」河子はニコッと笑い白海を抱きしめる。

 (ゔぁぁぁぁ)白海はガクガク震える。

 「大丈夫大丈夫。向こうほど楽よ?」河子は白海の方を見てチラッと喜ぶ岳を見る。

 「見えてる数はなんぼじゃ?」

 「三〜四?」岳は高林坊に聞くが

 「十だ、バカもん!まずはそこからだ。ずっと修行じゃ。まぁ、もうすぐ終わるが」高林坊は当たる。

 (ヒ〜ヒ〜)「化け物が」風神はヒ〜ヒ〜と息をするのがやっと。

 (コロコロ)と音も鳴らずに「取り敢えず退くぞ、また来るぞ隠神刑部!」風神と雷神は退く。

 (フン!)玉と太郎は降りて行くと

 (ワー、ワー)と二匹は褒め称え拳骨は許して貰えませんでしたっとさ。

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