笑う門には白海が来る⁈

 櫻と豆子は心配になる。

 「ウメちゃん、大丈夫かなぁ?」櫻は豆子に言うが

 「そんなこと知らんよ。ただ、ウメのことを信じようじゃないか?」豆子は器を回収すると

 「豆子〜、しじみ汁頂戴」太郎も二日酔いしてしじみ汁を貰う。

 「そら。あんた、侵入者おってんで?」豆子は太郎にしじみ汁を渡して説明する。

 「そんで誰と出会したのです?」

 「河童一族。河子のとこや!」

 「おぅおぅ、ご愁傷様です」呑気に太郎は汁を啜る。

 「おぅおぅって違うんよ!狸笛、隠神刑部を呼び出したんよ!」豆子は言う。

 (ブー)「えっ、本当に、狸笛を使って隠神刑部様を呼び出したん?」太郎は驚き吹いて豆子に聞く。

 「まぁ、河子は隠神刑部様を呼んだのは正解やけどそんなに敵強いの?」

 「まぁな、そんでウメと玉と追いかけていったんや!あ、言うてた矢先ウメと隠神刑部、玉が居らんなぁ?」豆子達はずっと上空を眺めて隠神刑部達が無事帰ってくる姿を見てホッとした。

 「ウメちゃん!もう心配して!」櫻はうるっと泣く。

 一方で隠神刑部達も「お、櫻達が手を振ってるぞ?振り替えしてやんな?」

 「えっ⁈櫻さん。おーぃ!」ウメは遠くから振る。

 山口霊神社に近づいて(トタッ)と隠神刑部は優しく降りて「ありがとうございます」

 「おぅ」照れながら隠神刑部は言う。

 すると「ウメちゃん!心配してたんやからなぁ?」櫻は走って言う。

 「櫻さん、帰ってきました!心配させてすみません」ウメは櫻の肩を持って謝った。

 「おかえり、ウメ!」

 「豆子さん、只今帰りました!」ウメは櫻と豆子に戻る。

 豆子は河子をキョロキョロ探すが「なぁ〜、河子は?」

 すると「もう帰ってきたん⁈」河子はハァハァと言いながら山を登ってきた。

 「河子さん!」

 「あれ⁈ウメさん⁈ウメさんやないの?ウメさん、隠神刑部を追って来たん?」

 「ハイ、隠さんを殺しては行けないと思って」ウメは河子に言うが

 (ハハハハ!)「おもろいなぁ!ウメさん来てから隠神刑部も勿論のこと、全員の殺生はしない。そう決まったんや、そうやな隠神刑部?」河子は隠神刑部に言う。

 「そうだったけか?」隠神刑部は惚けながら山口霊神社にゆっくり入る。

 「ほな、今日も宴会や!行くで〜!」豆子は腕がなる。

 しかし「あの〜、隠さんから入ってから言うた方がいいと」

 すると玉と白海とが降りてきて

 「えっ⁈」河子の驚き

 「白海ちゃんと岳君が仲間になりました、特に豆子さんは人が準備あるからと、山口霊神社に入ってからと。その・・・」ウメはモジモジしながら、ただ豆子は鬼の顔で隠神刑部を見たが既に消えている。

 「お・の・れ〜、人が増える時は早く言えってや〜!ボケ〜」豆子は隠神刑部を追いかけて行く。

 白海はガタガタと震え出し「この子は白海ちゃんです。どうやら喋る事を出来ない、里の長達は忍びと思わずに山口霊神社に戦うのです。その時の相手は河子さんです」白海はウメの後ろへ隠れる。

 「ほぅ〜、河子ちゃんへな」櫻は感心する。って言うのも首長一族も幹部クラスを相手にするからだ。

 すると河子はズカズカと近づいて手を差し伸べる。

 「ようこそ、山口霊神社へ!」

 「(宜しくお願いします)だって!」白海はウメに通訳する。

 「忍びは水の上に立ってるん?」河子は白海に聞く。

 「(うんうん。私とお兄ちゃんだけ!)だって」白海はウメに通訳する。山口霊神社へ入って。

 「ん⁈誰か忘れているようなぁ〜?まぁいいか」河子は誰か忘れてるような気がするが岳を忘れていたのを思い出すのは宴会であった。

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