岳《がく》と白海《しらうみ》
同じ頃、河子達は見張りを当たっていた。山、川、海と侵入者が居ないかと。
大妖怪の隠神刑部とそれに付き添う妖怪。基本、本堂は弱者、首長一族の長は櫻、首無し一族の長は芳一、天狗一族の長は高林坊、河童一族の長は河子。中々の強いが天狗一族の長は高林坊別格だ。
だが河童一族の長は河子は
「あぁ〜、飲み過ぎたぁ〜」河子は子分達に愚痴る。
「河子姐さん、飲み過ぎですよ?」
「お前達は玉と太郎が襲ってくるのがわかって、すぐ逃げただろう!」
「だって玉兄さんと太郎兄さんは僕らは無理です」
「お前ら・・・、ちょっと静かに」河子は子分達に静かにし
「忍びの長達をギャフンと言わせてやる!一緒に頑張ろうな、白海!」
(コクッ)兄妹は幼く兄は両手がなく、妹は口数が少ない。
それを遠くから見渡す河子達は「遠くからついて行くよ」河子達も遠くから着いていく。
すると口数は少ない方からピタッと静観し、兄の服を引っ張る。
(うんうん、こっち、つけられてる)妹はボディーランゲージは教え、兄も妹もこっちを向いて
「何をしてる?」兄妹は一瞬で迫ってくる。
河子達も中々だが、それ以上だ。
「一斉に水鉄砲をやる」河子は子分達に呼び集めて(プクッ)と水を溜め(水鉄砲)と吐く。水鉄砲は鎧ですら貫通する。
それを水鉄砲を吐き、鎧ですら貫通すると言われている兄妹を当たると思いきや当たらない。
瞬間に避けているのだ。だから兄妹は当たらないのだ。
だがドンドンと迫ってくる。迫ってくるから近づいてくる、そうただでさえ避け難いはず。
「姐さん、笛を。狸笛を!」子分達は河子だけが持つことを許す狸笛。そう、ウメも持ってある狸笛だ。幹部は狸笛を持って、この狸笛は隠神刑部しか聞こえない。
「来るまで持つかな?」河子は冷や汗を掻く。
一方でのんびりと隠神刑部達はしてたら(ピクッ、ピクッピクッ)と久しぶりに聴く音に忘れた、侵入者の音に。
「今のは・・・侵入者の音だ、侵入者の音だ!」隠神刑部は全員起こして
「侵入者の音だ!高林坊と櫻、豆子はウメに行くんだ!玉と太郎もだ!」隠神刑部は(バリッ、バリッ)と脚は深く力を入れ、まるで本来の隠神刑部の力そのもの。
「隠さん」ウメは櫻に抱えらて
「大丈夫、大妖怪だからなっ」と跳躍して跳ぶ。
一方で「なんだ、妖怪かよ。」兄の岳はガッカリとして言うが(こいつ強いよ)ボディーランゲージで妹の白海は言う。
「まぁ、妖怪で当たらないのはいないな!」兄妹のクナイは一定のギリギリ避けれる距離を取っていった。
だが、(バジャ、バジャ)川の中で河子達は必死で後ろに下がる。
「二名か?」河子は子分に訪ねると
「どうやら、そうみたいです、反撃しますか?」
「そうしよう!お前達は退け!」河子は反撃に出て「ここは川だ!水の上じゃ河童一族は無敵だ!」河子達は薄い膜を覆い、「今だ!」「オッ、リャャャ」と逆に迎えに行き水柔術(
「そんなもんじゃ、やられるはずないだろう?」河子も二人共やられるはずがないと知ってた。
すると(ドゴーン)と岩を弾け「あ〜痛!油断したわ」首をポキポキと鳴らして兄、岳は出てきた。
「おぃ、白海やるぞ、こいつは?」岳が声を掛けると妹の白海も川の上なのに立つ。
「こいつ、忍びか」河子は冷や汗を掻いた。忍びと言うことではない、忍びとは知ってる。諜報、護衛、暗殺と人間の幼いもんでも知ってる。
だが河子達、妖怪はそれが人間だと凄いことなんだろが妖怪はまた別格。
そう、普通の人間
「なんだよ、
「違う、忍びだが忍びではない、何者だ?」河子は言うが(忍びだが忍びではない)と言う言葉に敏感になる。
「何〜を〜!白海、やるぞ!」(コクッ)岳は口でクナイを持ち、白海は両方の手でかかっていく。
「水空手(演舞)」グルン、グルンと回転し岳と白海受け止め、流していった。
(こんなもんを続けていたら、いつまで持つか、大体酒が抜けてたら)と河子は回転しながら考えてたら(脚着く)と白海がちょうど足を一瞬停めて「この子、脚を⁈やばい!」と河子は崩れて「ナイス、白海!あばよ〜、
だが「浅かったか⁈」岳は悔しがる。
(ズッバ〜ン)河子は青い血を出して負傷した。
「この野郎〜⁈血が出たじゃないか?どうするんだ、お!」河子は二日酔いを覚めた。
「血って青なのか?普通は赤でしょう、なぁ白海?」(コクッ)と言う。
「あーたま来た!殺すなって話だか、殺す!」河子は怒り狂ってたが
「おっ⁈ご愁傷様、私でも死にかけたからね?」河子はくるっと退き
「なんだ?逃さんよ⁈」岳と白海は追いかけるが急に辺りが暗くなり空中から「嘘」(嘘)(ドゴーン)隠神刑部は現れて
「後はよろしくね」
「任された」河子はポンッと隠神刑部を叩き
(ヴーーー)「続きをやろうか⁈お前ら⁈」隠神刑部は怒髪天の毛と血走ってる目が岳と白海を見た。
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