第三章 提案とオジギソウ

  私とあずきが初めて長距離の旅をして数週間が経ったある日、夕食を食べながら私はこれからのことについて色々と考えていた。ここ数週間の間、私達は食料や使えそうなものを探しつつ、何度も近場の人がいそうな場所を行ったり来たりして誰かいないかを探したのだが、一向に人が見つかる気配がなく、あずきも私も毎度毎度同じ景色ばかりで少なからずとも飽きが生じていたからだ。

「みやちゃん、何してるの?」

 さっきからフォークをくるくると動かして夕食である冷凍食品のナポリタンを無造作に巻き付けては逆回転させて元の状態に戻し、また巻き付けては戻し……といった意味のない作業を繰り返している私の向かい側の席に座り、これまた冷凍食品であるカルボナーラをもぐもぐとおいしそうに口にしていたあずきが心配そうに顔を上げる。

「少し、考え事をしていたの」

 言葉を交わしても相変わらず細麺をぐるぐると巻き付けている隣人の姿を見てか早速、あずきの顔の文字が「満足」から「真剣」に変わる。

「考え事?どうしたの?何か困ってることでもあるの?私で良ければ聴くよ」

「別に大したことないのだけれど……」

「大丈夫、大丈夫。いいから、あずきさんに聞かせてみなさい」

 ムフンとあずきは唸り、口がある辺りへとフォークで巻きつけたカルボナーラを向ける。

「そろそろもっと遠くへ行ってみてもいいのかもしれないな、って思ってただけ」

「成程」

 あずきの球体部分に触れたカルボナーラがつるつるつるとフォークだけを残して吸い込まれていく。もう見慣れたがいったいどういう仕組みなの?それ

「それは確かに重要なことだね」

 ごくりと喉ぼとけを唸らしカルボナーラを飲み込んだ後、うんうんとあずきは頷いた。

「あずきちゃんは、仮に私達が泊りがけでどこか遠くに誰かを探しに行くとしたら、どこがいいと思う?」

 ここでようやく私は一口目を食べるためにナポリタンをフォークでくるくると巻き付け、口の中に運ぶ準備をする。そしてそれに呼応するようにあずきの顔の文字が変わり「悩」になる。

「うーん、お泊りでどこかに行くとするなら、か。悩むな……あ!そうだ!この間もみやちゃんには言ったかもしれないけれど、ドリーマーランドはどうかな?」

「ドリーマーランド?」

「うん、ドリーマーランド」

 いいアイデアでしょ?と言わんばかりにあずきの顔の文字は「期待」から「自信」へと変わる。やはり、そうきたか。あずきが行きたい場所は決まって遊べるところなので大方予想はできていたが、ドリーマーランドとな。私はさっき巻き付けたナポリタンを口に放り込む。

 ドリーマーランドとは、海外の人気映画作品をテーマにした様々なアトラクションが点在している全国でも指折りのテーマパークのことだ。確かに、人が集まってきそうな場所だし、何より存在感があるので誰かが同じ境遇の人を探しに来ていそうではある。そういった点では、あずきの提案したことは間違いではなく、ドリーマーランドはいい考えかもしれない。しかし、

「いい考えだと思うけど、問題はどうやってそこにたどり着くかよね?」

 問題は携帯も使えないのでそこに行くまでの道のりが全く分からないのである。

「そうなんだよねぇ」

 とほほほほほと情けない声を出しながら、再びあずきはカルボナーラをフォークに纏わりつかせ始める。

「そうね……」

 私は思わず左手の人差し指と親指で顎を掴み考え込む仕草を取ってしまう。こうして改めて考えてみると課題は山積みだ。けれど、動き出さないといつまでたってもここから抜け出せない。なにかいい方法はないだろうか。

 とりあえず、今一番必要なものをマジカルバナナ形式に考えるとしよう。私は右手に握っている箸でこれまた冷凍食品の唐揚げを取り、口に入れる。順序立てて考えれば何か糸口が見つかるかもしれない。今遠くに行くために必要なものは携帯で、なんで携帯がいるかと言ったら地図があるからで、地図は何に記載してあるかと言ったら紙で……連想していくうちに一つの解が浮かび上がる。そうか!その手があったか。あずきに伝えるために、私はすぐさま口を動かし中にいる唐揚げを胃の中に追いやる。若干チンし過ぎたのかなんか少し硬い。

「あずきちゃん、もしかしたら解決するかも」

 少し噛んで唐揚げを呑み込んだ後、私は自信ありげにあずきに顔を向ける。

「本当?」

 雲行きが怪しくなりかけていたあずきの顔の文字が「期待」へと変わる。

「ええ。地図を使えばいいのよ。」

「地図?でも携帯は使えないし……」

「地図は何も媒体にしか記載されているだけじゃないわよ」

「あ、そっか。紙」

「そういうこと」

 ザッツライトとジェスチャーで伝えるために顎に乗せていた人差し指と親指をあずきへと向ける。日頃、いかに私達が携帯に依存しているか。こうして整理づけて考えるとわかる。全く、自分の依存具合に辟易としそうだ。

「じゃあ、とりあえず今すぐに向かうべき場所は……」

「図書館ね」

 そういうなり、私はまた唐揚げを口に放り込んだ。なにやらかなり前進できそうな気がしてきた。

  


  翌日、私達は早速図書館へ向かった。幸いなことに一番最寄りの市立図書館から私の家は然程遠くなく、徒歩数十分でたどり着ける距離にあった。そのため、ここ数週間なんやかんやで毎日歩いて疲労が蓄積され続けていった足も今回ばかりはあまり悲鳴を上げずに済んだことに心の中でほっと一息つく。

「ここも、昔来た時と変わってないね」

 防犯対策のセンサーを抜け、図書館に入るなりすぐさま児童書コーナーの方へとあずきが向かう。あずきはここにも来たことがあるのか。動物園の時もそうだったが、私の住んでいる地域一帯に生息する小学生は公立、私立問わず皆調べ学習やらで必ずこの図書館を訪れる。だとしたら、今まであずきは以外にも私の近くにいたのかもしれない。また出身校とか聞いてみよう。しゃがんで早速なにやら児童書をみているあずきを尻目に私は目的のものがあるコーナーへと歩き出す。

「あずきちゃん、すぐに事を澄まして色々と決めたいから早速探しましょうか」

「そうだった、そうだった。ようし、いっちょやりますか!」

 そう言うなりすぐに私を追い越し、図書館内にある階段を駆け上がってあずきは二階へと向かう。適当に山勘で彼女は二階へと上がったみたいだが、実は私達が今回探している地図帳は二階の地図資料のコーナーに存在する。この図書館は一階が児童書や雑誌、視聴覚、一般向けのコーナーで、二階が歴史書などの資料のコーナーになっていて、休日は子供たちの読み聞かせだったり、テスト前の学生が自習をしにきたりするなど賑わっている。私も小さいときはよく通って児童向けの小説を読んだり、読み聞かせを聴いたりしていたものだ。

「みやちゃん、みやちゃん!」

 早く来い、と言わんばかりに先に二階に上がったあずきの催促する声が聞こえる。恐らくお目当ての資料が見つかったのだろう。これで少し一安心、と私は一段一段踏みしめながら階段を上る。

「地図帳、見つかった?」

 階段を上り終え、少し先にいたあずきを見る。

「あずきちゃん、どうしたの?」

 何故だろう。顔の文字が「緊迫」になっている。

「これ……」

 あずきは本がある方へ指を向ける。

「何?」

 首を少し動かしてその指の先にあるものを見る。

「え?」

 その風景に頭の中がまたもや真っ白になり、思考がどうして、なぜ、で占領されていく。普段はさまざまな資料がある図書館の資料コーナーの一角である地図資料コーナー。しかし、そこには本どころか紙の媒体が一つも存在していなかった。

 


 「いったいどういうこと?」

 これでは計画が白紙どころかどこにも行けないではないか。どうしてこんなことに。反射的に私は、他の場所はどうなってるのか気になって左右に顔を動かす。

「なっ……」

 そこでようやく私は事の顛末を理解する。どうやら媒体がないのは地図資料のコーナーだけじゃないらしい。二階にある本や資料全てがまるで夜逃げでもしたかのように本棚から抜け出し、もぬけの殻になっていた。どうして。何故ここだけ本がないんだ。別の場所に移動してある、とか?でもそんな事ありえない。何でここだけ……いや、待てよ。

「何か手がかりがないかもう少し散策してみる?」

 どうやらあずきも同じようなことを考えていたらしい。声がする方に顔を向けると、顔の文字は「不安」になってはいるものの彼女はまだ何かを模索しようとしていた。

「そうね」

 私はさっき上ってきた階段を見る。そうだ、まだあきらめてはいけない。まだ何かあるかもしれない。落ち着け、京。

「とりあえず、一階に戻って何か手掛かりがないかさがしてみましょうか」

「うん」

 私達は資料コーナーを背にし、一階へと足を向けた。

  

 「いろいろとジャンルを問わず見ていきましょう。何か、手掛かりがあるかもしれないから。手分けして探して、何か見つけたら、呼んで」

「うん、わかった」

 一階に降りるなり私は一般、視聴覚のコーナー、あずきは雑誌、児童書のコーナーに足を向け手分けして手掛かりを探す。

 まずは……一般コーナーへと来たところで私は足を止める。中途半端なところから探したら途中で分からなくなりそうなので、順当にあいうえお順に並んだ本棚の一端から手をつける。こんなのどうやったって手がかりなんて見つかるはずないと思いながらそれでも一縷の望みを心のどこかで願ってはいられない。本を取り出し表紙を確認し、パラパラとページをめくってなにか土地のことであったり、周辺の地形等を示唆する箇所がないかをざっと確認し、本棚に戻してまた別の本を取り出す、という作業を繰り返す。

 五分程経ち、三冊目がようやく終わり四冊目に手をかけようとした時、みやちゃん!とあずきの私を呼ぶ声が耳に入ってきた。

「今度はどうしたの?」

 私は児童書コーナーにいるあずきの元へと急いで駆け寄る。

「これ、全部同じ本だよ」

「同じ本?」

 あずきが両手に持っている数冊の児童書を見ると、どれも作品名、作家の名前が同じであった。

「たまたま同じ本が数冊あるなんてよくあることじゃない?」

 人気作なら借りる人が多いから尚更ではないだろうか。現に今あずきが持っている本は小説を読みたての児童なら大半が読むであろう青春群像劇の金十字塔と言われる程の本であった。しかし、あずきは首を横に振る。

「ううん、そうじゃないの。ここのコーナーの一角、全部がこの本なの」

「一角全部?」

 私は右隣にある自分より少し背の高い本棚を上から下までなめるように見上げる。

「噓、でしょ」

 数にしてざっと数百冊はあるだろうか。どうやらあずきの言っていることは本当らしい。あずきが取り出したであろう本棚は全て同一作品になっていた。

「こんなことって……」

 すぐさま他の児童書がないか隣の本棚を見ると違う作者の本が目に入る。よかった。どうやらここだけみたいだ。けれどもそれは直ぐに杞憂には終わらないことがわかる。棚をもう一度見渡すと今度はその別の本だけであった。

「どういうことよ……」

「一通り探してみたんだけど同じ本が何百冊もあって、ようやく別の本を見つけたと思ったら今度はその本がまた数百冊棚にあって……っていうのが続いているみたいなの」

「もしかして、ここ全部……」

 背後にいるあずきへと振り返る。

「多分、そうだと思う」

 こくり、とあずきは頷く。なぜ、こんなことになっているのだろうか。一般書コーナーはそういうわけではなさそうなのに。いや、もしかしたら……

「みやちゃん?」

「ちょっと確認したいことがあるからもう少しそこで待ってて!」

 私はさっきまでいた一般書コーナーの方に駆け出した。

 

 「やっぱり……」

 パッと全体像をみて数冊確認しただけで、その後すぐにあずきに呼ばれたので気づかなかったが一般書のコーナーも児童書のコーナーほどではないにしろ、ところどころでタイトルが同じ本が数十冊並んでいて、ある線を境にまた同じ本が数十冊と並んでいた。

「なんなのよこれ……」

 異様すぎる状況にまたもや頭の整理が追い付いてこない。けれど、一つ明確に、決定的に言えることがあった。

 それは、私達の手掛かりになりそうな本はもうここにはおいていないということだ。なぜかって。私はもう一度上から下まで余すことなくあいうえお順に置かれた本を見渡す。この本棚に置かれたどれもこれもが私がかつて読んだことのある本ばかりであるからだ。

「うっ……」

 また訳が分からなくなり、強烈な吐き気が襲い掛かかってくる。段々と吐き気は強くなっていき、思わず耐え切れずにしゃがみこんでしまう。どうやら神様は完全に私達を見放したらしい。

「大丈夫?」

 しばらく呆気に取られている内に私のことを心配したあずきがこちらへと来てくれていた。涙と鼻水がぐしゃぐしゃになった顔で私はあずきを見上げる。

「ごめんなさい。うまく状況が呑み込めなくて……」

「とりあえず、ここから出よ、ね」

 こくりと首を動かす。私はあずきに背中をさすられながらなんの収穫も得られず図書館を後にした。 

  


  数十分かけて肩を持たれながらようやく家に帰った私は、あずきに促されるまま自室のベッドに入り、目を瞑った。

「……」

 どのくらい時間が経ったのだろうか。目を開けると明るい時間に寝たはずなのにいつのまにか外が暗くなっていた。寝たおかげで頭の中は寝る前よりも幾分整理がついた、気がする。

 少し時間が経ち、暗闇に目が慣れてあたりを見渡す。するとベッドの横の勉強机に設置してある椅子に誰か座っているのが私の視界に入った。

「あ、起きた?」

「んぁ、ああ。あずきちゃんか」

 一瞬顔のある人にみえた気もしないがどうやらあずきらしい。寝ぼけ眼をこするとあずきの白い球体の輪郭がはっきりと見えた。

「ごめんなさい、少し寝てたみたい」

「ぜんぜん大丈夫。謝ることないよ」

 ぐっとあずきは私に向かってサムズアップをする。

「日も暮れてるし、そろそろ夜ご飯食べる?」

「そうね、そうしましょうか」

 よいしょと私は立ち上がろうと足に力を入れる。どうやらまだ疲労が残っているみたいだ。少し感覚が疎い。

「オッケー、了解!」

 そんな私を見るなり、あずきも椅子から立ち上がる。

「体、大丈夫そう?」

「ええ。大丈夫よ」

 部屋をでて、階段を降り、私達はリビングへと向かう。

 リビングに到着してすぐに冷凍庫でがさがさと今日のご飯を探しているあずきを見つめながら、私は食卓に置かれた椅子に座る。

「なんだか私、あずきちゃんに助けられてばかりね」

「そんなことないよ。あ、みやちゃん夜ご飯ハンバーグかグラタンどっちにする?」

「グラタンがいいわ。なんだかあまりお腹が空いていないみたいなの」

「わかった!じゃあ先にチンしとくね」

「ありがとう」

 冷凍グラタンを電子レンジに入れ、カチカチカチとあずきがダイヤルを回すとブーと電子レンジの特有の機械音が鳴り始める。なんだか今日はどっと疲れがました気がする。さっきまで寝ていたのになんだかまた眠くなってきた。

「ふ、ふふ、ふん、ふんふん、ふん、ふんふんふん、ふんふん、ふん、ふ~ふん」

 眠気に襲われ少しうとうとし始めていると、あずきの刻み始めた鼻歌が耳に心地よく入る。今彼女が歌っている歌なら私も知っている。私の親世代より少し上の世代くらいの人達が若い時に流行った洋画のエンディングで使われた歌だ。世代を問わず人気作なので年に一回くらいはテレビで放送されているから何度か耳にしたことがある。

「昔見た、映画でさ」

 一通り歌い終えてあずきは口を開ける。

「思春期真っ只中の少年達が同い年位の子供の死体を見つけに行くお話なんだけれど。映画の中でその少年たちは、線路に沿って冒険をしながら死体を見つけに行くの。私、普段はそんなに映画とか観たりしないし、冒険ものとかを観てもあまり感情移入ができるタイプじゃないんだけれど、小さい時になぜだかその映画の子供たちを見て羨ましいな、って思っちゃたの」

 閉じていた瞼を開け、あずきを見る。瞳に映る彼女の顔は目を閉じる前に見た光景と変わらず座っている席の斜め前に置かれているレンジの方を向いていた。

「その時はなんで羨ましいって思っちゃったんだろう。私はこの子達よりも充実した生活を送ってる自信があるのに。って思ってたんだけど、きっと私は、人生でたった一度でいいからこんな壮大な冒険がしたかったんだなって。私はこのまま過ごしていてもどう頑張ってもこの子たちみたいに大胆になれないし、思い切った冒険をすることがないんだろうってどこかで分かってたんだな、だから嫉妬しちゃってたんだなって、そういう風に今は思うの」

 電子レンジのチンという音が部屋に響き渡る。普段は意識していないのにこんな時に限って妙に意識してしまうのはなぜだろう。

「さっき図書館に行った時に、視聴覚コーナーにその映画がたくさん置いてあってさ」

 レンジの音を無視してあずきは再び続ける。どうやら本だけではなくビデオも同じようなことになっていたようだ。

「正直、なんでって思ったよ。その映画を観たのは一度きりだし。何度も観た映画なんて沢山あるのに、ピンポイントでなんで出てくるんだ。なんで今このタイミングでって。状況も状況で私も訳が分からなくなってたから変に当たっちゃった」

 おかしいよね、とあずきは笑う。ぴぴぴぴぴっと電子レンジからけたたましく音が鳴り、早く中の物を取り出せと催促してくる。

「でも、そのお陰でみやちゃんが寝てる時に改めて冷静になってみて私思いついたことがあるの」

 あずきは視線をレンジから私へと移す。いつからかあずきの顔の文字は「真剣」になっていた。

「あぁ、もしかしたら、今がこの冒険をするときなんじゃないか、って。今しかないって誰かが知らせてくれたのかもって。みやちゃん、あのね」

 提案なんだけれど、とあずきが私の方に体を寄せ手を握る。

「私達も線路に沿って冒険をしてみない?線路に沿って歩けば帰り道もわかるし、何より確実に行きたい場所へと行くことができる。合理的なアイデアだと思うんだけれどどうかな?」

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