第33話 王武祭 本選2
王武祭本選、二回戦
私とフィリアの計百発の最上級魔法による会場破損によって一時休止となり、数刻後
会場の修繕が終了し、二回戦再開となる
審判
「王武祭本選、二回戦」
「始め!」
ヴォルフガング
「Praecipua tormentorum instruere, tormentorum perniciosos 」
フィリア
「Duo tormenta draconis interfectoris summa flammis insita explicantur. 」
ヴォルフガング&フィリア
「intentum 」
ヴォルフガング
「shelling, beginning 」
そう言って私は破魔の砲弾を放つ
フィリア
「Duo offa, satus 」
続いてフィリアも火属性最上級魔法、
龍殺しの焔を纏った砲弾を二発連射する
私の破魔の砲弾とフィリアの砲弾の一発目が衝突し相殺される
そして、そのまま私は居合の構えを取り、二発目の砲弾を目掛けて地を蹴り、距離を詰める
そのまま振り抜き、二発目の砲弾を斬り、そのままの勢いでフィリアの後ろにまわり首筋に刃をあてる
フィリア
「降参するわ」
審判
「フィリア=ローグ=ライク=フレイア公爵令嬢の降伏宣告により、勝者ヴォルフガング=トリスタン=オイゲン=ハイドリヒ伯爵閣下」
ヴォルフガング
「いやはや、あの程度で壊れるとは思わなんだ」
フィリア
「ええ、あれでも抑えた方だったんだけどね」
ヴォルフガング
「まぁ良い」
「三回戦終了後に会おう」
そう言って、両者闘技場を出る
そして、続いて三回戦
ヴォルフガング
「三回戦はキアンとヴェルザ殿、見物だな」
闘技場に両者が上がる
審判
「王武祭本選、三回戦」
「始め!」
キアン
「貴殿の実力御教え願う」
そう言いながらキアンが距離を詰める
ヴェルザ
「ならば、評議国戦術指南役が実力」
「推し量って見せよ」
そう言いながらヴェルザが上段に槍を構える
キアンが水平に薙ぐがこれをヴェルザが刃を重ねて、受け流す
キアンは薙いだ剣を身体ごと回し再度斬る
しかしこれもヴェルザは防ぎ、その反動で飛び上がり、キアンの後ろにまわる
キアンはそれに気付き、振り返りながら剣を上から下に振り下ろすこれにヴェルザは対応し、防いだが、キアンは振り下ろした剣を勢いそのまま振り上げる
これにより、ヴェルザの槍が弾き飛ばされた
ヴェルザ
「素晴らしき腕前ですな」
「降伏致します」
審判
「ヴェルザ=フォン=ライン=ヴァレンス閣下の降伏宣告により、勝者キアン=レギオン=ハイヤー=ワシントン辺境伯令息」
キアン
「ヴェルザ殿」
「貴殿も素晴らしき腕前で御座いました」
「次回も素晴らしき戦いを期待しております」
ヴェルザ
「こちらこそ期待しております」
そう言って、両者闘技場を出る
そして、これにより王武祭二日目は終了した
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