第25話 遠征六日目

五日目の夜が明け、六日目に入る

ヴォルフガング

「今日はどうするか」

キアン

「では、剣帝殿とフィリア嬢でこの森を探索するというのはどうでしょう」

ヴォルフガング

「お前は何を?」

キアン

「私は魔物狩りでもしていますよ」

「どうですか?」

フィリア

「私は構わないわよ?」

ヴォルフガング

「ふっ、キアン」

「無駄に気を遣うものだな」

キアン

「褒め言葉として受け取っておきます」

ヴォルフガング

「では、キアンの案を採用しよう」

「行くぞ、フィリア」

フィリア

「ええ、行きましょう」

キアン

「では、私も行きますかね」

そう言いながら

夜営地を出て、私とフィリアは、探索に

キアンは、魔物狩りに向かう


ヴォルフガング

「こうして、二人でゆっくり景色を観ながら歩くというのは久方振りよの」

フィリア

「ええ、最後に行ったのは一年前位かしら」

ヴォルフガング

「そうだな」

「その位だったろう」

「はぁ」

「この森はゆっくり休ませてもくれないらしい」

フィリア

「これは彼らには対処できないわね」

ヴォルフガング

「あぁ、行こうか」

そう言って、大量のブラッディガーディアンに囲まれた生徒のもとへ向かう

ヴォルフガング

「無事か?」

「カルラディア伯爵家の御令息とコーネリア伯爵家の御令嬢」

コキュートス=フォン=ライデンブルグ=カルラディア

「あぁ、此方に負傷者はない」

「しかし、我々ではこの数のブラッディガーディアンは殺すことが出来ん」

「故に少々手を貸して欲しい」

ヴォルフガング

「あぁ、此方も君達に死なれては困る手を貸そう」

シャルティア=ローネンブルグ=カルム=コーネリア

「それはありがたいことです」

「ではよろしくお願いします」

ヴォルフガング

「あぁ、任せるがいい」

「十体は殺れるだろう」

「フィリア、左半周のうち四十体を任せる」

フィリア

「分かったわ」

ヴォルフガング

「それじゃ、先もらうよ」

「Framea Perditionis induta Servio Imperij Mortis 」

そう言って《死の覇王神のみが使える》最上級火属性魔法を放つ

これにより右半周に居た五十のブラッディガーディアンが燃え尽きた

フィリア

「じゃあ、こっちも」

「Ignis ipsa perditio est, et tam nobilis flamma perditionis, dedo inimicos exitium.」

そう言って、最上級指定範囲火属性魔法を放つこれにより、左半周にいる五十体のうち、四十体が燃え尽きた

ヴォルフガング

「よし、後はそちらで何とかしたまえ」

コキュートス=フォン=ライデンブルグ=カルラディア

「あぁ、了解した」

「問題はない、任せたまえ」

その後はフィリアと共に探索と称して、森を歩き、夜営地に帰還した

そして、その後すぐに夕食を摂り、就寝となった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る