第24話 遠征五日目

遠征四日目の夜が明け、五日目に入った

ヴォルフガング

「さて」

「今日は何をしようか」

キアン

「食料は十分、夜営地の移転の予定もない」

「ならば、今日は戦闘に重きを置くのはどうだろうか」

フィリア

「私は問題ないと思うわよ」

ヴォルフガング

「そうか」

「では、今日は戦闘を重視した探索を行う」

「その片手間に必要であれば他の集団の支援を行う」

「異論は?」

キアン

「ない」

フィリア

「私もないわ」

ヴォルフガング

「では、そのようにしよう」

「よし、行くぞ」

キアン

「あぁ」

フィリア

「ええ、行きましょう」

そう言いながら夜営地を出て、魔物狩りを始める

キアン

「来ましたね」

ヴォルフガング

「あぁ、シャドウウルフの群れだな」

キアン

「それもかなり大規模な群れですね」

ヴォルフガング

「数は千ほどか」

キアン

「正確には千五百です」

ヴォルフガング

「たいして変わるまい」

「左五百をお前ら二人でやれ」

フィリア

「遊びたいんでしょう?」

「好きになさい」

ヴォルフガング

「よく理解しているな」

「私を」

フィリア

「十数年、隣で貴方を見ていたのよ」

「理解もするわ」

ヴォルフガング

「それもそうだな」

キアン

「私の横で惚気ないでいただきたいのですがね」

ヴォルフガング

「おや、それは申し訳ない」

「さて、客のお越しだ」

キアン

「では、参りましょう」

ヴォルフガング

「じゃ先に数を減らすかね」

「Flamma draconis caelestis qui mortem operatur 」

そう言って、最上級火属性龍魔法を放つ

シャドウウルフを見ると四百ほどが燃え尽きていた

キアン

「こちらも行きますかね」

「Tonitrua Dei, qui adfert interitum 」

そう言って、キアンが最上級雷属性魔法を放つ

これにより、二百が焼け死んだ

フィリア

「私も続こうかしらね」

「Flammae mortis , quae rogum deorum incendunt 」

そう言ってフィリアが最上級火属性魔法を放つ

これにより、三百が燃え尽きた

フィリアが魔法を放つ間に私は残りの六百を斬り殺していた

その後は、ブラッディオーガ千体、ドラゴンスネーク五百体、インフェルノウルフ百体を討伐し、夜営地に帰還、夕食を摂り、就寝となった

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