第13話 学院生活 四時限目

三限目が終了し、休憩時間となっていた

ヴォルフガング

「さて、仕事を進めようか」

そう言って再度書類を出し、ペンを走らせる

その様子を見てフィリアが呟く

「あれだけ大立ち回りしたのにすぐに仕事を始めるのだから休むことをしないあの性格は一生変わらないでしょうね」

それを聞いてライが反応する

「ええ、全くです」

「さて、もうじき四限目が始まります、訓練場に行かれた方がよろしいかと」

フィリア

「ええ、そうね」

「じゃあ、ヴァルをよろしくね」

ライ

「承知しました」

「主様、もうじき四限目が始まります」

ヴォルフガング

「あぁ、もうそんな時間か、」

ライ

「仕事の方はどうですか」

ヴォルフガング

「まだ八分の四しか終わっていない」

「しかし、仕方あるまい」

「向かうとしよう」

ライ

「ええ、そこまで急ぐ必要も御座いませんし、それで問題はないかと」

ヴォルフガング

「あぁ、では向かうとしよう」

ライ

「承知致しました」

「訓練場へ参りましょう」


訓練場

ライア=ランカスター

「よし、お前達、四限目は魔法だ」

「お前らの実力を知るために適当な魔法をあの的に撃ってみてくれ」

そう言って的を指す

フィリア

「ヴァル、貴方が先にやる?」

ヴォルフガング

「いや、君が先にやると良い、フィリア」

「私はその後にやるよ」

フィリア

「ええ、それじゃお先に」

「flamma exitium 」

そう言ってフィリアは中級火属性魔法であるflamma exitiumを的に向けて放つ

的を見ると三分の二ほどが消炭けしずみとなっており、残った部分も焼け焦げていた

ヴォルフガング

「流石だな、フィリア」

フィリア

「ええ、次は貴方の番よ」

ヴォルフガング

「あぁ、そうだな」

「じゃあこれにしよう」

「parvum meteorite」

そう言って下級属性混合魔法parvum meteoriteを的に向けて放つ

的を見ると根元から全て消し飛んでいた

フィリア

「属性混合魔法はずるいんじゃない?」

ヴォルフガング

「下級なのだから問題なかろう」

フィリア

「私も上級火属性魔法撃てばよかったかしら」

ヴォルフガング

「使えるのならば使えば良いではないか」

フィリア

「貴方も下級にしてたじゃない」

ヴォルフガング

「あんまり大きい魔法撃ったら他の的も消し飛んでしまうだろう?」

フィリア

「それはそうね」

ヴォルフガング

「それより正直奴らが何故入学できたのか謎てしかないのだが少し傷が付く程度の奴や、少し焦げるだけの奴しかいないではないか」

フィリア

「全体的にレベルが低いんじゃない?」

ヴォルフガング

「まぁ、伸び代があると考えるべきだな」

フィリア

「そうね」

そんな話をしている間に魔法の授業は終わっていた

ライア=ランカスター

「午前の授業はこれで終わりだ」

「昼御飯を食べて、午後に備えろ」

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