第9話 学院生活 自己紹介

入学式が終わり教室に入る書類と筆記用具を置き、書類仕事の準備を整える

すると担任の教師が入ってきた

ライア=ランカスター

「私が君たちの担任となるライア=ランカスターだ」

「取り敢えず、一人ずつ自己紹介を頼む」

「当主以外の者はミドルネームを言う必要はない」

アルゴ=ライアン

「アルゴ=ライアンです」

「ライアン子爵家の長男です」

「よろしくお願いします」

リディア=ロスト

「リディア=ロストで御座います」

「ロスト候爵家の長女で御座いますわ」

「よろしくお願い致します」

キアン=ワシントン

「キアン=ワシントンです」

「ワシントン辺境伯家の長男です」

「宜しくお願い致します」

フィリア

「フィリア=フレイアで御座います」

「フレイア公爵家の長女で御座います」

「宜しく御願い致します」

ヴォルフガング

「ヴォルフガング=トリスタン=オイゲン=ハイドリヒだ」

「ハイドリヒ伯爵家の当主だ」

「宜しく頼むよ」

以下省略

ライア=ランカスター

「だいたい20分後に経営学の授業があるそれまでは自由にしていろ」



そうして全員の自己紹介が終了した

自己紹介が終了し、準備しておいた書類仕事を始める

フィリア

「学院に来てまで仕事ですか?」

ヴォルフガング

「伯爵というものは仕事が多くて、責任も大きいものなんだよ」

「私はここに来る前に覚悟を決めざるを得ない状況になったし、覚悟を決めたけど」

「本来はここで学び、研鑽を積み重ねて行くなかで覚悟を決めて行くのだろうね」

「だから、いくら学院に行くからと言っても伯爵とする言う地位にいる限り仕事と責任がなくなることはないんだよ」

フィリア

「少しは休むと言うことをしなさいよ」

「いつか倒れるわよ」

ヴォルフガング

「私は元気だ」

「問題ない」

「それに私には貴族としての責務がある」

「それから逃げるわけにはいかない」

フィリア

「はぁ」

「少しは休みなさいよ」

「私は貴方が倒れる姿なんて見たくないわ」

呆れた顔でフィリアがそう言う

ヴォルフガング

「あぁ」

「有り難う」

そう言って仕事を再開する


今の会話を聞いてライは思う

ライ

(奥方様があのように仰られるのも普通と言うものですね)

(主様は深夜まで仕事と鍛練をし、明け方には起きて、鍛練を行った後に仕事をしてらっしゃる)

(そして今日から学院にも通う必要があります)

(どのような者でもこんな生活を続けていればいつかは倒れるでしょう)

(まぁ主様に言っても聞かないでしょうが)

そしてヴォルフガングが書類仕事を始めて20分が経過し担任であるライア=ランカスターが入室し、こう言う

ライア=ランカスター

「よし席に着け授業を始めるぞ」

ヴォルフガング

(まだ八分の一も終わっていないのだが、まぁ仕方ないな)

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