第8話 入学
試験から3日、我が屋敷にひとつの書面が届く
合格通知である
内容は以下の通りであった
合格通知
ヴォルフガング=トリスタン=オイゲン=ハイドリヒ伯爵殿
貴殿は筆記試験全問正答
武術試験に於いてはグランドマスター殿に勝利なされました
よって我が学院に於いて首席合格と致します
2日後の入学式に於いては新入生代表として挨拶を御願い致します
これを見て言う
ヴォルフガング
「ふむ」
「挨拶か、考えておかねばならんな」
「それと学院にその日の書類を持っていく必要があるな」
「執務室のようなものがあれば良いのだが」
そう言えばステータスの確認をしていなかったな
確認しておこうか
ステータス
個体名 ヴォルフガング=トリスタン=オイゲン=ハイドリヒ
年齢 10
LEVEL-91
爵位 伯爵
身体能力
腕力 50000
膂力 50000
脚力 100000
体力 500000
身体強度 500000
魔力強度 400000
遠視の神眼 死の魔眼
スキル
銃弾創造 矢創造 翔歩 武具修繕
ストレージ 殺気察知 気配察知
称号
死なぬもの 龍帝 魔狼の主
神を超越せし者 剣帝 弓神 拳王
「うむ」
「称号が増えておるな」
「まぁいい」
「取り敢えず書類を片付けるとしよう」
そして2日後
入学式
ヴォルフガング
「さて書類は持ってきた」
「筆記用具も持ってきた」
「問題はないな」
「よし、向かうか」
グラン
「ヴォルフ、無事入学できたようだな」
ヴォルフガング
「ええ首席合格ですよ」
グラン
「それは喜ばしいことだ」
ヴォルフガング
「ではまた後で」
そう言ってその場を離れ、適当な席に座る
すると
フィリア
「おはようございます、ハイドリヒ伯爵閣下」
ヴォルフガング
「ん?あぁフィリアか」
「おはよう」
「しかし敬称はいらん、適当な名で呼べ」
フィリア
「じゃあヴァルでいい?」
ヴォルフガング
「構わん」
フィリア
「じゃあそう呼ぶね」
「それにしても首席で合格するなんてすごいね」
ヴォルフガング
「次席の奴がそれを言うか?」
フィリア
「ふふ、そうかしら?」
「この国でグランドマスターに勝てる人物なんて貴方を除いたら三人ぐらいよ?」
ヴォルフガング
「ランドブルグの奴、そんなに強い奴だったのか」
フィリア
「知らなかったの?」
ヴォルフガング
「あぁ、聞いたこともなかった」
フィリア
「そう、まぁいいわ」
「出番よ、ヴァル」
ヴォルフガング
「あぁ、行ってくるよ」
「皆さん、今年度首席で合格致しました」
「ヴォルフガング=トリスタン=オイゲン=ハイドリヒで御座います」
「我々は何のためにこの学院に何故入学したのだ?」
「親に言われたからか?」
「それとも自分の意思か?」
「どちらにしても我々はこれまでの努力によってこの学院に入学する権利を得たのだ」
「その権利を無駄にすることの無きように」
「我々は努力を続けなければならない」
「そのためにこの学院で様々な事を知り、研鑽を積み重ねる必要がある」
「この学院で様々な事を知り、研鑽を積み重ね、努力を続けた先に我々の未来がある」
「少なくとも私はそう考えている」
「君たちはここを卒業し、君たちの世代のこの国を守る重要な役割を担う」
「その覚悟をこの学院での三年間で決める必要がある」
「それを伝えた上で新入生代表挨拶と致します」
ラルフ=リーザ=ローレン学院長
「ヴォルフガング殿素晴らしい挨拶を有り難う御座いました」
「では新入生の皆さん、この学院での三年間が皆さんにとって、良きものとなりますよう教職員一同尽力して参りますので、皆さんも努力を絶やすことの無きように」
「以上を持ちまして、入学式を終了致します」
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