第二章 学院編

第7話 学院 入学試験

伯爵となり書類仕事を片付け、定期的にシュレン城塞都市の視察を行い、他の者は自身の職務を全うするそうして来る学院の入学試験

入学試験の項目は筆記と武術、魔法である

筆記は必須項目、武術と魔術はどちらかを選択する方式である

私は武術を選択し、筆記試験と武術試験を受けるものである

ヴォルフガング

「よし、ここだな」

そう言って受付を行う

受付を済ませ

筆記試験を開始する

「ふむ」

「王国最高峰の学院の筆記試験は意外にも簡単なのだな」

そのようにして

筆記試験はものの数分で終了する

「さて次は武術だな」

「なんでやつがいるんだ?」

ランドブルグを見てそう言う

「まあいい」

「となると私の相手は彼奴だな」

そう言いながらランドブルグのところに行く

「おい、ランドブルグ」

ランドブルグ

「ハイドリヒ伯爵閣下」

「お久しぶりで御座いますな」

ヴォルフガング

「あぁ久しいな」

「私も忙しかったからな」

「伯爵になった影響でな」

ランドブルグ

「そうで御座いますな七歳で伯爵になるなど異例の早さでの出世で御座いますな」

ヴォルフガング

「あぁ有り難いことに私には戦の才があった」

「残念なことに戦の才しかなかったのだがな」

ランドブルグ

「ここの筆記試験を数分で終わらせておいてそれを言いますか?」

ヴォルフガング

「それは学問は戦に必要な才だからな」

「戦の才と同じだ」

ランドブルグ

「それは確かにそうですがね」

「まあいいです」

ヴォルフガング

「取り敢えずランドブルグ」

「一手付き合え」

ランドブルグ

「ええ、構いませんよ」

「ついでに試験は合格です」

ヴォルフガング

「まだやっていないのだが」

ランドブルグ

「ドラゴンを瞬殺する人間は人間に於ける最高峰ですよ」

「戦闘に関しては」

ヴォルフガング

「そうかい」

「では、行くぞ」

そう言って踏み込み拳を打ち込む

ランドブルグはこれを両腕を交差させて受け止める

そして振り抜けてすぐに後ろ回し蹴りを放つ

ランドブルグはこれに気付きはするが対応はできずに真面に喰らう

しかしランドブルグも負けじと反撃する

ランドブルグが連続で十発ほど拳を打ち込む

私はそれに合わせて拳を合わせる

そして最後に地面に踵落としを放ち

その衝撃で飛び上がる

そして空中からランドブルグ目掛けて蹴りを放つ

ランドブルグはこれを防ぐも戦闘継続はできないと自身で判断し、言う

ランドブルグ

「降参です」

「しかしそこまで貴方の力を引き出せるとは」

「自分に自信がつきますな」

ヴォルフガング

「そうか」

「楽しかったよ」

「では終了したのなら帰るぞ?」

ランドブルグ

「はい、お帰り頂いても問題御座いません」

ヴォルフガング

「ではまた会おう」

ランドブルグ

「はい」

「いつでも冒険者ギルドにお越しください」

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