第4話 王との会談

謁見が終了し、私は応接室に父と共に呼ばれていた

グラン

「ヴォルフ、お前が誰よりも先に出世するとはな」

ヴォルフガング

「ええ」

「しかし、子爵として独立したからにはこの国の貴族として国と民を守らねばなりません」

「幸い私には戦の才があります」

「この力があれば責務を十分に果たすことができるでしょう」

グラン

「五歳らしからぬ物言いだな」

「しかしお前に強い意思があることが分かったその意思曲げるなよ」

ヴォルフガング

「はい父上」

ローグ国王陛下

「待たせたな」

グラン&ヴォルフガング

「いえこの程度であれば幾らでも御待ち致します」

ローグ国王陛下

「そうか」

「では本題に入ろう」

「先ず最初に一人の父として感謝を述べさせてくれ、わが娘を助けてくれてありがとう」

ヴォルフガング

「いえ王女殿下にも申し上げましたが私の戦闘訓練にもなりましたので問題は御座いません」

「しかし感謝は受け取っておきます」

ローグ国王陛下

「あぁそうしてくれ」

「それでだが五年後お主が10になったら王都の学院に通って欲しい」

「どうせ今回のことで王都に屋敷を与えてあるのだからそこから通うといい」

ヴォルフガング

「承知しました」

????=???=???=????

「あぁ」

「良かった、まだいたんだね」

ローグ国王陛下

「ロンメルどうかしたか?」

ロンメル=ローグ=ライク=フレイア公爵

「どうしたも何もた

だわが娘を助けてくれたハイドリヒ子爵に感謝を伝えておこうと思いまして」

「それにわが娘はハイドリヒ子爵に惚れているようですしね」

ローグ国王陛下

「婚約を結ぶか?」

「私が見届け人になるぞ?」

ヴォルフガング

「しても良いですが発表は学院に入学してからにして頂きたい」

ローグ国王陛下

「それはなぜだ」

ヴォルフガング

「子爵のままでは他の貴族共を黙らせることができないではないですか」

「実力行使以外で」

ローグ国王陛下

「ロンメルよ」

ロンメル

「なんでしょう」

ローグ国王陛下

「この者を怒らせてはならんな」

ロンメル

「そうですね」

「ハハハ」

ローグ国王陛下

陛下は軽く咳払いをして言う

「しかし何もなしに昇爵はできんぞ?」

ヴォルフガング

「勿論それだけの活躍をして報奨として頂きます」

「取り敢えず伯爵程度の活躍で伯爵にしていただきますよ」

「五年後に期待していてください」

「では失礼します」

そう言ってヴォルフガングは退室する

ローグ国王陛下

「グランよお主の倅は強く育ったな」

グラン

「ええ」

「全くで御座います」

ローグ国王陛下

「王都のお前の屋敷に何名か使用人と執事を送る適当に配備しろ」

ロンメル

「わが娘にハイドリヒ子爵が王都に屋敷を構えると言ったらハイドリヒ子爵の屋敷に住むと言い出したのでわが娘を送るからその事ハイドリヒ子爵に伝えておいてくれグラン」

グラン

「有り難う御座います陛下」

「そしてロンメルその件は伝えておく任せてくれ」

ロンメル

「頼んだ」

グラン&ロンメル

「では陛下我々はこれにて失礼致します」

そう言って二人が退室しその後ローグ国王陛下も自室に戻るのであった

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