第3話
メイン画面の背景は、全体的に黒で中央に金色で描かれた円形。その中には読めない字?言葉なのか、記号なのか解らない。解読不明ではあるが、どこか神秘的だった。
スタートボタンを押した。
゛今の気分は?″
[退屈]
゛どのように変更しますか?″
[退屈なゴミ拾いを楽しくエロありに過ごしたい]
なんの返事もなく真っ白になり、強制終了した。
(なんなんだよ。このアプリは....)
これが全財産を注ぎ込んだアプリなのかよー。
スマホをしまい、休憩していると
隣の奥さんが「静君も飲む?」
水筒の蓋に麦茶を注いでくれた。
「ありがとうございます。」
二人に注目されながら、右手に持ち麦茶を飲んだ。
「ほら、私が飲んだとこで静君が飲んでる。」
隣の奥さんがニコニコしながら勝ち誇っていた。
飲み終えて蓋を返し「なに?なにかありました?」
「そのコップの両側で私たち飲んだのよ。そして静君が、どっちで飲むのか賭けてたの。」
(ってことは、隣の奥さんと間接キス?)
お礼を言ってなかったので「ありがとうございました。」
裏の奥さんが「それってどっちが?」
笑いながら尋ねてきたのだが、静成には意味が解らなかった。
「休憩したし、そろそろ始めますか。」
裏の奥さんの号令で開始した。
階段を先頭で歩いていく。
紙コップは俺の袋に、ビールの空き缶は隣の奥さんへ。
そうしようと後ろを振り返る。
二人とも前屈みに中腰だったので、二人の胸元が丸見えだった。
隣の奥さんの袋に空き缶を入れながら胸元を観察させていただいた。
隣の奥さんも裏の奥さんも20代後半。
隣の奥さんはライトグリーンの下着。
裏の奥さんはオレンジ色の下着だった。
二人とも結構大きい胸をしていた。
近所の奥さんなので、そんな目で見ていなかったが
こうして見てみると結構エロい。
(んっ?エロ?アプリ?まさか、偶然の重なりだろ!)
スマホで動くのは家電ぐらいだ。
隣の奥さんの下着は、ハーフカップになっていて
上半分が生乳だった。
裏の奥さんは、全体は隠れているものの、上半分は透けて見える下着だった。
ゴミを拾えど拾えど可燃ゴミ。
後ろを振り向けない。
空き缶にペットボトルはいずこ。
探しても探しても可燃ゴミ。チェッ、ツキまで見放されているよ。
その時に閃いた。
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