第24話 滅亡
1991年10月14日
ルルサが誕生した
2012年12月24日
ルルサはルチカを生んだ
母と息子
ままとぼうや
mother&son
ははとむすこ
ハハトムスコ
「まま、死にたい」
「そんなこと言わないで」
「こんな世の中にどうして
生んだの
ねえ お母さん」
「ルチカ」
滅亡乃使者
物事を
前向きに美しく捉える人間もいれば
否定的に醜く捉える人間もいて
絶対的後者はいずれ滅亡ノ使者になる
・・・・・6
小学校最高学年まで
なんとか生きたルチカは
黄色の帽子を被らされていたころから
感じていた疑問に対峙した
「まま、キリストが泣いていた」
「ルチカ」
「俺を利用するな、商業に利用しないでくれ、もうやめてくれ。夢で見た」
「あなたの夢にキリストが?」
「クリスチャンじゃないと祈りを捧げちゃいけないの」
「どうかしら」
「聖母マリアはもっと泣いてた」
「ルチカ・・・」
「おめでとう、おめでとう、ぼうや、おめでとう」
「・・・・」
「ママは僕の生誕を祝ってくれる」
「誕生日?当たり前でしょ、毎年」
「ママは僕の誕生日にSEXするの」
「何言ってるの」
「僕の誕生日は1年で1番SEXする日なんだって」
「あなたの誕生日はクリスマスイヴなの、すごいのよ」
「何がすごいの?」
「・・すごくはない・か」
「僕の誕生日は世界中でお祝いしてるけど、僕のことは祝ってくれないね」
「知らない人のこと祝えないでしょ」
「キリストのこと知ってるの」
知らない人のこと祝えないでしょ
・・・・
・・・・
祝える
#ルルサ
#ルチカ
#しらふのクリスマス
#血駈ける
リンゴ
選択
好み
優先
選ばれた恋
血,駈ける ハミル @hamiru0815
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。血,駈けるの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます