第5話 彼女の家で宅飲み②攻められカラミ酒
「ねえ、このお酒飲んでみない? おいしいよ」
「ね、おいしいでしょー?」
「おかえしにそっちのお酒もちょーだい」
「てかいつの間にワイン買ってたのー。ずるーい。あたしにも
くれよう」
「うーん、おいしい! チーズも食べちゃう」
「あー…すっごい合うね。これはいくらでも飲めちゃうよ」
「君の食べてるチーズはどんなの? すっごいおいしいそう。半分こしよ」
「まって! ちょっとあたしのが小さい気がするよ! やり直しを要求します!」
「公平になるよう、あたしが分けようと思いますが異議がある方は名乗り出てください!」
(小さな声で)
「異議ナーシ」
「はい、異議なしがでたので、あたしが切りたいと思います」
「どう? 上手でしょ?」
「全然大きさが違う? あたしのがかなり大きい? あはは、そんなはずないよー。気のせい気のせい」
「んー……。こっちもおいしー」
(左耳にささやくように)
「ね、もう一個食べたいな。いいでしょ? ふー」
(左耳に優しく息を吹きかける)
「ふふっ、ビクッてした。あたしの息に反応しちゃったのかな? ふー、ふー、ふー」
(左耳に続けて息が吹きかけられる。さらにささやくように話し続ける)
「すっごーい。もっとビクビクってした。もしかして耳弱いのかな? 勝手に気持ちよくなっちゃだめだよ。ふふっ……。ふーふーふーふーふー」
(さらに左耳に優しく息が吹きかけられる)
「おもしろーい……。はい、おしまいね」
(元の位置に戻って話始める)
「チーズありがとね」
(お酒を飲む。ゴクリという喉を通る音)
「ふう、お酒に合いすぎてちょっと飲みすぎちゃってるかも。君のせいだぞ。君が買ったおつまみのチョイスが良すぎるせいだね。はあ、君の飲んでるととっても楽しい」
「なんかすっごく暑くなってきちゃった……」
(少し近づいてきて話始める)
「ね、もっと近くで飲んでいいかな?」
(服が擦れる音。左耳からささやくように)
「ふふ、今更何照れてるのよー」
「近すぎるって? ぜんぜんそんなことないと思うけど」
「あ、今あたしのおっぱい見たでしょ? えっちなんだあ。後輩君も男の子なんだなあ。もしかして狼なっちゃう?」
「あー、君の心臓、すっごいドキドキしてるよ」
「ドキドキドキドキ」
「ふふ……おもしろい。こうやって耳を当てると、こんなに大きく聞こえるんだね。お腹とか触ると、ちょっと鼓動が早くなるや」
(服が擦れる音。左耳からさらにささやくように)
「なんか、あたしも、すっごくドキドキしてきちゃった」
「ね、聞いてみて。近づいて聞いてみて。ほら、ドキ……ドキ……ドキ……」
(左耳から心音が聞こえる)
「もっと近くで……。あたしのさ、胸に耳を当てて聞いていいから……。しっかりと聞いて欲しいな」
(服が擦れる音。さらに心音早く聞こえる)
「ん……ん………」
(甘い吐息が漏れる。心音がさらに激しくなる)
「すっごい……ん……ドキドキ……してるでしょ?」
(吐息が漏れる。服が擦れる音)
「ごめんね、ぎゅってしちゃった……。いやだったらごめんね」
「ふふ、ありがと、あたしのわがままなのに。強くぎゅってすると……なんだか落ち着くね……。とっても、きもちい」
「ねえ、もっと強く、ぎゅってして」
(服が擦れる音)
「えへへ。ありがと」
「お礼だよ。ふー」
(右耳に優しく何度も息をかけてくる)
「君が気持ちよさそうだと、あたしも嬉しくなっちゃう。いつまでもこうしていたいな……」
「いいこ……いいこ……」
(呼吸が穏やかになっていく)
「スウスウ……」
(呼吸が寝息に変わっていく)
「んん……眠くなんて……んん……ん……」
「スウスウ……」
(完全に寝息に変わる)
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