同窓会
今日は同窓会だ。
皆今年で70歳であり、この年齢である以上、全員が揃うわけではない。
去年で親友の顔を見るのも最後となってしまった。
とはいえ、毎年懐かしい奴らと顔を合わせるのは悪くない。
野球の話、健康の話など意外に盛り上がる。
この年になって初めて仲良くなる同級生もいるくらいだ。
などと考えているうちに会場に到着した。
扉を開けると、そこには懐かしい顔が並んでいた。
久しぶりと声をかけながら回っているが、何かがおかしい。
去年見なかった顔ばかりなのだ。
いや、ばかりどころか、去年会った友人が1人もいない。
戸惑っていると、あの懐かしい声が後ろから聞こえた。
振り返ると、そこには親友が立っていた。
確かに去年、葬式で最期を見送ったアイツが立っていた。
そこで気づいた。
私はもう、こちら側だったのだ。
次の更新予定
2024年9月20日 17:00 毎日 17:00
道の駅ストーリー 舞天 @DanceKy
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。道の駅ストーリーの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます