世界大戦
第14次世界大戦が勃発した。
使われる兵器は核兵器とかいう生易しいものではない。
相手国に幸せを送り続けるのだ。
金銭、食料、日用品さまざまな贅沢品を送り続ける。
すると相手国の国民は錯覚し始める。
相手国の方が自分たちを幸せにしてくれるのでは?
ただひたすらにこれをやり合うのだ。
第三次世界大戦では弾道ミサイルやウィルス兵器が用いられたらしいが、
そんな兵器は愚策中の愚策であることなど、小学生でもわかる。
やがてお互いに相手国を幸せにし続けると、なぜ争っているのかわからなくなる。
そうこうしているうちに第14次世界大戦は終戦を迎えた。
終戦の一手は、ある大国の将が放った異例の策だった。
相手国の歩兵の誕生日を軍を総動員して祝ったのだ。
戦場に響くバースデーソングは終戦を意味していた。
それでも全国民は願う。
戦争がなくなればいいのに。
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