9月1日
たまに、何でこんなこと覚えてるんだろう、っていうことを思い出すことあるじゃないですか。執筆してるからなのか、中学の国語教師が言っていた、小説の書き出しはとても良い的なことを言っていたのをたまに思い出します。
私が当時聞いたときは何とも思ってなかったのですが、今になって思い出してみると、この先生は小説書いたことないなと思います。だって、書き出しなんて適当に済ませないと、十万字なんて量の文章は書けませんからね。
長編小説の新人賞は十万字が一定のラインになっています。カクヨムで応募できる新人賞の概要を読んで見るとよくわかると思います。
それでですね、十万字書くのが一体どれだけ大変かと言いますと、だいたいこの日記を書くのは一時間を目安にしています。それでだいたい千五百字ぐらい書ければいい方です。時速千五百字として計算するとわかりやすいのですが、小学校の頃から算数が苦手で、少し計算式を考えて頭が痛くなりました。妹と同じ時期にそろばんを始めたのに、私だけそろばん三級が受からなくてやめたことを思い出しました。
まぁ、ですから、一日三時間くらい執筆できても、五千字には届かないです。これで調子がいい時ですから、一日に一文しか書けなかったときや、昨日の進捗全部消して書き直すときもあります。そう考えると、文章を十万字も書くなんてこと、何かの苦行に思えてきますね。
それで、最初に先生が言った小説の書き出しですが、私も少しは考えます。過去の回想、手紙、何ともない日常、自叙伝、例にあげればキリがないです。色々な書き出しがあり、私も色々な書き出しで執筆してきました。でも、考えるのはそのときだけですね。書き出しから本編に入ってしまえば、最初から推敲するとき以外に読みません。というか、読んでる暇があれば本編の執筆がしたいです。終わらないから。
過去にたくさん書いたと思った小説でも、文字数で五万字と表示されたときは、体から力が抜けてやる気が失せました。そのときから、執筆は修行だと思っている節があります。だってほら、絵はやる気になれば一日で終わるのに、小説はさ、十ヶ月くらいかけて書くじゃん。考えたくなくなるよ。
それでも、小説サイトにはたくさんの物語があって、みんな修行僧か執筆ジャンキーの方か、どちらかなんだろうなと思って見ています。毎日投稿してる人もたくさんいますが、本当にすごいことだと思っています。私は飽き性なので無理です。
この日記も習慣づけのために書いてるので、二年て失った文章を書くという感覚を思い出しながら書いてます。この文章と小説の文章はまた少し違うのですが、それでも毎日文章を書くという習慣づけにはなるので、まぁ良しと思っています。
これまでの日記を読んで低い目標ばかり立てて本質を見失ってるではないか、と思っている人もいると思います。それでもやらないよりはマシだと思っています。それに、自分が何をしたいか、どんなものを書きたいか、それは一番自分がわかっています。この日記というのは、やりたいことをやるためのリハビリなので、訛った包丁を研ぐようなものです。執筆する腕が鈍った感覚から脱したいのです。
でも、一朝一夕にできるようにならないので、まずは文章を書くことに慣れることから始めてみただけです。
いつかこの日記もつけなくなる日がくると思います。まぁ、それはそれでいいと思っています。ただのリハビリですからね。その必要が無くなれば、いつでも辞めるつもりでいます。
私も早く昔の感覚を取り戻したいです。見るもの全てが地の文のナレーションのように言葉がスラスラ流れてきた頃に、少しでも近づけるように。綺麗な日本語を、文章で表現する喜びを、早く自分で執筆して感じたいです。
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