第26話:都内観光。
陽介は二日もディズニーランドで時間を潰すのは、もったいないと思ったから
檸檬を連れて東京の街で出てみることにした。
まずは浅草・・・テレビでは見たことあるデッカい提灯を抜けて仲見世へ・・・
土産物なんかいろいろ見るには見たけど結局何も買わなかった。
浅草寺の雷門から宝蔵門までの参道約250mには約90店舗があるらしい。
で、浅草寺神社の手前で美味そうな匂いにつられて焼きそばを食ってそのまま
浅草寺へ・・・仲良く神社へお参りした。
なんで旅行へ行くとバカみたいに歩くんだろう。
田舎もんは普段は車だから都会に出て歩くとめちゃ疲れる。
都会は住むとろじゃないって田舎に住んでる陽介は東京に来るたびに思う。
檸檬はそんなことなんか思うはずもなく若い分行く先々で楽しむすべを知っていた。
陽介と一緒ならどこだって檸檬には楽しいのだ。
そこから山手線に乗って秋葉原へ行ってみた。
これははっきり行って陽介の独断。
陽介には心踊る街だった。
マニアックな店ばかりで檸檬は興味ないだろうなって陽介は思った。
「ねえ、退屈じゃない?」
「大丈夫だよ・・・適当に楽しんでるから・・・」
「私も嫌いじゃないし・・・」
何軒かの電気屋とゲームセンターと本屋へ入って昼前に秋葉原から横浜へ。
そのまま中華街を歩いてなんとか楼って中華料理店で昼ごはんを食べた。
檸檬は相変わらずの食いっぷりで美味しい美味しいって出て来る中華を
全部平らげた。
満腹で幸せになったふたりは、そこから山下公園へ行ってみることに。
その頃には日は西に傾き始めていた。
ふたり夕方の公園のベンチ座って・・・ハグしてチュって・・・。
そこからまた歩いて北原さんの、おもちゃ会館へ行って陽介はブリキの
三輪車を一個買った。
ここでも檸檬は珍しいおもちゃを見て楽しんでいた。
まあ、檸檬にとっては知らない時代のおもちゃばかりでノスタルジー感満載だった。
空に星が出て帰る時間が近づいていた。
ほんとならこのまま帰るつもりだったけど急に寒くなって冷え込んで来た
から予定変更してその日は横浜のホテルで一泊した。
その夜、横浜は雪が降った、
「檸檬は元気だよね・・・」
「現役女子高生ですっ、て言うか陽介がヘタレなだけだよ」
「女性は単純だからだろ、だから疲れないんだ・・・」
「男は考えることがいっぱいあるからさ、それで疲れるんだよ」
「関係ないと思うけど・・・疲れるのはただの体力不足、運動不足でしょ」
「まあ、陽介が元気なのはエッチの時だけかな」
「それに陽介、女性が単純ってのは女性に対する偏見だよ」
まあ、いずれにしても陽介は自分のことより檸檬優先、彼女さえ喜んでくれたら
自分も幸せなんだと思った。
つづく。
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