第25話:東京ディズニーランド。

沖縄以来、檸檬をどこにも連れて行ってなかった陽介。


ってことで陽介は檸檬を連れてがディズニーランドに行こうと思った。

ふたりとも子どもの頃、個人的にはディズニーランドには幾度か遊びに行っていた。

でも、ふたりで行くのはもちろん今回がはじめて。


陽介と檸檬は、今日は車じゃなくてバスに乗って浜松まで行った。

早朝、ターミナルに到着して・・・その足でふたりはディズニーランドへ。


舞浜駅を降りると、シンデレラ城が見えた。


幾度か観た、光景。

彼女とじゃないと絶対ひとりじゃ来ないなって陽介は思った。


檸檬は陽介と一緒に来れて楽しくてしょうがなかった。

そこはそれやはり女子高生・・・普段は背伸びしてても、こう言う場所に来ると

お子ちゃまに戻るのだ。


檸檬は絶叫系が大好きだったみたいだけど陽介は苦手だった。

彼女は陽介と一緒に乗りたがったが、陽介は頑なに拒否した。

檸檬から一緒に乗ってくれないならエッチさせてあげないからって言われたが

それでも陽介は完全拒否した。


可愛い彼女の誘いを拒否する理由は陽介は以前スペースマウンテンに乗って

怖い思いをしてビビりまくった経験があったからだ。


「じゃ〜私、楽しんでくるから陽介は他のアトラクションで楽しんでて・・・

二時間後、シンデレラ館の前で待ち合わせね」


「いいけど・・・早く帰ってきてよ」


「分かった」


檸檬はルンルンで陽介を残して絶叫系アトラクションへ行ってしまった。


陽介は基本的に並ぶのがキラいだったから待ち時間が長いアトラクション

はボツにした。

だから檸檬がいないこともあって、ほとんどのアトラクションは入らずじまい

だった。

なんのためにディズニーランドまで来たのか分からない。

まあ、今日は檸檬メインだから・・・。


檸檬は一人でスプラッシュとかビッグサンダーとか乗っていたみたいで、

よほど気に入ったのか、なかなか帰ってこない。

先にシンデレラ館の前で待っていた陽介は退屈でしかたなかった。


ようやく檸檬が戻って来てイッツ・スモールワールドとかおとなし目の

アトラクションへ・・・。

こういう場所は横に彼女ちゃんがいないとダメだなって陽介は思った。


その後ミッキーのダンスショーを見たりして時間を潰す。

檸檬はスピード系に飽き足らず、また行ってしまったので、陽介は基本、

ベンチで休憩してることのほうが多かった。


夕方近くになってディズニーランドの外に出ても、また戻ってこれるって言う

スタンプを手の甲に押してもらってとりあえずホテルへ。


夜のパレードを見にディズニーランドに戻るつもりだったが檸檬が疲れた

って言うし、陽介もパレードがそんなに見たい訳じゃなかったらから、ふたり

そろってベッドにダイブしてそのまま寝てしまった。


ディズニーランドの中とは言え歩き疲れたのでエッチなんかするパワーは

残ってなかった。

結局、夜のパレードは見ずじまい・・・もったいない限りだった。


つづく。


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