第22話:ハッピーバースデー、檸檬ちゃん。

10月のイベントといれば、大切な檸檬の誕生日だなって陽介は思った。


「誕生日を素通りなんかしたら、怒るか、泣くかどっちかだな」

「プレゼントとバースデーケーキ用意しなくちゃ・・・」


女性が好むブランドのことなんか詳しく知らない陽介はヴィトンの公式を

検索してみた。


「なになに?・・・ ポシェット・メティスってのがあるのか?」

「値段は?・・・447,700円?・・・」

「バイ・ザ・プールオンザゴーってのも可愛いな・・・これは?・・・440,000円」

「檸檬はどっちもらったら喜ぶかな・・・・迷うな・・・」


陽介は散々迷ってポシェット・メティスにした。

バイ・ザ・プールオンザゴーってのは可愛いけど、持ち歩くには場所を選び

そうだなって思った。

で、早速、カートにポシェット・メティスを放り込んだ。


で、檸檬の誕生日当日。

陽介は会社から帰る途中、人気のケーキ屋さんへ寄ってバースデーケーキを

買って帰った。

マンションに帰ると、檸檬はお好み焼屋さんのバイトにでかけていた。


陽介は朝、檸檬に「お誕生日おめでとう」って言っただけでプレゼントの

ことは内緒にしていた。


檸檬もようやく18歳・・・成人になった。

檸檬はお好み焼屋さんへ勤めはじめてから、髪をショートにしていたから

前より若く見えた・・・だからまだ17歳のままな気がした。


陽介はショートになった檸檬の髪型をなんて言うのか知らなかった。

いわゆる一般的に知られてる、おかっぱ?って髪型なのかなって思った。


檸檬の髪型は黒髪の前髪ありのショートボブ。

顔サイドにある独特なカットラインは「姫カット」というらしかった。

おかっぱなんて言わない。


「さてとプレゼントは届いてるし・・・あとは主役が帰ってくるだけか」


陽が西に傾いて星々が空に輝いてお子ちゃまがそろそろ寝はじめる頃。

檸檬が帰って来た。

もちろん制服にママチャリで。


陽介は本当は外食でもって考えてたんだけど檸檬にはお好み焼屋さんの

バイトがあったから近所の高級寿司屋さんで出前を取った。

最近寿司なんて回転寿しへ行くことが多くて本格的お店の寿司はまじで

久しぶりだった。


檸檬は風呂から出ると、さっそく寿司を美味しい美味しいって腹一杯食べた。

よく食べる檸檬を見るのが陽介は好きだった。


ふたりで腹一杯寿司を食べて、さてバースデーケーキ。

檸檬へのプレゼントはバースデーエッチのあとケーキを食べて、そのあとに

しようと陽介は思った。


普段日だけど、今日は特別な日だから、とうぜんエッチはするって二人の間で

暗黙のうちに決めていた。


「檸檬ソファに座って、パンツ脱いで?」


「え?なんで?」


「面白いこと・・・って言うか楽しいことしようと思って」


なんだかよく分かんないまま、檸檬はパンツを脱いだ。


すると陽介は檸檬の両足を持つと自分の方に引き寄せたので檸檬は

ソファからずり落ちそうになった。

で、陽介はそのまま檸檬の股を開いた。


檸檬はすぐに自分の大事なところを両手で隠した。


「なにするつもり?」


陽介はバースデーケーキのホイップクリームを指にたっぷり塗って

檸檬に見せながら言った。


「檸檬の大事なところにヒップクリーム塗って、俺が舐める」

「楽しそうだろ?」


「あはは・・・なにされるのかと思ったら・・・変態・・・」

「ほんとそういうこと好きだね」

「って言うかよくそんなことよく思いつくよね・・・退屈しない人」


「塗ってもいい?」


「いいけど・・・恥かしい・・・」


陽介は指に塗ったホイップクリームを檸檬の大事なところにたっぷり塗った。


「くすぐったい・・・あはは・・・くすぐったいって」


「ホイップクリームも檸檬もどっちも今は舐めるためにあるからちょうどいいんだよ、これが・・・」


「少しづつに気持ちよ〜くなって行くからね〜」


こういうことをすぐ思いつく陽介はスケベの天才?って檸檬は思った。

って言うか、呆れるばかりだった。


つづく。




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