第20話:朝エッチ。

檸檬が土曜日に陽介のマンションに引っ越してきて次の日曜日の朝。

昨夜の夜は陽介と檸檬はとうぜんラブラブな時間を過ごしたわけで、

そして檸檬は陽介の部屋での初めての朝を迎えた。


檸檬は陽介より先に起きて、朝食の支度をした。

しばらく朝のニュースなんか見て、そろそろと思って陽介を起こしに行った。


陽介はまだ、夢の中だった。

陽介の枕元のカーテンの隙間から朝日が差し込んでいた。

いいお天気、檸檬はそう思ってそ〜っとカーテンを開けると、そのまま

サッシドアも開けた。


お天気がよくて、爽やかな風が吹き抜けてきた。


(さ、陽介を起こさなきゃね)


そう思って陽介を見た。

そしたら陽介は大きな目を見開いて檸檬を見ていた。


「わ、びっくりした・・・起きてたの?」


「うん・・・檸檬のエロい気配とエロい匂いを感じたから・・・」


「な、わけないでしょ」

「お天気のいい朝だよ・・・起きて?朝食用意できてるから・・・」


「おいで・・・」


「え?・・・なに?・・・陽介?」


陽介は体を起こすと檸檬を引き寄せて抱きしめた。


「ほら、おいで」


陽介は檸檬をベッドの中に引きずり込もうとした。


「あはは・・・ちょっと〜、ダメだって・・・夕べしたでしょ」


「夕べは夕べ・・・そして今朝は今朝・・・しよ、朝エッチ・・・」


「ほんと、ダメだって」


そう言って檸檬は陽介から逃げようとした。


「いやいやいや、そうはいかないからね、逃がさないよ」


「朝ごはん・・・」


「朝ごはんなんて後でいいの・・・」


「するの?」


「そう、するの・・・考えてごらん、普通に起きてさ朝食食べて」

「・・・テレビなんか見て・・・ヒマよねって檸檬が俺に言うんだよ・・・」

「それより、この今の時間を充実した時間にしたほうがいいと思わない?」

「そのへんどっちがいいって思うのかな?女子高生は?」


「そんな〜上手いこと言って・・・」


陽介は檸檬をまた引き寄せるとクチビルにキスした。

ほとんどそのキスがきかっけになった。


檸檬の体から力が抜けていく。

陽介の誘いに乗ろうかどうか迷っていた檸檬は閉じていた扉を開いた。

我慢できなくなって陽介のクチビルにもう一度キスを求めた。

今度は軽めのキスじゃなく、ディープなキス。


激しいキス・・・舌をからめあって・・・息もできなきくらい。


そこからは、もう欲望のままにお互いを求めた。

一度こうなると檸檬は我を忘れて、娼婦になる。


檸檬にとっては現実にある学校でことや友達とのことや陽介との将来のこと

それぞれ多少の不安もあったが陽介とひとつになることで間違いなくストレス

の解消になっていた。


つづく。


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