ハッピー・デイ6
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは山へ聖晶石を取りに。
おばあさんは川へ聖晶石を取りに。
おばあさんが川で聖晶石を取っていると、川上から大きな大きな宿命が流れてきました。
おばあさんは立派な宿命だと、家へ持って帰りました。
おじいさんはその宿命を見て、
「中に大量の聖晶石が入っているかもしれん」
と、とち狂ったことを言って、
「体は剣でできている」
と、体から剣を取り出し、宿命を破る。
「しゅくめえー、しゅくめえー」
中から出てきた赤ん坊は、第一声から宿命だった。宿命に強い執着を持っているのかもしれない。
おじいさんは、なんとなく赤ん坊に蘇我与鷹と名付けました。
「shukumeeeeeeeeeeeeeeeeee!」
おじいさんは、まるでFateのバーサーカーみたいだと言いました。
おばあさんはそれに、会話できないバーサーカーの方が少ないですけどね、と返しました。
与鷹を泣き止ませるため、宿命を与えました。
「鬼を倒せ」
「shukumeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!」
与鷹は覚醒しました。
一気に三十代のイケオジへと進化しました。
全裸ですので、立派な宿命(意味深)が見えました。
与鷹は鬼を倒しに、旅へ行くと言いました。
おばあさんはお団子……ではなく、指の形に造られたクッキーを渡しました。
その名も『魔女の指』です。
旅の途中。
黒い猫に会いました。
「『魔女の指』をあげるから仲間になれよ」
「魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女」
魔女教大罪司教『黒猫』担当 クロ だった。
「Fateネタでやっていくのか、リゼロネタでやっていくのか、わからないのでやめてください」
「わかりました……ニャン!」
「あと二匹ぐらい必要なんだけど? あてはある?」
「ある……ニャン!」
「どこ?」
「ついくる……ニャン!」
クロについていくと、二人の少女がいた。
『我、マジな神なり』
「ああ、美しいですう! たまらないですう!」
一人は最上神。
もう一人は、まだキャラ名も決まっていない美しい少女だった。
「出てくんじゃあねえ! てめえはまだ本編でほとんど出てねえくせによ!」
「キャラも定まってない……ニャン!」
仲間が三匹集まった。
宿命に飢えたバーサーカー
魔女教大罪司教『黒猫』担当
二重鉤括弧を使いこなす偉そうな少女
キャラの定まっていない美しい少女
旅はまだ始まったばかり。
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