ハッピー・デイ5

 この回は、本編に出ていないキャラも出てきます。本編に出てキャラが変わっていても、気にしないでください。






 

 とあるハンバーガーショップにて。


 テーブル席に座る五つ子がいた。

 

「うーちゃん。どーちゃん。あーちゃん。たーちゃん。何が食べたいですか?」


「嬉しいなあ。期間限定があります」「むかつくなあ。期間限定と言いながら長いことやっていやがる」「哀しいよお。原価と売値の差がスカイツリーだよお」「たーのしいなー。選んでいるときが一番楽しいんだよなあー」


 個性が渋滞していた。


「最終的には?」


「「「「ハッピーセット!」」」」


「私はサムライです」


 ふーちゃんが注文しにいこうとする。 


「おもちゃはいりますか?」


「「「「いる!」」」」




 


「ポテトうめー」「シェイクが冷たいですう」「ソースをたっぷりつけてやらあ」「おもちゃが凝ってます」


 仲良く食べていると、


「あ、嬉しくないなあ。ピクルスが入ってます」

「ピクルスおいしいのにー、ちょうだあい」

「私に寄越せ、食ってやるぞ」

「えーと、どちらに渡せば?」

「「こっち」」

 

 たーちゃんとどーちゃんの間に火花が散る。


「わたしー、ピクルスくれるならこのポテトを三本あげるよー」

「なら、たーちゃんに」

「待てい! ならばこちらはこのポテトを五本だ」

「なら、どーちゃんに」

「うーちゃん、よく見てよー、あっちは短いのが五本、こっちは長いのが三本。本数は多くても、量が違うよ」

「それは違うぞ、こっちはしなしなポテト」

「あーしなしなはいいですね」

「よし、五本のしなしなでどうだオラ」

「OKです」



 パクパク


「あ、あのー」

「なんだオラ」 

「私もピクルスとポテト五本で交換を……」

「はあ⁉︎ 不等価だろそりゃあ⁉︎」

「ええー⁉︎」


 パクパク


「みんな。食べ終わったわね。行くわよ」

「はーい。おいしかったー」

「紙ストローがふにゃふにゃですう」

「まだまだ食べれますけどね」

「食べた後に動くと腹痛えのによお」


「「「「……」」」」




(あ〜ん。どーちゃんったら〜お口にケチャップつけちゃって〜可愛いから言わないでおこ〜)

(怒られるから言わないようにしよおっと)

(あー言わなきゃどーちゃんが恥をかいちゃうよ。でも言ったら怒られるかもだし、言わなかったら怒られるかもだし)

(みんななぜかどーちゃんの顔をすごくみてるなー。私もみよー)




 そうして五人はとあるホテルへと向かった。

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