第38話 初めて違いが出ました

別荘での暮らしも、明日で終了。


この4日間で、ルナもエリスも、色々とやらかした。


ついでに、セツナとタイガも色々とやらかした。


内容は、敢えて割愛させて貰う。


こう書いて置けば、後は読者さんが勝手に想像してくれるだろうと作者は知っている。


ついでに、突っ込みコメントもくれるだろうと思っている。


来た、コメントに全部返事を返そうと思っている。


こう書けば、コメントをくれるだろうと思っている。


作者の独り言は、忘れなくても良い。むしろ覚えていて欲しい。


さて、物語の本題に入っていこう。



 * * * *


明日にはシグルートの街に帰還予定。


今日は、朝食後からルナとエリスが嬉々としてはしゃいでいる。


理由としては、今日の早朝に、飛翔の絨毯の素材で足りなかった材料が届いたのだ。


辺境伯(レイジ)から出る仕事をこなしている、俺への礼と言う名目での

ルナとエリスへのプレゼント。


足りなかった材料は【極楽鳥の羽】。


鳥型魔物で、その羽は色彩鮮やかな羽で、工芸品などに愛用されている。


多少珍しくは在るが。そこまで珍しいかと言われれば珍しくなく。


なら、なぜ手に入れにくいか。


鳥で飛び回っているから討伐(捕獲)しにくい事と。


討伐(捕獲)されても、貴族様に速攻で渡ってしまい、市場には出回りにくいという事情。


今回は、貴族で辺境伯夫人のユキナ様が所望と言う事で。


商人たちが、融通してくれたそうだ。


【飛翔の絨毯】を作るための材料は。


デラコットン。アラクネの糸。中和剤虹。極楽鳥の羽。ミスリルのインゴット。精霊石(風の精霊の加護付き)。


それらの材料(素材)を、ルナは錬金釜に入れて掻き回し。


エリスは錬金陣の上でね繰り回す。


その横では、セツナとタイガが興味深そうに覗き込んでいる。


妖精たち3人は、ユキナ様の膝の上で、撫でられて気持ち良さそうにしている。


約10分。結構時間が掛かった。


「「出来たっ!」」


声を揃えて言うルナとエリス。


そして、初めて、ルナとエリスの作った物に違いが出た。


ルナ作【飛翔の絨毯】品質:上級

〈付与効果〉

飛行可能 風の精霊の加護所有者専用

飛行高度 低い(地上から10メートル前後)

飛行速度 速い(時速60キロ)

乗員数  2人

 


エリス作【飛翔の絨毯】品質:上級

〈付与効果〉

飛行可能 風の精霊の加護所有者専用

飛行高度 高い(地上から100メートル前後)

飛行速度 遅い(時速20キロ)

乗員数  4人


どうやら、ルナは早馬の様な物を連想して。


エリスは、馬車の様な物を連想したらしい。


その結果が、高度と速度と乗員数に差が出たと。


そして、アベルにしか操作できない事。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る