第4話 プロポーズしちゃいました

これは、アレだ。


状況的に見て、ヤっちゃった。


俺もルナも素っ裸だし。


お互いに、汚れている(何がとは言わないが。)


「えっと。ルナ」


「はっ!はいっ!」


「責任はとる。 俺と結婚してくれないか?」


「えっ?」


「昨日会ったばかりで、何言ってんだコイツと思うかも知れないけど。


俺は本気だ。」


「えっ!? えっ!?」


血盟クランをクビになって、次の仕事もままならないけど。


ルナ。 俺と結婚してくれ。」


ムードも何もない。 朝のベットの中で、指輪も持たずにプロポーズ。


「え~っと。 本気?」


「マジだ。」


「何で?」


「男としての責任……。じゃないな。 格好つけるのは辞めだ。


ルナの事がタイプだからだ。」


「それだけ?」


「それだけ。」


「プッ! あはははははは。」


声を挙げて笑い出すルナ。


「役立たずの職業ジョブスキルだよ。」


「俺もだっ! それに、そんなのは関係ないっ!


ルナ! 好きだっ! 結婚してくださいっ!」


まっすぐにルナを見つめて言う。


「交際をすっ飛ばして。 いきなり結婚だなんてアハハ。


どれだけ、私の事が好きなのよハハハ。」


「朝のベットの中で、ムードもへったくれも無く、素っ裸で告白するくらいには。ルナ。好きだ。」


「ふふ。本当、ムードも何もあったもんじゃないね。


でも。嫌じゃない。」


そう言って、ルナの方から首に手を回してキスをしてくる。


「最底辺同士。 宜しくね。」


「こちらこそ。 一生大事にする。 俺はルナを裏切らないと誓う。」


「うん。アタシも。」


もう一度、キスをする。

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