寝れば寝るほど力がみなぎる男の話

暗黒神ゼブラ

寝れば寝るほど力がみなぎる男の話

俺はネルカ・ミナギ、三年前にドラゴンボールにハマりあれだけの力が欲しいと考えた。

その時寝る子は育つという言葉を聞いたのでじゃあ寝れば強くなれるかも!! と思い寝続けたらスキル『寝る子は育つ』を覚えた。

本当おかしいよね……だってここ日本だよ……これがアニメの力なのか……アニメの力なのか? まっまあいいや俺はこのスキルで強くなった。

……まあというか寝るのが趣味になったから寝てただけなんだけど。

どれだけ強くなったかというと指でチョンと突けばコンクリートの建物なら壊せる。

一昨日は腕相撲をしようと言われて腕相撲をしたは相手の腕がちぎれてしまった。

その時俺は

「ああ、ごめんごめん。ちぎっちゃった。テヘペロ、代わりに俺の腕もちぎるよ(まあ俺の場合また生えるから……全く問題はないんだけど)」

「ぁあぁぁあ…………な、何しやがるテメェ!!」

相手が殴ってくるから俺は頭を指で弾いて潰した

パーン……ブチャベチャ

これじゃせっかく人間に擬態してるのに……人間じゃないことがバレちゃうな。

我は魔王……ってそれをただ言ってみたかっただけなんだけどな!!

俺の一人称は俺と我……ぐらいか? いや仕事の時は私か……我って呼ぶようになったのは中二病というやつがきっかけだ。

……俺の正体はアルガス星人……地球(ここ)でいうところの宇宙人だな

アルガス星人の特徴は自分の願いを良い方にも悪い方にも叶えられる。

簡単にいうと自分の願ったことは必ず叶うということだ。

……だからいっときの感情で願ったことさえ叶えられてしまうから……姉さんは死んだ。

姉さんはずっと俺の親代わりだった。

俺に反抗期というやつが来た時……願ってしまった。

『姉さんなんていなくなれ!!』と。

その時の俺はアルガス星人の特徴を知らなかった。

この願いをした次の日、姉さんは死体で見つかった。

俺は動揺を隠せなかった。

まさか俺があんな願いごとをしたから……俺のせいだ!! 俺が……あんなことを願わなければ……姉さんは!!

それからというもの俺は自分のこと、そして俺の故郷のアルガス星のことを調べた。

分かったことはアルガス星には七百五十九年前に地球と交流があること。

そしてその時に交流した男、名をミツギ・カタギと言う。

この男は後の文献に魔王として記されている。

その名も『第六天魔王織田信長』と

アルガス星人はその星に合った名前を名乗る……というか実際には本名を名乗っても名前を聞いたその星の人からすればその星の『普通』の名前に聞こえるようになっている。

だからこの地球の人間には俺の名前はネルカ・ミナギではなく『乾正孝(いぬいまさたか)』と聞こえている。

俺たちアルガス星人は平均寿命は十万年だ。

俺はまだ三千五百六歳だからまだまだ子供なんだ

アルガス星人は人間に擬態している。

教科書に載っている偉人とされる人物の多くはアルガス星人だ。

その人たちはまだ生きている……だって

「よ〜ネルカ、今日もまた寝んのか?」

だって……今一緒に住んでるからね!!!


おしまい

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

寝れば寝るほど力がみなぎる男の話 暗黒神ゼブラ @ayumu20

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ