第27話 ミカエル視点

 私は天使ミカエル。セシル様の配下だ。私たちは王都に向けて行軍中である。兵力は8000といったところか。正直少ないと思うが私のホワイトナイトで補ってみせる。王国軍は打って出るようだ。これならメロディの魔法で一網打尽だろう。兵力は16000ぐらいか。


「サンダーストーム!」


 メロディはサンダーストームを唱えた。王国軍は3000減った。もういっちょだ。


「サンダーストーム!」


 メロディはサンダーストームを唱えた。王国軍は3000減った。兵力はやや互角になったな。


「ホワイトナイト召喚!」


 私はホワイトナイトを2000召喚した。ホワイトナイトたちは王国軍に突撃していく。どうやらホワイトナイトは王国軍より強いようだ。


「ぐわっ!なんだこいつら…。強いぞ!」

「何だこの白い騎士団は!」

「いきなりあらわれたぞ!ぐわっ!」


 アベルたちも王国軍に突っ込んだ。ばったばったと斬り伏せていく。


「退却だ!退けっ!」

「ひいっ!殺される!」

「おいてかないでくれ!」

「降伏する!助けてくれ!」


 王国軍は撤退していった。籠城するのだろう。


「よし、休憩したらまた攻めるぞ」


 アベルがそう言った。

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