第26話 最後の戦い

 何日かして、再び戦闘が行われた。全戦全勝で解放軍は勢いに乗っていた。ガチャは全て食料だった。


「わはは!全戦全勝!私の指揮がよかったのだな!」


 ジョナサンはご機嫌だ。お前が指揮なんてしたことないだろうに。


「いよいよ大詰めだ!王都を攻める!皆頑張れよ!」


 ついに最後の戦いだ。


「セシル様、行ってまいります」

「セシル様、行ってくるね」

「殿、行ってまいります」

「セシル様、行ってまいります」


 アベルたちは出陣していった。今回も勝つだろう。アモンはワーモンガー砦にいる。ガチャを使おう。


「ガチャ発動!」

【デイリーボーナス!聖女ナターシャ召喚!】


「セシル様、初めまして。聖女ナターシャといいます」

「よろしくね、ナターシャ」

「おお?美しい女性だな。私はジョナサン・フォン・マグロニアだ。よろしく」

「はい、ナターシャです」


 ジョナサンの鼻の下が伸びてる。ナターシャに惚れたな。それにしても、この国の名前ってマグロニアだったんだ。


「ナターシャは何ができるの?」

「回復と補助です」

「おお聖女っぽい」

「何?聖女とな?それは私の妃にふさわしい!この戦争が終わったら結婚しよう!ナターシャ!」


 ジョナサンが暴走してる。


「いえ結構です。私にはセシル様がいますので」

「何だって?私の誘いを断るとは…。こんなガキのどこがいいのやら…」


 ジョナサンの誘いを断ってくれた。それが正解だよ。

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