第24話 ハンゾウ視点

 俺は忍者ハンゾウ。セシル様の配下だ。現在はワーモンガー砦に向けて行軍中だ。ワーモンガー砦は固く閉ざしてしまえば、攻め込むのは困難となる。ここは俺の出番だろう。


「今回はハンゾウ、よろしく頼むぞ」

「わかった、行ってくる」


 アベルが俺の挨拶する。夜、ワーモンガー砦に一人で着いた。敵は籠城するようだ。俺の仕事は門を開けること。一気に城門を駆け上がる。兵士がいたが首の骨を折り、倒した。


「さて、急がないとな」


 まだ隠密は解かれてはいない。門を開けよう。下に降りて、苦無で2人いた門番を瞬殺する。巨大な閂を持ち上げて門を開けた。火でアベルたちに合図する。これで俺の仕事は終わりだ。アベルたちが門に殺到する。アベルたちが砦内になだれ込む。乱戦になっている。俺も戦うか。闇に紛れて、敵を忍者刀で斬る。俺たちの勝ちだ。


「おう、ハンゾウよくやった」

「うむ、セシル様も喜ぶだろう」


 アモンが砦に残って少しの兵を残して、俺たちは本陣に帰った。

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