第16話 デレーベン男爵

 あれから一週間がたった。もらったガチャはコメ60キロ、小麦粉60キロ、水魔法、土魔法、風魔法、鋼の剣、カイザーナックルだ。デレーベン男爵が攻めてくることは無く、不気味だ。


「もう平和が来たんじゃない?」


 ミレーユが言う。


「いや、まだだろう。まだアベルに用心棒しててもらおう」


 外が騒がしくなってきた。デレーベン男爵だろうか?


「息子の敵討ちに来た!メロディという女を出せ!」


 アベルが対応する。


「嫌だと言ったら?」

「こやつを血祭にあげよ!」


 デレーベン男爵は騎士に命令を出した。しかし、アベルの強さを知っているのか、誰も行かない。


「何をやっている!行けっ!ぐぬぬ…こうなったら私が相手だ!」


 デレーベン男爵はアベルに斬りかかった。


「ふん!」


 アベルはカウンターで男爵の首を飛ばした。


「おおっ!男爵様!」


 貴族を斬ってしまったが、今さら感はあるな。騎士たちは男爵の首を持って帰っていった。


「これで平和が来たのよね?」


 ミレーユが言う。


「いや、他の貴族に狙われると思う。でもアベルがいれば大丈夫」


 商人が来た。


「貴族を斬ったか…大変なことになったな」

「商人さん、また来てくれるようになったんですね」


 メアリーが言う。


「いい商売相手だからな」


 みんなでご飯を食べて寝た。

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