第15話 帰還

 待っていると、メロディたちが帰ってきた。


「無事にメアリーとミレーユを助け出したわ」

「よくやった!偉いぞ!メロディ!」


 僕はメロディを褒める。


「えへへ…」


 メロディは嬉しそうだ。


「ギリアムはどうしたの?」

「ギリアムは殺しました」

「そうか…報復が怖いな」


 報復は間違いなく来るだろう。デレーベン男爵は息子を殺されたんだ。いっそのこと皆殺しにしちゃおうか…。


「お腹すいたー」


 ミレーユが言う。


「食料を買いに行く途中だったわ!行ってきます!」


 メアリーは行ってしまった。もう大丈夫だろう。その後、メアリーが商人を連れてきて、食料を買っていった。遅れたが夕食の時間だ。今夜はシチューだ。メアリーの得意料理らしい。美味しい。アベルとメロディも食べている。その後、メロディにクリーンの魔法をかけてもらって寝た。翌朝、早速ガチャを使ってみた。


「ガチャ発動!」

【デイリーボーナス!暗黒騎士アモン召喚!】


「セシル様、初めまして。アモンです」


 アモンは全身鎧で身を固め、黒一色である。


「この鋼の槍を使ってね」

「ありがとうございます」

「冒険者になってお金を稼いできてね」

「わかりました。セシル様」


 アモンは孤児院を出て行った。ミレーユが大部屋に入ってきた。


「ねえ!セシル!さっきの人も召喚したの?」

「うん、名前はアモンて言うんだ」

「へえ!」


 アモンをメアリーの護衛にしてもいいかもしれないな。

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