第17話 反乱軍

 朝になった。早速ガチャを使ってみる。


「ガチャ発動!」

【デイリーボーナス!ツナ缶60キロ召喚!】


 今度はおかずが出てきた。ちょっと微妙な気分。朝食はパンにシチューだ。シチューは美味しいが毎日だと飽きてくる。


 商人さんがやってきた。


「えー!私たちって反乱軍に見られてるんですか?!」

「貴族を殺しちゃったからね…そのうち別の貴族が討伐にくるだろう」


 こりゃうかつに出かけられないな。理解ある貴族はあらわれないのだろうか。一週間ぐらいたって、ガチャの結果はりんご60キロ、桃60キロ、梨60キロ、ウインナー60キロ、和牛600キロ、バター60キロ、ヨーグルト60キロだ。食べ物が充実していく。全部アイテムボックスにしまってある。そんなある日、お客がきた。


「お前が反乱軍のアベルか」

「反乱軍ではないがアベルだ」

「俺はデニス。お前らと同じ反乱軍だ。解放軍とも呼ばれてる」


 解放軍…。そんな物騒な連中が何しにきたんだか。


「俺たちにはお前ら反乱軍を迎える用意がある」

「ちょっと待て、うちはただの孤児院だ。反乱軍じゃない」

「貴族連中はそう見てはくれない。なんせ貴族を殺しているんだからな。しばらくこの街に留まるから、少し返事を待ってやる。いい答えを期待している」


 デニスは行ってしまった。


「俺はセシル様の指示に従います」


 俺が決めるの?!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る