第3話 アベル視点

 俺は勇者アベル。セシル様の従者だ。部屋が無いということで孤児院を追い出された。俺は子供じゃないから孤児院は場違いなんだな。早速冒険者になりに冒険者ギルドに行こうと思う。


「冒険者ギルドはどっちだ?あっち?」


 道で聞き込みをしてようやく冒険者ギルドの前に来た。


「お邪魔します」


 ギルドの中に入った。


 受付嬢が二人いる。どっちにしようかな。


「あら、かっこいいお兄さん!こっちに来なさい!こっち!」


 俺は呼ばれた方の受付に行った。


「冒険者登録がしたい。よろしく頼む」

「冒険者登録には銀貨5枚が必要です。持ってる?」

「持ってない。一文無しだ」

「あら…これは私の貸しですからね!冒険者登録をしましょう。この針でここに血をたらして…はい!冒険者ギルドカードができました。はい、アベルさん!Fランクです!」

「おう、ありがとう!借りは返す!俺に何か受けられる依頼はあるか?」

「受けられる依頼ねぇ…。今あるのは西の森の薬草採取ぐらいですかねぇ」

「わかった。早速行ってくる!」

「あ、籠を貸してるわよ。はいいってらっしゃいー!」


 あ、何の薬草を持ってくるのか聞くの忘れた。鑑定が使えるからいいか。俺は西の森へ向かっていった。

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