第2話 ルーイン伯爵家にて爆誕
あれ…何か変な感じがする。自分どうなったんだっけ?確か…あっそうだ。神様が転生させてくれたんだ。というか、ポッチとな!とかあの神様威厳の欠片もないやん…
情報はくれないし、特典についても言ってくれない。しかも、貴族だなんてまずい。男爵とかならいいんだ。そこそこ生活は安全が保障され、責任も軽く動きやすい。が、伯爵ぐらいになってくると話は違ってくる。責任も大きくなるし、礼儀と賢さが必須だ…
ビシバシ赤いメガネのメイドさんに違うザマスよ〜ビシッとかされたら…ゔぇ〜僕の異世界生活大丈夫かな…でも、魔法と剣があれば…ぐひ、ぐひ、、
「もうすぐ、ですわ!奥様!!」
「ううぅ~生まれる〜生まれるわ〜ッッ」
えっ…生まれる?何のこと?空耳じゃないよな。もしかして、僕生まれる最中ってことなのか。ヤバくね!?それって…
「グエッ」
ぎもぢわるい何だこれは…首がじまる痛い痛い痛い…………
「おぎゃぁーーーーーーー(痛い痛い〜)」
「奥様!元気な男の子でございます!!!」
「はぁはぁ…やっと私の、元に、来てくれたわ〜ッ誰か、レイドを、呼んできて、くれるかしら?」
うっすら光が見える。人影がゴソゴソしてる…目が開けられない…というか、苦しすぎでしょ。赤ちゃんって大変…やっぱり、転生より転移のほうが良かったよ神様。苦しすぎて、剣と魔法も見れてないのに秒で死ぬのかと思っちゃった…でも、神様のおかげで剣と魔法の世界に転生できたんだから感謝こそすれど文句を言うのは違うか。
ドタバタ
「ルチル、大丈夫かッ」
「えぇ、大丈夫よ、はぁはぁ、貴方、生まれたわ…!」
「本当か!!」
人の声がする、一人は女の人で一人は男の人の声だ。何かを喜んでいるように聞き取れる。眩しい。うっすらとしか見えない。
眠くなってきた…おやすみなさい。
「あら、眠っちゃった。」
「そうか。名前はどうする?ルチル」
「決めてるわ!この子の名前はラピス、
ラピス・フォン・ルーイン 」
「いいじゃないか。成長が楽しみだ。この子が次のルーイン伯爵家の当主だ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
7年後…
「母様!おはよう!」
「あら、ラピス!おはよう。」
どうやら、僕は、ルーイン伯爵家という貴族に転生したらしい。家族は全部で3人。いや、間違えたな4人になりそうらしい。母様のお腹に赤ちゃんが宿ったんだ!弟かな、それとも妹かな?前世では一人っ子だったから弟妹に憧れがあるんだ。
「母様、体調は大丈夫?」
「大丈夫よ。」
「良かったぁ…」
母様の名は、ルチル・フォン・ルーイン
金髪碧眼の美女で年は27歳ぐらいらしい。
おっとりしていて、基本優しいのが特徴。だが、怒らせると誰よりも怖い。お父さんよりも怖い。母様にドッキリを仕掛けてみたんだ。でも、母様思ったより大げさな反応しちゃって…あの時は仏のように優しい母様が般若になってたよ…うちは母様がカーストのトップなのだ。
「ラピス、ルチル、おはよう。また、お腹大きくなったんじゃないかルチル?もうすぐだもんな。」
「そうかしら?」
父様、レイド・フォン・ルーイン
現ルーイン伯爵家当主だ。こちらも顔はイケメンで好青年という感じ。金髪で青眼。あと身長が高い。190cmくらいある。年齢は29歳らしい。若い…年齢詐称だろ。地球じゃあり得ん。その、美貌寄こせ!!
そして、僕。
佐藤友哉改めラピス・フォン・ルーイン。
魔法と剣に夢見る、7歳でしゅ!よろしくでしゅ!嘘です。ごめんなさいm(_ _)m
幼児退行したくなっちゃって…精神年齢31歳、父様や母様より少し年上。見た目は子供、中身はアラサーのいい年してはしゃぎまくってるヤバいやつです。だって、仕方ないじゃん。子供なんだもん。ちなみに僕もなかなかイケメンなのだ。親譲りの金髪で母様と父様を足して割る2した感じの蒼眼。我ながら素晴らしい。ごめんなさいm(_ _)mパート2調子乗りすぎました。喧嘩売るつもりなんて滅相もない。
なんで、こんなハイテンションというかというと…今日はなんとこの世界の神秘を父様から教えてくれるらしいいんだ。もう、これは確定演出来た。魔法だろ?それしかないじゃん!父様いわく危険だからということで5歳になったらんだと。もう〜早く教えて、お父様ぁ~!
「父様、今日教えてくれるんでしょう?」
「そうだな、公務が終わったあと私の執務室に来なさい、ラピス。」
「もうすぐなのね。早いわぁ~。ラピスもとうとう…あれを…」
Side:主神
「もうすぐじゃな、あの子が特典を手にするのは。」
果たして、上手く使ってくれるかのぉ〜
あの子次第で世界は変わりだすじゃろ。あの時みたいにな…
楽しみじゃ…
主神レボル…この世界の絶対的存在。創造と進化を司る神。おっちょこちょいで気さくなおじいちゃんの顔も持つ、謎多き存在。
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