第4話 結局、エロエロな話。

「宅配便です」


 とある、ある日に謎の荷物が届く。


「おー来た、来た」


 直ぐに虹菜が玄関に来て荷物を回収する。虹菜が宛先であったのか。リビングのテーブルの上に置くとダンボール箱を開封して機械の様なモノを取り出す。


「虹菜、これ何?」

「モールス信号の機械」


 はぃ?


「ちちち、今の時代はこれが最先端なのです」


 何故に?普通は携帯で何時でも何処でも連絡ができる時代なのに……。


 私が不思議そうに見ていると。


「ミキティー姉様だけに教えてあげます。携帯はお国の許可制なのです。携帯の会社が情報公開を求められたら断れないのです。だから、モールス信号が最先端なのですよ」


 つまりはモールス信号が悪の組織の通信機器だとのこと。


「早速、通信開始なのです」


 虹菜はボタンの付いた機械を操作すると。日本語に翻訳された音声が流れ出す。


『朗報、朗報、クマたんのぬいぐるみが県立博物館の倉庫にて発見される』


 クマたんのぬいぐるみ!!!小学生の時に持って行かれたぬいぐるみのことか!?


 虹菜は私の反応を見て頷くのであった。


「さて、問題です。私とミキティー姉様の出会いは偶然だったのでしょうか?」


 ……難しい問いだ。公園で虹菜を拾ったのが、偶然かと問われている。


「答えは偶然です。しかし、私は最高の義姉妹を探していました。そして、ミキティー姉様も妹が欲しかった」


 私はバカなのでこの話の展開は苦痛に感じる。


「それで、虹菜の目的は有るの?」

「その問には沈黙で答えます。難しい話しは今日のところはお終いです」


 すると、虹菜は服を脱ぎ始めて下着姿になる。


「SNSにアップして人気者になるのです。ささ、ミキティー姉様も脱いでSNSにアップです」


 どんなバツゲームだよ。あれは一部の目立ちたがり屋のすることだ。イヤ、虹菜もその人種か……。しかし、プールの時も感じたが虹菜の下着姿はセクシーだな。


「ミキティー姉様、胸を揉んで下さい。そのシーンを短時間動画としてアップです」


 私が断りを入れると。虹菜は赤面してモジモジしながら語りだす。


「女性のヴィーナスの丘の方が良いですか?」


 デリケートゾーンの丘かよ、ハードルが上がっているし。


 でも、エロエロな会話は嫌いではない。ただ、恥じらいが強いだけだ。

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