『チャーミングさ』と『上品さ』と
愛彩
『チャーミングさ』と『上品さ』と
チャーミングな女性でありたいと思う。
驕らず、誰に対しても分け隔てなく接することの出来る素敵な女性に。
サウナで、お隣に居た3人のご婦人方。
『これね、新しく買ったの〜。
凄く使いやすくって。』
『素敵、可愛いわ。』
『ほんとうに〇〇さんはチャーミングね。』
確かに、とてもチャーミングな方だとわたしも感じました。
しかし、絶妙な違和感があったのです。
サウナで汗をポタポタと流しながら考えて閃きました。
そう、チャーミング過ぎてしまうのだと。
20代前半の様なピチピチ弾け飛ぶ様なチャーミングさなのです。
若い方が素敵だなんてこれっぽっちも思っていませんが、なんとも言葉では表しきれない違和感なのです。
そしてサウナでのぼせそうになるまで考え続けました。
わたしが辿り着いたのは、上品さも必要であるということ。
いつまでもチャーミングで居続ける秘訣。
それはチャーミングの裏側に、年齢に見合った上品さも合わせ持つことなのではないでしょうか。
とってもチャーミングで親しみやすい、それでいて若造たちとは何かが違う雰囲気を醸し出すこと。
きっとそれは培ってきた経験から自ずと出てくるものなのでしょう。
サウナの後のプールにて、チャーミングご婦人に声を掛けていただきました。
『貴方、可愛いらしいわねえ。
二十二歳くらいかしら。おいくつ?』
『二十七歳です。』
『可愛いわあ〜。』
『そのスイムキャップ素敵ね。
ちょっと見せてちょうだい。
あら、ターバンみたいになってるのね。
可愛いわあ〜。』
褒められるとやはり嬉しいものですね。
サウナ中は上品さを、なんてグルグル考えていたにも関わらず、すっかりチャーミングご婦人の虜になっていました。
まったくもって単純な人間で困ったものです。
何はともあれ、チャーミングって魅力的!
と締め括ろうと思っていたのですが、チャーミングとは魅力的という意味なのですね。
なんだかとても当たり前の話を綴ってしまいました。
そう考えるとチャーミングご婦人は、わたしの心に残った魅力的な方でしたので、やはりチャーミングなんだわ、と一人でまた考え始めたりしています。
それでは。
『チャーミングさ』と『上品さ』と 愛彩 @omoshiroikao
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