第46話「膠着状態」
最強集団は全力で漆黒の鎧に立ち向かっていたが、戦いは依然として膠着状態が続いていた。漆黒の鎧はその強大な力を持って、最強集団の攻撃を跳ね返し続けていた。
「なんてタフなんだ…これじゃまるで壁を殴っているみたいだ!」
レオンが息を切らしながら言った。
「でも、私たちは負けるわけにはいかない!」
カヨが剣を握り直し、再び前へ進む。
アイリスは風を操り、何とか漆黒の鎧の動きを封じようとしていたが、敵はその風すらものともせずに前進してきた。
「もっと強い風で、動きを止めてやる…!」
アイリスはさらに力を込め、強烈な突風を巻き起こした。
「このままでは持たない…でも、何か突破口があるはず!」
広瀬が盾を構えながら、周囲を見渡し、敵の隙を探していた。
「リリア、敵の継ぎ目を狙って!そこが唯一の弱点よ!」
カヨが叫び、リリアもそれに応えて矢を放つ。
「わかってるわ!これでどう…!」
リリアの矢が漆黒の鎧の継ぎ目に正確に命中したが、鎧は微動だにしなかった。
「やっぱり、ただの継ぎ目じゃない…もっと違う何かがある…」
リリアが悔しそうに呟いた。
「でも、あきらめるな!必ず勝てる方法があるはずだ!」
レオンが剣を再び構え、敵に向かって突進する。
カヨも聖なる剣を構え直し、敵の動きを見極めた。
「この闇の力…どうすれば切り裂けるんだ…」
漆黒の鎧は再び強烈な攻撃を仕掛けてきた。全員がその圧倒的な力に押され、後退を余儀なくされたが、誰一人として戦う意志を失ってはいなかった。
「私たちは、ここで終わらせるわけにはいかない!」
カヨが必死に叫び、全員が再び力を合わせて前進した。
「そうよ、カヨさん!私たちにはまだ戦える力がある!」
広瀬が声を上げ、盾を構え直した。
「もう一度、みんなで一斉に攻めよう!まだ終わりじゃない!」
レオンが気合を入れ、仲間たちを鼓舞した。
全員が再び気持ちを一つにして攻撃を仕掛けたが、漆黒の鎧はそれに耐え続けた。戦いは激しさを増しながらも、決着がつくまでにはまだ時間がかかりそうだった。
「私たちなら、きっとこの闇を切り裂ける…」
カヨは自分を奮い立たせるように言葉を口にし、剣を高く掲げた。
戦いは依然として膠着状態が続き、全員が限界に近づいていたが、誰一人として諦めることなく、勝利への道を探し続けた。
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