第4話 盗賊団来日したので生贄しました
いつも通りバナナの収穫をして、バナナが1000本に到達していた。
目指せバナナ10000本。
そんくらいあれば、なんか凄いものが等価交換出来そう。
「おーい、ここに城なんてあったっけ」
「団長、これは金の臭いがしますぜ」
「よっしゃ、門を開けさせて、奪うぜ」
何かきな臭い匂いがしたけど。
まぁ気にせず、城門の階段を登って、真上から下を覗き見た。
そこには20人程の見るからに盗賊団と言っていいくらいの人間達がいた。
彼等は俺と視線が合うと。
「おめー門を開けろ」
まぁ、無視しても良いんだが。
どうせ梯子とか縄と使って登ってくるんだろうし。
こっちはボスゴリラと滅茶苦茶強くなってるゴルさん。
リーリャさんはモンスターテイム専門なので戦闘は無理。
冒険者ギルドのクルシマさんはきっと弱いだろうし。
石ころを握りしめて、取り合えず1発投擲してみた。
魔弾の勢いで、盗賊の団長の頭を貫いた。
即死だ。
上沢は自分がこんだけ強くなってしまっている事に驚きを隠せない。
「だ、団長、きさまあああ、殺せええええ」
盗賊団が縄やら弓矢を構えた。
矢が飛来してくるのだが。
それを避ける事に成功した。
本当に偶然で当たれば死んだだろう。
【レベルアップしました】
なんと避ける事でもレベルアップする様だ。
どうやら回避力系のレベルが上がったと思われる。
相変わらず何レベルで何が上がったか不明だが。
矢が次から次へと飛来する。
全てが止まって見える。
避けて避け続ける事10分。
「あ、あいつ尋常じゃなく早いぞ」
「もはや分身化と思える」
「ば、化物か」
「魔弾魔弾魔弾魔弾」
次から次へと魔弾を投擲し続ける。
まぁ石ころを投げ続けているだけなのだが。
【レベルアップしました】
【レベルアップしました】
【レベルアップしました】
盗賊団が1人また1人と粉砕される。
最初頭や体を貫いた程度だったのに。
今では爆発して盗賊団のメンバーの体は四散していた。
これでは大砲を投擲しているのと変わらない。
「ぎゃあああああ、助けてくれええええ」
もはやこれはゲームだ。
弾当てゲーム。
20人の盗賊のばらばら死体が至る所に転がっている。
「お、おれって、こんなに残酷だっけ?」
不思議とこの世界の人間を殺してもさほど罪悪感を抱かない。
1度死んでるからかもしれないが。
そもそもここが異世界と言う保証もない。
違ってたらどうしよう。
まぁ、こんなレベルアップ機能があるとは思えないけど現実世界に。
城門を開けて。
ゆっくりとした歩調で盗賊団の死体を集める。
ちょっとグロテスクで吐きそうになるけど、ここは我慢だ。
ある程度集めて。
【盗賊団の死体を等価交換しますか?】
リストが出てくる。
【死霊使いの墓地】
しか出なかったので、取り合えず、城の中に死霊使いの墓地を建設。
死体が消滅してくれた事にはとても感謝した。
だが問題が発生。
中世の墓場が出現したのだが。
そこに1人の骸骨が立っていた。
飾りか?
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