8 ぼくらはみんな「カクヨムユーザー」
自作の前では「書き手」でも、他作の前では全員「読み手」、という話です。
短編の第一稿の完成が見えてきたあたりになって、悩んでいたことがありました。
読み専をやめたくないな、って。
そもそも書きながら読んでいる時点で完全な読み専とは言えない。そのため「読むときには読みに専念したい読み専」と称して(のちに「の略」を足した)いたわけですが、いくら読み専を名乗っていても作品一覧に作品がある時点で「書いている人」です。どんな底辺だろうと「書いている人」。
特に私の読書スタイルだと宣伝しているように見えるでしょうし(何も考えていなかった)。
なんとなく読み専を求める言葉も目にしていたし、このまま気楽な読み専を続けてもいいかな……と。
短編の完成後も一週間ぐらい悩んでいました。
「人に読んでもらいたい」という気持ちはない。
けれどもここで読み専を続けてしまうと、おそらく長編はまたエタる。
目標を見失うから。
公募のページを見て非公開でも応募できるのか確かめもしました。公募なら下読みさんに読んでもらえるから、読んでもらいたくなったら応募すればいい、と考えまして。
別の出版社の公募という手もありましたね(失念してました)。
ぐるぐる悩んで、ふと「書き手ユーザー」という言葉が目につき、思いました。
書き手ユーザーと読み手ユーザー。
これってサブカテゴリでは?
そう、ぼくらはみんな「カクヨムユーザー」。トップだろうが底辺だろうが「カクヨムユーザー」(たぶん)。
自作の前では「書き手」でも、他作の前では全員「読み手」ではないですか!
悩み解決です(半月かかりました)。
幸い私には「読み専」として四か月の経験があります。「読むときには読みに専念」すればいいのです。読んでみたい、と思わなければ読まなければいいのです。
宣伝と思われたくない、という気持ちは今でもあります。
私は読みたいだけ。書いてくれたことに感謝したいだけ。
これは「宣伝じゃないやい! そう思うなら勝手にがっかりしてろ~!」と開き直りました。開き直れれば、人間は少しだけ強くなれます。
書き手として応援したいときはたくさんあります。ですが「応援」の気持ちが大きい時に作品は読みません。
何より読み物の好き嫌いが多いですし。
……ただ、星の効果というものを大きく実感してしまうと「早めに星はつけたほうがいいのかな?」と悩んでいます。
読み手としてはきっかけが欲しい。完結読了後とかに星を押したい! せめて次の章が投稿されたら!
自分が人の評価や応援をモチベーションに置かないので、どうしていいか全くわからないのです。
ユーザーという観点で「書き手」と「読み手」はないと思っていても、自分自身の中には「書き手」と「読み手」が混在しているので迷います(よくケンカしています)。
悩みは尽きないです。
9月21日に、このエッセイの週間ランキングが74位になりました。
そのおかげでしょうか。読んでくださる方が増え、翌日は49位になりました。
「なるほど、これがランキングの力というものか……恐ろしい」
などと脳内でふざけたセリフを思い浮かべつつ、順位が本当か一覧を眺めていたら「そういえばこれもエッセイだった」と思い出しました。もう少し自分のことを書いてもいいのかな、と。
そしてこのエッセイ、わりと紹介文詐欺っぽかったですね……(一覧を見てて思いました)。いや、間違ったことを書いているわけではないんですが……印象が。
書き直しました。
では次回。
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