6 いい訳 夏の自由研究

 研究って楽しいね、短編のあとがき、という話です。


<いい訳 夏の自由研究>


 短編も掌編も実はタイトルは最初から決めてありました(理由は後述します)。

 ただサブタイトルをつけるかで迷っていました。完成した短編を読み直すのに日数を開けたい、ということもありタイトルの研究をすることにしました。


 論文形式にまとめたのは、そのほうが書いていて楽しいからです。読んで楽し……くはないか。結論は最初に書いたので、あとは結論の裏付けということで。

 興味がおあり(あとお暇)でしたら、皆さんもやってみてはどうでしょうか?


<短編『ようこそいらっしゃいました』のあとがき、のようなもの>


 カクヨムには大して作品を読まずに足跡だけ残していく方がいるそうです。

 気持ちは想像できます。書くのに忙しいけれど、書いているだけでは読まれない。自分は読む時間が惜しいけれど、人には読んでほしい。


 私はひねくれ者です。


 ひねくれ者は一度そういう方を目にしてしまうと素直に喜べないのではないか……。

 短編は、そんなひねくれ者が考えた予防策でもありました。

 最初の予想よりも長くなり愛着がわいてしまったため、その役目は掌編『はじめにおよみください』にバトンタッチ。


 流し読むにしても掌編ならすぐに終わります。もしお礼に読みに来られる律義な方もすぐ読めます。一石二鳥ではないか、と思いました。

 掌編のタイトルは、そういった方のために一目瞭然なタイトルにしたかったのです。それが最初から決めてあった理由でした。


 短編を読む前に、お試しとして掌編を読む方がいた場合は……考えていませんでした。そうでした。どうしましょう……(紹介文含めて性格の悪さが露呈し……)。

 まあいいや。


 『4 エタる』では書きませんでしたが、この短編ではもう一つ挑戦していたことがあります。


 一人称を使わないこと。


 無人称というらしいですね。これはアン・レッキーの叛逆航路シリーズで三人称の代名詞が「彼女」に統一されていたのが面白くて、こういうひと工夫をしてみたかったのです。日本語なら代名詞を使わなくてもなんとかなりそうですし。魔法使いも勇者もジェンダーレスに書いたつもりです(万人に読めそう、の名残りです)。


 読みにくかったかもしれませんね。

 最後まで読んでくださった方がいる、から成功としておきます。


 内容に対して文量が多いのは、私の好みを優先したからです。スマホで閲覧している方には申し訳ないです。


 見開き一ページみっちり文字で埋まっていても量を感じさせない筆致にあこがれていまして……。どばどば浴びていたい文章というか、浸っていたい文章とは違う心地よさのある文体が好きなんです。



 まだ私は「自分の作品を人に読んでもらいたい」と思える段階にはいません。完成しただけで割と満足しています。

 近況ノートでも触れましたが、投稿後、数日をかけてようやく人に読んでいただけることの喜びを実感できました。ありがとうございます。


 次の目標は長編を完成させること。

 このエッセイは、これからどうしよう? 息抜きがてら更新していきます。

 語りたい作品はたくさんありますし……!


 では次回?

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