異世界SFの世界の洋上リグでなんかすごいことおきる

詩吟徒

第1話

序章


宇宙ステーション病院で治療を受けるイマダイ、疼く右手。

おぼろげな記憶。


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イマダイは、ベッドを囲む医療クリーンルーム用のビニールの膜越しに、厚くはまった二重窓の外を見た。


予報によると、第三恒星からの日差しはそこまで強くなく、カーボンシャード(日除け)を使う必要はなさそうだ。


軌道的には、あと2時間程度でアクラブの第5衛星が遠く見れるだろう。

もっとも、ヒューマノイドの肉眼で確認することは難しいだろうが。


銀河おもしろニュースを開いていた暇つぶしタブレットを脇にどけた。

メタバースで相手の切り裂きながらまぐ合う遊びが流行っているらしい


「全く最近のティーンときたら」


ずしりと痛む体をさすりながら、もっとも目覚めてから大分ましにはなったが、見あきた病棟を見回す。


右腕だけは以前として重い、中二病のように悪魔でも宿ったか?


銀色で統一された室内にはモニターが並び、通気口からは洗浄された空気と静かなモーター音が流れてくる。


アクセントとして、色褪せた蛍光色が配置してある。

悪趣味なギャラクシーアールデコだ。

この地域でバブルで、財源が豊かで建物を立てる口実を探し回ってた時代の遺産か。


また同じ悪夢に魘された。


真っ暗な海と燃え盛る紫の焔、精製する前のコロイドが焦げた時の異様な匂い。

絶望して海に飛び込む人々と、絶望することも出来なかった人々の唸り声。


そろそろ診察の時間だろうか。


は、としたときに廊下に響く音に耳をすます。


労働に適した年齢を超えてもまだ働き続ける者特有の、機械的な歩行音。

そしてそれに続く、検査用の機器をのせた台の静かなベアリング音。


「ピコン」


二重扉に生体認識用の端末に、自分を投影させる音がしたのち、そのずっしりとした扉が開く。


自分を囲むクリーンビニールの膜の神殿の周りを、彼らが囲む。


ドクターは訛りからはジノペロ出身のヒューマノイドだろうか、昔の知り合いにかすかに似たアクセントを持った共用語だ、それもかなり南方の。


「課程はどうかね、サイ(君)・オヴド」


「相変わらずですよ、ドクター。いまにでも退院できそうです」


「こちらも職務だからね、君の安静が第一だ」


「出た後にあのデカタンたちの取り調べを受けなきゃいけないんだろう、それなら今やったほうが一遍ですむじゃないか」


「君、どうしてそれを」


ドクターが部屋を見渡す、椅子の上に不信なパーピー(電子書面)があるのを確認した。


「彼らの所属団体には後で一報いれねばならんようだ」


高度な工学と光学を駆使した、その年齢では本来繊細な医療行為には老衰しすぎている、強化された機械眼のピントを鋭く合わせ、複合したレンズの奥から今一度、ドクターが眼光をパーピーの差出人に刺した。


「とはいえ、君の生命力は大したものだ。常人ならとっくに鉱星の大気にさらされたせいで、内部も外部もだだれていただろう」


アナウンスが聞こえる、ソグ向けの献血が実施されるらしい。


「ハイドロ宙海のやつらは一度も来やしませんがね」


「何事にも手順があるからな、ただ本件で上手く立ち回れば、それなりの待遇は要求できるだろうよ。騒ぎ立てられたくないだろうからな」


「詳しいんですか」


「職務柄耳はいいんだ」


ナースの1人がこほんと咳とも相槌とも言えない音を発する。


そのタコ型のエイリアン特有の3つある肺のうち、2番目のものは会話をするのに特化しており、共有言語とはかなり離れた周波数、本来彼女らの住む水中に適した、を発するため、トランジー(翻声器)なしでは聞き取りずらい。


だが我々の耳に触る目的なら、トランジー無しのその金属的な複響音はおあつらえ向きだった。


滑らかな肌と青白い模様をなぞった、ソグの中でもやはりタコ族はたまんねぇぜ。

病床であってもイマダイの下部は少しホットになった。


「さて、職務に戻ろうか。君もいつまでも拘束されたくはなかろう」


ドクターが器具を取り出し、備え付けの台から色々なデータを記録していく。

ボタンをポチリと押すと、体に嫌な感覚が走る。


「これにも慣れてきただろ、なんせ体内の代謝、排泄なんかを勝手にやってくれるからな。沢山の患者が依存症になっちょる」


しばらくして


「さ、これでいっちょ終わり」


「まってください」


オヴドが言った。


「なにか、異常な数値などは見られないんですか。体の再生能力が異常に高いとか言ってたし」


「なに、気にすることはないよ。いまどきのサプリメントと強化訓練を受ければ珍しいことじゃない」


ドクターはそう言いつつ、気づかれないようにタブレットを体に軽く引き寄せた。

アポキシリントン酸の値が異常に高い。


「一つ言えるとすれば、君の持病に関することかね、コレステロール値が異常に高いよ。事件のショック性による胃潰瘍との合併症でしばらくは院にいてもらう」


「彼ら(黒いパーピーを指しながら)の事もあるんですか?」


ドクターは、こう見えても善良な人間だった。

金は好きだ、だがもう引退するにも十分な蓄えはある。

正直に言えば、ヒューマノイドとソグの体をいじくりまわすのが好きなところはある。


だが故郷からわざわざ星外にでてまで医者になったのは、多少なりとも善良な心があった。


そのため適量外のインスリンを彼に撃ち続けるには少し心がいたんだ。


黒服の幹部には結構な口止め料を貰っていた。


今季が終わったらリゾート惑星に別荘を建てよう。

そこで妻と一緒に暮らして、最新型のイグサ製のヨットを買って、屋外にでてサーペントフィッシュを釣って老後は凄そう。


サーペントフィッシュにあわせる伯東酒の貯蔵庫もこしらえなきゃな。


そんな事を考えつつドクターは部屋に戻った。


5時間くらい経った後か、イマダイは退屈で備え付けのタブレットで銀河サッカーを見ていた。


これは出来の悪いクディチのルールをさらに改悪させたようなものだ。

ただしここらへんのアクラブ一体では広く浸透していた。


まずは荒くれた火山から適した丸形のゴムっぽい岩石を拾ってくるとこから始まる。

ある程度の球体が望ましいが、完璧ではだめだ。


アクラビリアンからすると跳ね方にランダム性がないと、ゲームが単調で面白くないらしい。まったくシリカノイドときたら。


チャガコン


イマダイの神殿の正面玄関の、忌々しい二重扉が再度開いた。


夜勤の時間なので、廊下のライトは君の悪い防犯用のレッドライトだけだったが、

それによって照らされえた縹色の肌は、地元で良く通っていた趣味の悪い酒場を思い出した。


「私はシルフ・胡・スーデント、姉の話を聞きたくて来たの」


「姉?」


現れた巫女はさっきのタコ型の女成人だった。

かすかにラベンダーのような芳香がした。


その触脚は、物音を立てずにあるくには最適だった。

ヒールのようなかかとがついていた。


「あの惑星の医療棟にいたでしょ、あなたの話をきいたわ」


そして思い出した、あの地獄のような監獄での刑務作業のなかーもっともその激務故の後宮のため自分で志願したのだがー、1人微笑んでくれたリナリアのことに。


「やめてくれ、話したくない」


「わかるわ、あんなことがあったんだもの。でも数少ない家族なの」


シルフは泡の様なパーセルタングで叫んだ、キーンとトランジ―がなった。

彼女の4つある眼のうち、最も魅力的な一つが、うつろに部屋の隅に視線を落とした。


あぁリナリア、麗しき姫君。

また君に会えたなら。


「元気にしていたよ、そして元気づけてくれた」


シルフは腑に落ちない様子だったが、それでも満足しているという表情を見せてくれた。


イマダイの目には、窓の外にはアクラブの第三衛星が燦然と輝いた

もっともヒューマノイドの肉眼では到底確認できないはずだが。


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本編の最後


シルフがイマダイに薬を投与されているという

なんとか脱出するためにいろいろ企てる


サイコパワーに飲まれそうになって、やばくなる。


脱出むりで、ジェイクが助けにくる。

シルフも助けてもらう?

⇒念能力的なので働きかける、ヴォイドテレパシーで脳に話しかけられる。


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第一章


オイルタンカーに乗り、コスモプラントへと向かうイマダイ一行。

メインのプラントに到着し、一通りの訓練を受ける。

もっとも過酷で危険と言われる場所へ向かう

派遣エンジニアなので比較的良い待遇だが、もっと低い待遇の低賃金労働者、犯罪者まがいのやつらを見る。

日常編、くそまずいメシをくう。

プラントから外を眺める。

この惑星に自分たちだけという孤独感を味わう。

銀河の孤島という言葉を味わう。

しょうもないジョークをいう、金が手に入ったらなにをするか仲間と会話する。

アクラブについてのこの近郊の情報を交換しあう。

自分が欲しい宇宙船の話をする、運び屋になって色々したいなど。

ギルド上がりの金にしか目がないくそ上司を罵る。


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アクラブ第2国際宇宙空港、このシリカノイドと変わり者のヒューマノイドしか住まない、火山と灼熱のガスにまみれた惑星の、アクラブの上空うん万キロに浮遊する巨大なギャラクシアン工業ステーション。


有数の鉱石や、石油、重要資源、そして宇宙産業に不可欠なハイテクナノマシーンなどを搭載した船たちが自動化された管制塔のもと、忙しそうに発着していた。


なかでも比較的清潔な、お客様用のポートとはかけ離れた、燃料の煤に汚れた工業地区のイッカク。


宙海が所有する巨大な流通地区で、ぽっぽーとコンビナートの間を無重力用コンビナートの音がなっていた。


レムトとイマダイはフィールドエンジニアとして、エバラの機械を修理しに来ていた。

もう少しで業務が終わる。


「ザグくれ」


レムトはいつもザグを持っていない。

賭博場でもらったライターを左手でかまえながら、右手でザグを要求する。


「もってねーのかよ。また負けたのか?ポッドレースで」


「あそこの台はいかれてやがる、この前アクラブの裏路地でもらった予想ツールでいじったのに、全然でやしない」


「デカタンに捕まったらさすがに恥ずかしい年だぞ、お前」


「そらぁ今回のヤマで稼いだら、そこで卒業よ」


エバラのオフィスビル、といっても古びた工業をオフィスに改造しただけの代物だが、外にでてザグを吸う。


イマダイは派遣されてポンプのメンテナンスに来ていた。


ニコチンが喉に染みる、宇宙で吸うザグはうまい、空気が乾燥しているからだ?


燃焼したザグの煙は、無数の人間の胴体よりも太い金属配管が織りなす迷路の間を立ち昇っていく。


廃墟も入り混じったコンビナートの、ながい煙突や屋根の向こうから白い船が見える?


これからながい航海を控えたコロイダー、型は古いがダークコロイド産業の黎明期に大量生産されたものの生き残りだ。




積載量がうん千万トンで、なんちゃらブラスターエンジンを搭載して、収容人数は○○人で、テロや海賊も迎撃できるだけの装備があって、万が一遭難しても数か月は持つ。


とくに荷物のダークコロイドは乗組員以上に厳重かつ丁重に扱われる。


瞬間冷却装置があって、長い航海のうちに、ダークコロイドは船内でも精製を進める。

その余剰エネルギーを変換する装置もあって、これのおかげで銀河のオカダインターコズミック造船は大利益をもち、星まるごと買い上げて造船所を作った。


イマダイは、レムトの様にギャンブル狂いではないし、そんな危険を犯そうと思ったことはなかった。


コスモプラントにたどり着くと、数か月は監禁される。

タブロイドがまとめた、星系で最も劣悪な就労環境ランキングでも、刑務所であるコズモ刑務所をするだろう。


そこで採取するのは、化石燃料に代替する莫大なエネルギー源、ダークコロイドだ。

正確にはダークコロイドの元となる、原油だ。

ヤムゥ行きを提案したのは、レムトだった。


コスモプラント、惑星ヤムゥでの激務を終えれば、しばらく遊んで暮らせるような大金が手に入る。


故に、銀河のあちこちに負債をこさえた、身元の分からないような連中が志願することも多いが、イマダイのようなある程度の技術者なら一生分の賃金が手に入る。


だが、孤立した海上での生活、巨大な海洋生物への恐怖、ジグロックス領域からの海賊の危険など、内容は過酷だ。


レムトのようなギャンブル狂ではないし、イマダイはそこまでの危険を犯そうなんて考えは今まで無かった。


しかし、とつぜんフツリと糸は切れた。

今までと、これからも同じ生活を繰り返すのはうんざりだ。


ザグの火を消して中にもどる。


イマダイが言った。


「さっさと片付けてこの職場ともおさらばだ」



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一週間後、イマダイはコロニーに乗り込むべく、荷物をもってコロイダー発着用のビルに居た。管理ビルからはバスが出ており、乗船には車に乗る必要がある。


スゴイ級コロイド輸送船、ULCCC内部。

精製されたダークコロイドを重工セクターで排出しきったコロイド戦は、ヤムゥのキャンプへの物資と人員を代わりに搭載している。


総員200名程度、うち100名ほどが駐在のクルーで残りがヤムゥでの任務に向けて飛び立つ。


停泊したコロイダーを港から眺めると、あらためてその大きさに驚く。

乗船するメインのハッチだけでも、それなりのクルーザーを横にして収まるほどの横幅がある。


船のハッチへめがけ出発したバスにのり、しばらく閉鎖した空間で過ごさなければならないのかと思い、空港内の巨大な空間を味わう。


目の前には巨大なコライダーが横たわり、その先頭がかろうじて見える程度だ。


バスは船内の巨大な倉庫の中に停泊し、乗客をおろしていく。


荷物をおろし、船内へ入るための「イリグチ」の看板が掲げられた入口へと向かう。


入口にはガード(船内の軍隊)が2名おり、レーザー式自動小銃をぶら下げている。


「IDをみせよ」

二人のうち1人の、大柄な軍人らしき男がそういった。


支給されたIDを差し出す。

イマダイ・オヴト、技術職員、ヤムゥキャンプ配属のため乗船、EVARAコープ所属。


「第2セクターへ迎え、右の通路だ。」

要求した割に、興味がなさそうにIDを突き返される。


第2セクターへとたどり着き、技術者向けの案内所にたどり着いたイマダイは、作業着を受け取り、まず自室に案内された。


金属製の無機質で広いとは言えない空間、2人部屋でカーテンを閉じることでかろうじてプライバシーは確保できる。


昼間むけの暖色のライトがともっている、惑星基準時間によって夜光と切り替えるらしい。規律を守るために夜間は外出もNGらしい。


わずかばかりの持ってきた荷物をほどき、備え付けの棚にしまっていく。

めんどうな奴が同室でないとイイのだが。


対面のベッドにはまだ見ぬ同居人の雑にほどかれた荷物が散らかっている。


船内アナウンスが入り新規クルーは1時間後に貨物室へと集合するよう呼びかけられた。


ぱりっと新しい制服を身に着けた。

ソグにもフィットするようあちこちにジッパーが仕込んである。

生体情報をモニタ出来るようになっていて、クルーの健康管理もばっちりだ。


「よう」


そういって南部なまりに金属質を少したしたような声が後ろから話しかけてきた。

振り返るとそこには甲殻類とライオンを足して2で割ったようなエイリアンが。


「おれはアモン・ネスマグ、ネスマグ家について知っているよな?」


すまなそうに、首を横に振る。


「まじかよ、ここにきて会うやつ。誰も知らないでやんの。古アクラブ南方の王族の末裔だ、俺は。」


「あそこらへんは黒血戦争のあったとこだろ?当時の王族なんてやまほどいただろうに」


「我が家はそのなかでも名門なのだ」


アモンは誇らしげにたてがみを撫でつける。


一瞬屋内の電気が消えた、そして静かなエンジン音のパルス音が船体を細かく揺らし始めた、どうやら出航したらしい。


アモンが部屋に備え付けのモニターをつけ、屋外カメラをつける。


ディスプレイには船外に設置されたカメラの映像が移され、暗闇に輝くわずかな星々が煌いた。複数のカメラを切りかえ、後部の映像が表示された時には、巨大なステーションはすでに小さい星のひとつとして同化していた。


「おまえはどこから?」

アモンは鬣をなびかせながらそう聞く。


「おれはイマダイ・オヴト。EVARAの技術者だ、王族の末裔さんがなんの用でこんな船に」


「おれはこの船の傭兵だ、名家を守るためにはカネが必要でな。可笑しいか?」


「まだ、なにも言ってないだろ」


文句があるのかと言いたそうなアモンに言い返す。

こいつもまたなかなか訳アリで船に乗ったようだ。



「そろそろ歓迎会があるころだろう、メインカーゴへ向かうぞ」


アモンと一緒に第一貨物室へと向かう。

積み荷で一杯だったカーゴは整理され、100名弱ほどの新入りたちが整列する。


乗員たちが並び終わると、船長らしき人物の説法が始まった。

流線形の頭に、灰色の肌。一目でわかるセファ(高知的種族)だ。


「わー艇はどちらかというとおっきい船じゃけん、現地につくまでしっかり勉強するよーに。」


拡声されたガサガサとした耳障りのいいとはいえない声が鳴り響いた。


船長のまわりを、いかつい奴らが5名ほどで取り囲んでいる。

サイバネ特防服を着こんだマッスルマンだ。


ダークコロイドを積み込んだ輸送船は、長い航海中自分で身を守らなければならない。

目的地はジグロックス星系に限りなく近く、海賊が出没する地域でもある。


危険が伴うと認識していたが、船内の武装を目にしてあらためて殺伐としたプレッシャーを感じた。


しかし、厄介なのが脅威は外部だけとは限らない点だ。


「みろ」


横に居るアモンが向かいに整列する、こちらとは明らかに異なるアトモスフィアを放つ集団を顎でさす。


「下層組。いわくつきのゴロツキみたいなやつらさ。なるべくかかわらないほうがいい」


「それくらい下調べしてないとでも思ったか?」

アモン に小声でそう言い返す、案外世話焼きな奴だ。


下層組、プラントへ人生の一発逆転を狙っていくような、銀河のあちこちに借金を作ってるような連中の集まりだ。


コロイダーの内部構造は大きく3層に分かれている。


常駐のクルーと、自分たちのような技術職員のための居住部、ブリッジを含む上層部。

エンジンや倉庫、メインタンクなどがメインの中層部。

そしてプラントへ向かう、ダウングレードした扱いを受ける労働者が生活する下層部だ。


船内の主要なドアはセキュリティーで管理されており、下層部の人間は清掃などの要件がない限り、中層、上層に向かう権限は持たされていない。


艦橋やコロイドの精製エリアなどは、もっとも厳重なセキュリティーが施されている。


痺れてきた足を伸ばしつつ、対面のグループを観察する。

アクラブ原人系、オクテノイド系が主な構成で、次にヒューマノイド族が多い。


荒くれものとはいえ、現地と船内の安全の身元調査はしてあるらしい。荒事が起きなければいいのだが、マッスルマン達は明らかに自分たちに向けるそれとは違う形相で、下層組に目を光らせている。


説明会を終えたあとは、アモンと一緒に食堂へ向かった。


上層の食堂、めしめしエリアにきた。

混まないように入室できる時間は各々決められている。


食堂ではいろいろなエイリアン向けにメニューが分かれている。

きもいムシや、サイボーグ向け。クルーの栄養管理に気を付けつつ、多種多様なニーズに最低限応えられるよう、扱う品目は多数だ。



席に着き、頼んだマリーンズシを食った、悪くない。

アモンのやつは肉だ、基本肉しか食えないらしい。


銀河のどこでも、ヒューマノイドはメシに関しては比較的優遇されて居る。

レアなソグだと、食うものを探すだけで一苦労だ。


アモンはコインを取り出し、退屈そうに転がして暇を潰している。


周りを見回すと、青い作業着を着てグループになっている駐在組と、ヤムゥ行組で一目でわかる。でかい声で談笑が聞こえる。

「めしめしウひゃひゃ」


そのとき、おれらの席で立ち止まった奴がいた。


「おにぃさんかっこいいじゃないの」


ゲイのエイリアンがやってきて、アモンの奴を口説こうとしている。


「あっちいけ」

そういって追っ払ってやった。


解散して自室に戻る。


自由時間になったので、レムトの奴に会いに行く。


レムトの部屋はドコドコだ。

そこに向かって階段を上って、通路をわたって行く。


「おいっす」


シガーボックスに、レムトと向かった。

船内は基本禁煙だ。


居住区から離れた、倉庫ちかくの人気のないシガーボックスにたどり着く。



ぷくぅ、ザグを一服する。


「どんなかんじよ」

レムトが問いかける。


「わるくないんじゃないの」

そうやって応える。


がらり


ザグボックスの扉が開く。


しょぼくれた老人のエイリアンが清掃用具をもって入ってくる。


「わしは、下層組だが模範囚みたいなもんでの。清掃を任されとるんじゃ。ザグを一本くれないかの」


はいよと言って一本渡す。


「ご親切に」

おじぃもぷくぅと一服する。


「模範囚ってのは人聞きがわるいんじゃないのか」


船内をぶらぶらして、意味もなくいける範囲は歩き回ってみる。

一層の居住区付近と、倉庫エリア。ブリッジなど、ここにはたどり着けない。


ザグボックスの横の階段への扉にカードをタッチしてみる、扉は開かない。


これから目的地までの長旅になる。

3か月程度


場面は変わりブリッジ、船体よりも高い部分にそびえたったところで、周りの景色がよく見渡せる。


最新鋭ではないが機器がそろったレーダーを観察する。

異常はなし、燃料満タン。直近の目的地は中継地点の惑星だ。


発着は終わり運転はすでにオートに切り替えてある。

最終目的地の惑星ヤ=ムゥまでは2週間ほどの旅になる。


何もなければ、進路の確認と計器の確認がメインの業務だ。


テキサス中尉がワインを入れてきてくれた。

とても美味しい、これはドコドコさんだ。


出発する日はこれを飲むのが我が艦の決まりだ。

クルーたちと机を囲んで飲む。


テキサス中尉

「最近はあついな」


キャプテン

「ジグロックス海域を無事に抜けれればいいのだが」


ジグロックス宙域には危険が沢山だ。

少しも油断はできない。


ブリッジのクルーは20名程度、うち半分は経験を積んだベテランだ。


ヤ=ムゥのヴォイド侵略について話した。


1週間程度たった。


船内でのルーティンにも馴染んだ。


主に午前中は座学とトレーニングだ、ビデオ室に行き現地での危険行動や整備について注意が必要な所を学ぶ。


午後からは船内業務だ、自分はエンジンなどに異常がないかチェックに駆り出される。

ビデオ室では、危険な海洋生物の生体について学んだ。


平均でもうんたらメートル級の海洋生物がたくさんいて、これは豊富な活火山によるなんちゃらで、巨大化しやすいらしい?


狂暴な肉食性の海のハンターに気をつけんといかん。

だがエバラの特式海洋巡行艇なら、音もなく深海に行くことができる。


イマダイは講習室へと向かった。


教習用のモニターが複数おかれた、部屋にたどりつく。

複数のケーブルが張り巡らされている。


自分のデスクへと向かった。


今津の仮想空間上へとログインする、アクセス完了。


ログインした先生とお話をする。

「これから洋上リグについて説明するけぇ、こういう構造になっとるんよ」


いっぱい勉強した、ハーマイオニーみたいな地質学者のがり勉の奴がいた。

こいつはいじられキャラで変わってるがいいやつだ。


ハーマイオニーとジャージャービンクスを足して2で割ったやる

「先生しつもんです?」


わははは、みんな大爆笑。


一報場面は変わり、


レムトは発着場にて哨戒機のメンテナンスをしている。

何とか式でこんなんでいいのかよとかほざいた。


主力機は旧式らしい、昨日のパトロールを終えた戦闘機たちをチェックしてくる。


エンジニア師匠

「ここをチェックしとけぇ」


「臨時なのに人使いがあらいけぇ」



別の日


本日はイマダイは疑似プールへと向かった。


中層にある重めかしい水槽部屋へと向かった。

運動用にあるプールだが、深水はそれなりにあり、まんが一の消化用の水の貯水池でもある。 


無重力でも耐えられるように、タンクは基本的に満杯にされている。

内部の怪しい照明が照らされ、万華鏡のなかのような、無限の世界が広がる。


船内の水はこのメインタンクを基準に循環している、ハイテクじゃけぇの。

熱効率管理もばっちりだ、エンジンの廃熱を無駄にしない。


ガシャコン

潜水服がならんでいる、これを着用する。


各種計器に、通話用のコミニュケーションユニットも搭載されている。

潜水服を身に着け、ダブルドアへ向かった。


中間室が水で満たされていく、体が浮いていく。

無重力空間での無重力を味わう、不思議な感覚だ。


海に潜る感覚、厳しい海流の中で安全を保つための注意点。


デモ用の修復対象の施設へと向かう、オールOK。

バディーと会話をする、ハンドサインも学んだ。


ただエラーを起こして、怒られた。

実践ならバディーを失ってたかもしれない。

身の毛もよだつ体験だ。

あせりながら食堂へ向かった。しょんぼりん!


別の日


赤い肌にドレッドヘア、そして黄色い目をした、典型的なアクラブ原人系の特徴を持つ男、ワサは艦橋のモニターエリアに居た。


楕円形の背をした椅子に深々と座り、足は円形のテーブルに突き出している。


対面に座るのは、クァロ。

離れ目で大きな瞳孔、そして鱗が散りばめられた肌色の肌を持つレプタノイドだ。


持ち込んだギャラクシーチェスで遊んでいる。


「またその戦略か、いい加減飽きるからよしてくれよ」

ワサが言った。


「クァロ、負けたらお前が惑星トリニティーで奢れよ」


「累積で12勝しているのが俺だ、あと13勝してから言え」


「これが勝った方が勝ちだ」


ワサはそう言って盤面の黒い自駒を突いた。

鳥型のエイリアンを模した駒は、キャァと哭きクァロの騎兵を潰した。


本艦は航海中だ、補給地点まであと4万セクターの地点だ。

クァロとワサは航海士としてこの船に乗っている。


ヤ=ムゥ現地の日没に合わせて消灯時間を設けている艦内は、静かになんちゃらエンジンの駆動音だけが鳴り響いている。


「さて、面白みのない戦略だが、せめて鮮やかに終わらせてやるか」

クァロは補助腕(レプタイル族特有の第3、4の腕)でぐびりとコーラやる。


「早くしろよ、お前はいっつも長すぎるんだ」


ワサはメシをカサカサと食べる、艦橋で飯が食えるのもオフのシフトの特権だ。


盤面を見つめるのに飽きたワサの、朧げに流れた目線の先の、レーダーを表示したディスプレーの一つが、まさにその時反応し、赤いメッセージと表示し、控えめではない警告音が、二人だけの艦橋に鳴り響いた。


ピコリン


「まじかよ」

ワサの手は食べかけのメシとは違う場所を突いていた。


ガチャリ


即座にクァロは立ち上がり、ディスプレーをタッチしする。


「まずは敵機のスキャンだ、第何警報の発令準備をしろ」


「まじかよ・・・、このボタン一回押してみたかったんだよな」


そういってワサは警報用のボタンの前へと移動する。


クァロの前のディスプレーがスキャン開始する。

残り40%、30、20、10・・・


「生体型宇宙船確認、問答無用で警報発令だ」


「うるせー、おなじ等級なのに命令するな」


ガシャン


ワサが警報用ボタンを押し、けたたましいサイレンが上層フロアへと鳴り響く。

同時にアナウンスが入る。


「領界に不信な船体を確認。クルーは直ちに第〇警戒態勢のもと持ち場へと移動せよ」



-場面は変わってー


カイデンは自室で変わらない日々を過ごしていた。


賞金稼ぎとしてジグロックス系での狩をした後に、少しは丸くなるかと思って船でのファイターになった。


自室のアラートが鳴った。


出撃だ。


哨戒機のパイロットカイデンは自室から発着場をめざし、昇降塔

すでに発着場にはクルーたちが集まっている。


無重力昇降機に乗りながら、手に持ったパイロットスーツを着こむ。


後ろからなんでも屋のムタアッディが追いつく。


「鬟帙縺ョ縺具シ?」


カイデンは自分の口を指さす。


ムタアッディは胸元のダイヤルをまわし、変声機を起動した。


「飛ぶのか?」

機械的な、抑揚のおさえた声がスピーカーから鳴った。

トカゲ人間族は、感情を読まれるのを嫌うため、変声機もチューニングしている。


カイデン

「わからんけぇ」


「ニューロン光学センサーは使うなよ、ガラガラ。まだ馴染んでない」

「ご親切に」


プラットフォームへ到着し、重力靴を起動する。

ムアッディは、6本ある足で自分の持ち場へとぬるりと向かった。


カイデンも自分の機体へと向かい乗り込む。


うんたら式の戦闘機の流線形のハッチをどうのこうのして、

ヒューマノイド向けだから体が狭いのどうのこうの。


出撃前の緊張があるが、密閉された機内は不思議と落ち着く。


相棒のタコ星人がくる。

こいつらの3つある脳を駆使した調整能力がなけりゃ、おれの機もすぐにお陀仏だ。


カイデンはクローン人間で、ジグロックス系の育ちで、戦闘用に身体能力を強化してある。


軍人として施設で育ったのち、アクラブでの兵役を終えた後は賞金稼ぎとして名を馳せた。


その知識は素晴らしいものがある。



戻って艦橋


キャプテン・リヒターはモニター越しに敵機を睨んでいた。

中型のファイターが2機、この行為ならこちらに危害を加えるつもりはないだろう。

おそらくこちらの偵察目的のはずだ。


「防壁ビームを出せ」


「はい、深度6。防壁ビームいっきまーす」

アシスタントが応える。


警戒アラート電波を発する、共有信域での電波ビームだ。

レーダーへと目を戻す。


領域への侵入を一旦ためらったようだ、敵機の狙いはなにか・・・

緊張がブリッジにはしる、沈黙。


そのとき、アラームがまたなった。


警戒線を越え2機が突入してくる。


リヒターは、即座に発着場に伝令を流す。

「第1哨戒部隊、迎撃に迎え」


「いぇっさー」


発着場のカイデン


「カイデン、出撃する」


スロットルを踏み込み、出撃する。


こちらは3部隊だ、迎撃陣形を組み敵機に向かっていく。


カイデンは左を務める、有効射程までたどり着いたら威嚇射撃を行う。


残り1キロメートル、数秒後に到達する。


本部からは追加の伝令はない、小隊長からの無線が入る。


「牽制ミサイル発射まで5、4、3、2、1、ファイヤー」


発射後にすれ違ったジグロックスの異様な生体宇宙船をみる。

複雑なヒモが絡んだような構造に、ところどころ鉱石のような角ばったパーツが飛び出している。


なんども見慣れたが、なんてオソロシ!


牽制ミサイルはヒットしたが、やつらの自己修復型の船なら致命傷には鳴らないだろう。


ルートを帰路に戻して、母船からの連絡を待つ。


「敵機の撤退を確認した、コロイダーに戻るべし。」


母艦に戻った。


レムトは戦闘機の修復の補助を行った。



カイデンに付きまとっていたゲイのエイリアンに、遠ざかるようにウワサをしたら仲良くなれた。


レムトはカイデンと話をした、仲良くなった。


クローン人間の事はギフテットと呼ばれる、人工的に有能な人間を生み出し、たいていサイバネを仕込んでいる。超人的な能力を持つ。


しばらくして・・・


補給用の惑星に停止した。

惑星というか宇宙ステーションだ。


中には街があって、モノレールでドックから市街地までつながっている。

しばらくは自由行動をさせてもらえる。


ただし問題を起こさないか常に管理されていて、支払いのカードも支給されたもので常に足がつくようになっている。


これはテロを起こさないための配慮だ。


閉じられたステーションでは反逆者によって全員が命を落とす可能性がある。


街に繰り出し、つかの間の休息をとる。


裏の街に行くのは危険なため、表通りの酒場に行くことをすすめられた。

だが酔って満足できなかったため、レムトとカイデンは裏通りの酒場にいく。


そこでヴォイドのカルト教団に遭遇する。

掘削反対活動をする自然保護派の人間だ、コロイドの魔術を使う事に反対している。


おそろしい目にあった。

そこにカイデンのやつがきて助けてくれた。


カイデンはヘルメットをつけておらず、ムシフェイスなので、レムトたちは誰か分からなかった。


カイデンは昔の知り合いの名前をだすと、そいつらはすごすごして去っていった。


あの一匹オオカミが丸くなったもんだなと捨て台詞をはかれた。


それから飲みなおしてカイデンの昔話を聞いた。


むし系星人のクローン兵として生まれて、アクラブの奴隷同然だったが、活躍して解放された。


そこから賞金稼ぎとして名を馳せたが、時代とともに規制が変わり稼げなくなった。


自分の船を買ってもう一度自由に飛ぶのが夢らしい。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


第2章


コロイダーはヤ=ムゥ上空を飛んでいた。


前方には巨大な宇宙ステーションが浮かぶ。

採掘したダーク・コロイドを貯蓄し、星系へと輸出する施設だ。

無計画な増築を繰り返したその構造体は四方にブロック状の継ぎ足しを繰り返している。


その下部からヤ=ムゥの地表をめがけて、一本の巨大な建造物が聳える。

軌道塔は静かに、今日も貨物を地表へと下し、同時にコロイドを宇宙へと吸い上げている。


コロイド・タンカーは、宇宙ステーションの外周に位置する発着場へと誘導され、

大型輸送船向けの接続口へと、ハッチを連結した。


接続が終わると、小さな粒のような作業員が出てきて、すぐに外部から誘導パイプを連結し、タンカーへと溜まったコロイドをその腹に流し込み始めた。


一式荷物を持ったイマダイとレムトは、下船すべくハッチへいた。

あたりには地表へと降りるもの以外に、クルーもいる。


クルーの集団から、カイデンがやってきた。


「いままでご苦労だったな、頑張れよ」


イマダイ

「サンキューさん、ありがとよ。達者でな」


別れを告げたイマダイとレムトは、宇宙ステーションへと入る。


中はビルの大きな空間担っている、受付のソグと話す


「ライセンスを見せろ」


イマダイ達はカードを渡し、ソグライセンスを覗き込む。

ソグは手際よくパネルを叩き、近くのソファーを顎でさす。


※※※※※※※手荷物審査や、身体検査、病原菌の検査をする。※※※※※※※手


「すわって待っていろ、担当がくる」


レムトと簡素の作りのベンチへと座り込む。


「空気がうまいな」レムトが言った。


「そんな違いなんてあるかよ、広いから気が晴れるだけだろ」


「帝国製の清浄機は室が良いって聞いたことがある、フィルターの質がいいらしい」


「ザグ吸ってるのに分かるかって」

談笑している間に、受付の奥からソグが一人出てきて、受付と相槌を交わす。

そしてこちらに向かってきた。


「入国審査は完了だ、滞在中のライセンスはこれを使え」そう言って腕の内臓チップへとデータを上書きした。


「軌道塔へと迎うぞ、Cブロックのレベル5だ」


「ありがとさんきゅー」


案内人とともに受付を出ると、そこには機械的で静かな通路が待っていた。


むき出しの鉄骨とパイプに囲まれた、味気のない通路を歩き続け、反響する足音を聞きながら、駅へと向かった。


小さな通路をぬけ、大きな通路へと着いた。


「あと数分だ」


「ありがてぇ」レムトが言った。


「あるいたら3時間はかかるからな」


「コロイドを貯蓄するだけでこんな巨大な施設が必要なのかよ?」


「地表の万が一の自体に備えているのだ、下では既知のない言葉は慎んだ方がいいぞ」


「ご親切に」


アナウンスとともに、すばやく電車が到着し数少ない乗客が降りた。

乗車する。


窓のないその車内に腰掛け、上部のモニターへと目を向ける。

ステーション内の路線図が表示されている。


中心地区から、放射状に回収へと線が伸びており、環状線と垂直に交わる。

これはブルーラインのようだ。


しばらくゴーという密室を通る音を聞きつつ、重力塔区画へとたどり着いた。


車外へ出た。


外周と比べると、有機的で飾り気のある大きな空間が広がった。

逆円錐状の重力塔内部は、天井は高く、地表の景観を模したプロジェクションがされており、閉鎖感を和らげている。


今はどこぞの湖水地方のような風景が映し、それをバックにビルが群生している。


案内されるまま、ビルの間を通り抜けていく。


「意外と生活に気を使うんだな」とレムト。


「ここは第何世代のなんとか人が建造した遺産だ、かれらの建築様式はうんたら惑星からのスタイルで、文化遺産として保護しろと銀河連盟がうるさいんだよ」

「それで外周はあんなに殺風景ってわけか」


「それでも住めば都さ」


街の中心にある、ひときわ巨大なビルの前に着いた。

正面玄関へ向けて、少なくない階段を上っていく。


大きな扉をくぐり、中で受付へ向かう。


「この先だ、あとはどうにかなる」


自分たちが受付を通るのを見ると、案内は消えた。


煙っぽく薄暗い屋内の、金網で仕切られたカウンターの奥に、訝し気な顔をしたソグ。


イマダイは、3歩カウンターに近寄り端末に腕をかざす。


「予約してたEVARAの者だ」


受付のじぃはライセンスを確認し照合する。

不満気な顔をしてそれを押し返し、ぶつくさといった。


「30分後の便だ、支払いはキャッシュか?」


「帝国通貨だ」


「あいよ」


決済音が鳴った。


「どいつもこいつも無愛想だなこの星は。」

出発ゲートへ向かいながら、レムトが言った。


「まだこの星とまでは決まってないけどな」


「ヤ=ムゥの連中に期待してるのか?」


「ましだと良いけどな、宇宙暮らしは神経質になるって研究があるらしいじゃないか」


「やっぱ、地に足つかないとな」


「お前がいうかよ」

そう言ってスタンドの前で止まった。

途中のスタンドに立ち寄り、軽食を食べた。

歩いていくエイリアンは、会社員のような奴もいる。


食べた後はサポートスーツと呼気マスクをレンタルした。

地表での重力差に鳴れるまで、着用する必要があるのだ。


補助外骨格としての役割のほか、血流を促進して、なんかむくみなんかも手助けしてくれる。

めんどくさいが、入浴の時以外はしばらく着っぱなしだ。


非正規のソグたちは、そんな面倒は見てもらえないので強制的に送られる。

病気になっちゃう奴もいるが、そこはね?


通りがかったソグの一人が言った。


「お若いの、おでにレンタルしてくれナイカ。ビョーキが合ってな、向こうでもつか分かんねー。ここまできたのに、死んじまうかもしれん」


店長がでてきた、睨んだ。

ソグはそそくさと去って行った。


奴の分を払うことはできるが、きっと一人だけ着用したら仲間内から良い思いは去れないだろう。


スーツを着用したレムトとイマダイは、案内に従って、軌道塔の巨大なゆりかごへと乗り込んだ。


あたりには無機質なアナウンスが流れている。

「治療ならギノシンの最新型も最短二時間の治療で埋め込み可能デス!埋め込みならC2ブロックの当院へオマカセ!」


連絡路を進んだ先の、円形上の空間にたどり着いた。

閉鎖した部屋の壁には、厚いガラスの窓が止まっている。


ここから数時間、ゆっくりと空を降下する旅だ。


自席へと座り、買ってきたお茶を開ける。


イマダイ「ようやくヤ=ムゥ到着か」


レムト「まだだけどな、無事に降りられれば」


「巨大なエレベーターだもんな、実際たまにどうやってこんな金属の塊が空に浮いてるんだろってたまに不安になる」


「浮いてはないけどな」とイマダイ、「ゆっくり落ちてるだけだ」


アナウンスが流れた後、室内の照明が薄暗くなり、下降が始まった。


窓からは真っ暗な宇宙と、わずかにヤ=ムゥが見える。

まだ厚い雲に覆われ、表層はほとんど見えていない。

ここは感動のシーンだ。


カゴはゆっくりと空を落ちていき、ヤ=ムゥ上空を濃く覆う雲を通り抜けた。


準ハビタブルな惑星ヤ=ムゥは、呼吸器を身に着けることで般的なヒューマノイドが生存可能だ。


窓から見える地表はゆっくりと近づいてくる。


「お世辞にもあんまり長居したくなる環境じゃないな」

レムトが言った。


「われらの新居は波と潮に囲まれた天然の要塞だよ」


カゴが到着体制に以降したとき、目視した表層からそれが荒波の惑星と呼ばれる理由を改めて認識した。


この高さからでも、海表がうねりたっているのが肉眼で分かる。


波に囲まれた中の、わずかな陸地めがけてカゴは降り立った。

特徴的な円盤状の建物がいくつも連なった、複合軍事産業施設シティへと着いた。


だが外はいつも曇っており、キャンプに行きたくなることはないだろう。


軌道塔からでた先にはEVARAの担当の小型のエイリアンが待っていた。


「ようこそヤ=ムゥへ、私は案内役のサイトウです。長旅でさぞ疲れたでしょう。」

小人のようなエイリアンが言った。


「疲れたというか、飽きたというか」

レムトが言った。


「これだけ長期の星間飛行は初なもんでね、良い体験になったよ」


「おもった以上にシティの陸は大きいんだな」

レムトが言った。


「えぇ、いまは干潮の時期ですからね。満ちるとこの下もすべて海に隠れますよ」


「この惑星にも季節があったとはな」


「冬の季節なんかは海洋生物が光ってさぞ美しいもんですよ、たまに貴族が来るくらい風靡なもんです」


シティを中心として、これから各方面のプラントへと向かうことになる。


下層のやつらともお別れだ、さいなら。



「それでは居住区画へご案内しますね、呼気マスクはお持ちですよね?」


レムトと一緒にうなずいた。


ハクマは回転脚を滑らせながら、建物の外へと向かった。

二重ドアを開けた先で、ヤ=ムゥの外気を体感した。


鼻を刺激する、強いて表すなら甘味に似た、うんたら系の匂い。

フィルターされた無味無臭の標準大気


曇天の宙に突き出したプラットフォームは、空車で埋まっている。

ガラス質の床は雨に濡れ、暖色の誘導灯の光を反射している。


プラットフォームから下を覗くと、円盤状の建物を支える柱が、地表へと刺さっているのが見えた。


「お部屋に着いたらすぐにシャワーを浴びるのようにしてください、ここは弱酸性ですから」


ハクマがそう言った。


「あぁ、気候は把握してたつもりが、天候のことを忘れていたよ」

そう言って、早足でエアバスへ乗り込んだ。


エアバスは肺一杯に外気をため込むと、滑らかに進み始めた。


「区画はB3になります、明日の朝お迎えに向かいますのでそれまでくつろいでください」


ハクマはエアバスの充電シートをみつけ、寄りかかりながらそういった。


飛び立ったエアバスは、中央地区のひときわ高い構造物からゆっくりと建物の間をすり抜け、滑らかに外周区画へと向かう。


最高責任者の独裁帝国のような所もあり、問題とされている。

むかつく会長は本部のビルに消えていった。


ヤ=ムゥでは希少な陸地に建造されたベースを中心に、複数のプラントが周りを囲んでいる、現地には一応陸軍のようなものが存在する。


かつては陸地があったが、地殻内部のコロイドの影響で海面が上昇して陸地が無くなった。


エアバスがたどり着いた先のB3区画で、自室へとたどり着いた。

ここは関係者向けのエリアだ。


部屋でくつろいでいると、インターフォンが鳴った。

「宙海の者です、遠路はるばるようこそ。」

スピーカー越しに、訪問者はいった。


「よければ中へ」

イマダイは来客を招く。


「現地へと向かう他のスタッフも合流しましたのでね、よければ夕食でもどうかと」

ドアを開けた先にはスーツを着こんだ男性。

胸元には宙海のロケットを模したピンが輝く。


「ありがたいけど、そんな気の利いた服はもってないんだけどな」


「いえいえ、こんな星系の果ての星ですから。服装なんてなんでも大丈夫ですよ。

最上階に一応来賓向けのレストランがあるのでね、後ほど落ち合いましょう。」


「ほかにはどんなゲストがくるんですか」


「学者や宙海の者などですよ、どうぞかしこまらないでください」


「そこまでいうなら呼ばれようかな、もう一人連れがいるが大丈夫か?」


「はい、食事会が開かれるなんて珍しいことですから。シェフたちも喜ぶでしょう。」


そういって男は去っていった。

リストに転送してもらった場所を確認する。


なるほど、中央のビルの最上階か。

レムトに連絡するか。


サポートスーツを脱ぎ、部屋着に着替えてベッドに横になる。

時刻まで仮眠を取るか。


横になりベッドから天井を見渡した、しばらくここが活動拠点だ。

大型で円形の窓からは、ダークブルーの水平線が見える。


気分が滅入らないように、ジムに通わないとな。

そう思いながら眠りについた。




別の場所にて


一人のタコ型種族の女は、北棟の倉庫にいた。

どうやら到着した備品の調べ物をしているらしい。


もう一人はハクマだ、薄暗い倉庫の中をライトで照らしている。


「チェック作業なんてやってらんないわ」

 リナリアは言った。


「大切な作業ですよ、万が一に備えて欠品が無いようにするのは務めです。」

ハクマは優し気な声でそう言った。


「なんかもっと効率的に管理できないのかしら、いちいち目視でやるなんて時代錯誤よ」


リナリアは箱を照らしながらリストをチェックしていく。


「念のための最終チェックですよ、これも医療に携わる者の務めです」


「医療と効率は別者よ」

そういってリナリアは大きな積み荷に腰かけた。


「休憩していてもいいのですかリナリア、今晩はお楽しみがあるのに」


「楽しみってなによ?」


リナリアは訝しんだ。


「軌道塔は荷物のほかに人だって運べるんですよ」

ハクマは言った。


「あなたのユーモアアルゴって回りくどいわね」


「心外です、これはオリジナルジョーク」

ハクマは声帯を絞った。


「ドゥータとして晩餐に参加するよう呼ばれているのです。よければあなたも」


「へぇ、特権もちってわけね」


「タコ型星人の出産適齢期は25歳、あなたは控えめにいって出遅れてます」


「デリカシーのアルゴが壊れたのかしら」


「失礼、素敵な男性がいるかもと言ってるのです」


「ハクマには婚期がなくていいわね」


「失敬な、我々の世代はパートナーを選んで並列化するんですよ。ヒューマノイドを模した進化プログラムです」


「なんだか気味が悪いわ」


「機械と違って、私たちには個体として尊厳がありますからね」


「それじゃぁ、あなたにとっても理想的な殿方とそうでない相手がいるわけ?」


「私たちはあなたたちを模して作られてますからね、きっと似たような感情だと思いますよ」


「なんだかよく分からなくなってきたわ。」


シティのような閉鎖した社会で生活していると、あらたな空気を感じたくなる。


この特殊な環境におかれた孤島に、浮かれだった人たちの顔が、段々薄暗くなっていくのを見るためにも、出席してみるか。


そう思って、積まれた医療品との作業を再開した。


天から伸びた軌道塔の麓の、シティの中でも最も大きな構造物の最上階。

そのプラットフォームへと、レムトとイマダイが乗ったエアバスが着地した。


エアバスをおり二重扉をぬけフロアに着くと、薄暗くも上品なライティングと、深いブルーの絨毯が迎え入れてくれた。水平に広がった空間は全周を窓に囲まれ、シティーの全貌が見渡せる。


各塔の誘導灯と窓の光が、ヤ=ムゥの闇夜に朧げに輝いている。


進み出た案内に支持されたされた自席につき、周りを見渡した。


どことなく、シティーに降り立った新参者はすぐ見分けがついた。

地に足がつかないのだろう、これまでの長旅でついていなかったし、いまも見知らぬ土地だ。イマダイはそう見えないよう、余裕があるように見せようと背筋を伸ばした。


「みてみろよ」


横にいるレムトが言った。


「本物のドゥータだぜ、実物は初めてだ」

レムトは二つ離れたテーブルを顎で指す。


人間に似た、しかしどことなく違和感のある女性が腰掛けていた。

最先端の人工筋肉が織りなす所作には、モーターにはまねできない静けさがあった。


「そんなじっくりみるなよ、よそ者みたいだろ」


「すげぇな、想像してたのとは別物だ」

レムトに言われ、自分が凝視していたことに気が付いた。


「会話するとデータが抜かれてGAFAに集積されるらしいぞ、おっかねぇな」


レムトは視線をテーブルに戻してから言った。彼の退屈している脳みそは、机の上のナプキンに畳んでは広げる運動を繰り返させている。


「そんなん信じてるのか、推進機構も厄介ごとを起こさないように細心の注意を払ってるだろうさ」


そのとき、静まった会場に声が響いた。


「みなさん、おまたせしました」

中央のテーブルから拡声された声が朗らかに言った。


兜のような発達した頭部を持った主催者は、その知能を駆使して集った様々な種族に耳障りのない音を発したが、その異形さは深層へと畏怖を抱かせた。


「限られたメンバーではありますが、本拠点への新しいメンバーを歓迎し、ささやかな歓迎会を催させていただきました」


澄んだ音色が耳に流れ込むのを感じたが、実際に脳に流れ込んでいるのに気が付いた。セファ(高知能種族)の業だ。


「シティーの責任者を務めている総督です、皆様長旅でお疲れでしょう。さっそくヤ=ムゥ代表からお言葉を頂いて、すぐに料理をもってこさせましょう」


総督が言い終わると、同じ席にいた竜人系の人が立ち上がった。

その身の丈のため、たつのには長い時間がかかった。


頭部にのびた、触腕というのが正しい呼称なのか分からないが、上質そうな鉱石のアクセサリーを煌かせている。


「私はドラゴンさんです、コロイド採掘のために皆さん尽力していただき感謝です。最近は物騒なこともありますが、みなさんのおかげでなんとかなっています。」


ドラゴンさんは、一呼吸すると盃を掲げていった。

「銀河に安寧を」


「安寧を」


会場が繰り返した。


「安寧をだってよ、これだけ武装してるのによく言うぜ」

レムトが横で言った。彼の司令官によると、ナプキンの形態はピラミッド型が今夜は安泰なようだ。









そこで地質学者、エンジニア、天体学者や宙海の責任者と会う。


そこでは最近の時勢の話をする。

コロイドの採取量や、法規制の話など。


よったイマダイは外に出てしまい、ヤ=ムゥの大気を呼吸し、中毒になる。


医療センターに送られる。

そこでリナリアに会うがツンデレなので冷たくされる。


そこのベッドで一泊しながら、身の丈の話なんかをする。


次の日、いよいよプラントに出発する。

プラント同士は数日で移動できる距離である。


イマダイはメンテナンスのために複数のプラントを移動することになる。

数日間それぞれに滞在する。


比較的安全な第5の任務をまずは任される。


エイのような巨大生物を利用した現地の移動船に乗る。


発着場へ向かうイマダイ。


プラントは波が激しい海域に存在する。

そのため特殊なタンカーかこの生物でしか行き来できない。


軌道塔とメインのプラントは比較的安全な場所にある。


こいつは磁場を感知し、移動する際にレーダーとかが無くても運行可能?

いろいろメリットがある。


空路は天候の変化が激しく、基本嵐なので使えない。


第5プラントでの巡回任務


ここのプラントはまだ穏やかでみんな朗らかだ。

責任者もいいやつなので仲良くニコニコ。


ヤ=ムゥの危険な海にそびえたつ城だ。

これは浮上式?なのか?


プラントの実物を目にしてイマダイはその巨大さにびっくりする。

初日は屋内の装置の整備に行く。


エバラの上司エイリアンとの会話をして、現地の様子を伝える。

一週間で無事ベースにもどる!


海上プラントでの生活は、基本魚ばかりで飽きてしまう。

プラント上での娯楽などもする、



次のプラントのアトモスフィアはサツバツ!

第8プラントに向かう、納期が迫っており、煽られる。


嫌な上司が仕切っていた。

職務中に、事故って怪我をする作業員を目にする。

プンす!


ヤムーの海中の巨大な肉食生物を目にする、オソロシイ!

ナムサン、無残にもエイの様な生物の乗り物は食い散らかされてしまった。

惨憺!


エイのような巨大生物を飼いならす漁師は、こんなことはここ数重年なかったと話す。


第8プラントで負傷したイマダイは、ベースにもどり医療棟に行き、レミリアちゃんと会う!


下層人間どもにも優しくしたことで、あんたみたいな人はいないと褒められる!

ムフフ!


プラントベースに戻ると、第9プラントでどうやらなぞの遺跡を発掘したことが知らされる。帰ってきた探索隊の様子がおかしく、医務室に運ばれるのを目撃する。


イマーズの連絡先を交換する、ムフフ!

リナリアちゃんとデート!


覚浸空間の中で、ヴォイドについてリナリアちゃんと会話する。

リナリアたんは、タコ族なので自分たちにヴォイドについての伝承があるのだ!


第3章


現場の最高責任者は頭がおかしくなり始める。

しかし、そこには裏で暗躍する工作員の姿が。


本格的に各プラントに異常が起こり始める。

プラントの修復のために、大忙しになるイマダイ。


そしてベテランを失ったため、第9プラントの危険な深海の任務に駆り出されることになる。ダイバーとして深海に潜ることに。


だがエバラの精密海洋探索艇は、有機的エンジンを搭載し、生物の体を模倣したプロペラと低速ジェット機構を持つため、巨大生物に気づかれにくいのだ!


無事深海採掘キャンプに到着し、そこで修理業務に励む。

だが、そこでヴォイド神殿に出会い、ヴォイドの小悪魔たちと遭遇する。


ヴォイドの小悪魔たちは直接描写せず、恐怖を煽るように!

深海キャンプは滅茶苦茶になり、脱出ポッドでなんとか海上に生還するイマダイ。


自身もヴォイドによる影響をうけ、スゴイヤバイ状態となるが、謎のサイバーニンジャ、ジェイクマボロシに遭遇し、ヴォイドの紋章を植え付けられ延命させられ、サイコパワーと順応する。


コスモと一体化し、芋虫皇帝の記憶の一部を取り戻す。

 

第4章


脱出ポットに残されたまま3日くらい放浪する。

ポッドの救難信号を拾ってもらい、なんとか生き延びて、洋上ベースに戻る


なんとかしてベースキャンプに戻ると、そこは阿鼻叫喚。

沢山のクルーたちのムザンな姿を目にする、アビキョーカン!


医療等に物資を貰いにいく、だがそこで同僚と医療棟の女神ちゃんの死体を目にする。

オーマイヴァルマ!ってかんじだが、海から巨大な生命体みたいなのにあって、もうだめポってなる。


そこでスターエンフォーサーズの軍艦と蜘蛛型戦車がくる。

巨大生物を撃退する。


命からがら生き延びて、数少ない生存者として医療用ステーションに運ばれる。


驚異的な生命力を手にしていると体をいじくり回される。

(ここでオープニングと重なる)



医者たちに危険なため軟禁されるが、ジェイク・マボロシに遭遇し、ヴォイドの探究者となれと誘拐される。


異常! 

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異世界SFの世界の洋上リグでなんかすごいことおきる 詩吟徒 @yukigakure223

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