2

 砂浜には海の家の骨が組み立てられ始めていて、薄気味の悪いアートのように見えた。砂浜に降りない限りにはどうしてもそれらが視界に入り、純粋に海原を眺めることは叶わないらしい。

 人影は少なからず居たけれど、潮風によって彼らの声は掻き消され、静寂が保たれている。もう少し夏が深まれば観光客も増えて潮風や波音では掻き消されないようになってくるのだろう。

 石段を下りて砂浜へと足を踏み入れる。足が砂に沈み、バランスを取りながら進んでいくのは普通に歩くよりもずっと疲れる。僕たちはそのまま直線的に海へと歩き、足下が安定した波打ち際を歩くことにする。

「昔も、こうして歩いてたのか」

「そうだね。時々陽も出ていない明け方に」

 中学生が歩く時間としては不適切なのかもしれないけれど、僕が歩こうとする時間としてはこれ以上なくしっくりくる。中学生の頃の自分と、大学生になった今の自分は一見違うように見えるかもしれないけれど、同じ自分であることには何も変わりがない。あの頃の自分は、一体将来に何を期待していたのだろうかと思う。結局のところ、上手くいかない現状を遠い未来というところに託して満足をした気になっているだけの愚かさだ。

 状況が変化することを願ったとしても、意味なんてない。必要なのは自らの態度を変えることだ。それが極めて難しいことであるということも分かっているけれど。

 しかし、どういう関係だったのかということがますます理解が出来なくなってくる。意味もないのに明け方の海を二人で歩くなんて、どういう間柄だったとしてもそうすることではないだろうに。自らの奇特さと、それに付き合う彼女の奇特さに呆れる。

 ただ、呆れると同時にどうしてそんなことをしたのかということを僕は共感することが出来る。条例に反した、夜間の外出。それは大人からしてみれば些細で笑えるくらいくだらないことかもしれないけれど、中学生にとっては冒険であり、そして社会が定めたルールに反抗するという意味において最も個人的な革命だったのだ。共犯者がいるなら心強いことは言うまでもない。

 夕暮れの斜陽が水面に反射している。海面が捲れるように波が押し寄せ、引いていく。何度も見たはずなのに、薄明に照らされる海は幻想的と呼べるような力を持っていて、引き込まれる。この場所を嫌うことは出来ても徹底して恨むことが出来ないのは、この時間のこの場所のせいなのかもしれない。

「笛吹君、海は日によって全く表情を変えるから、見ていて飽きないって言ったんだよ」

「随分と感傷的なことを言ったんだな、過去の僕は」

「あの日は特にいつもと違ったから、そう言いたくなるのも仕方がなかったと思う」

「いつもと違うって、どういう日に行ったんだ?」

「台風の前日」

「ああ、なるほど」

 遠羽と行った記憶はないけれど、その条件の海になら何度か行った記憶がある。

 台風の前日の、暗い海は恐ろしい。普段ならば来ないところにまで地面を飲み込むような勢いで波が打ち寄せる。波が襲ってこない石段の上から眺めているはずなのに、自分も今に飲まれてあの晦冥の中に沈んでしまうのではないかという恐怖が胸の中に生まれる。海がただ美しいところではなくて、容易く命を吸い込んでしまう場所であると実感させられる。

「僕は、本当に暇だったんだな。そんな日に他人を連れて海岸沿いに向かうなんて」

「大切なのは何をしたかじゃなくてそこから何を思ったか、何を得たかだから、暇と言って卑下をするようなことではないと思う。少なくとも、私にとってあの時間は暇というような無為な時間の浪費じゃなくて、意味があったことだったよ」

 何を得たか、か。確かに彼女の言う通りだ。そしてその言葉を認めると同時に、自分に残っている過去において得られたものの少なさに辟易とする。僕の人生は、暇ばかりだ。

「それに、他人を連れてって言うと語弊がある。私も行きたくて一緒に行ったんだから」

「君も君で、奇特な趣味を持っていたんだと思うよ。行ったとしても、することなんてないだろう」

「そうだね、することはなかった。でも、全ての時間に効率性と生産性を求めるのって、哀しいことじゃないかな」

 遠羽の言葉には常に、温かい郷愁を感じることが出来る。それほど、彼女は僕との時間を想ってくれているのだろう。だからこそ、それに共感することの出来ない自分との乖離が嫌になる。幸いなことに、あるいは不幸なことに、純粋な好意を無下にして何も思わないほど、僕の心は無機的ではない。

「遠羽は、何を望んでいるんだ?」

「何をって、どういうこと?」

「そのままだよ。わざわざこんなところまで一緒に来て、それで何がしたいんだ。記憶が戻らないなんていうことは、君だって分かってるだろ」

「それは言ったはずだよ。私は、君が君の過去について知ろうとしているように、君がどうして過去を消したのかということを知りたいと思ってる。一緒にこうして海沿いを歩きたかったということも事実だけど、加えて君が納得するような理由を付け足すならそれだけのことかな」

「なら、それが分かって、その先に君は何を望むんだ。記憶を消した理由が僕の身勝手なものだったとして、君自身に理由のあるものだったとして、そうしてどうするつもりなんだ」

「……そう聞かれると難しいな。分からないことが嫌だったから、怖かったから知りたいと思ってるだけで、その先のことは考えてないっていうのが正直なところでもあるから」

 風が強く吹いて、今までよりも深く打ち寄せて来た波を遠羽はステップを踏むようにして躱し、近くに落ちていた小さな流木を蹴り飛ばした。遠くで海猫の鳴く声がする。空を見上げても、その姿は見えない。

「でも、どこに理由があるとしても私は笛吹君の隣に居たいと思ってしまうんだと思う。無自覚的な罪を犯してしまっていたとしても、君にどれだけ悪意があったとしても、それら全てを飲み込んだうえで私は君を求めるんだと思う」

「君は、僕に何を期待してるんだよ」と薄く笑ってしまう。昔も、そして勿論今も、僕は空っぽで何もない。ただ隣に居られても、返せるものは何もないだろうに。

「ある時期に作られた関係というものは、良いとか悪いとか、得とか損とか、そういった概念を差し置いて、特別なものに思えてしまう。かけがえのない、大切なものに思えてしまう。私にとって、それは笛吹君との関係だった。こういうのって、呪いなんだよ」

 遠羽はどこか自嘲的と思えるような言い方で呟いた。

 こういう時、僕は単純な人間になれたらと思う。陳腐な言葉を吐いて、上っ面の感情を語り、彼女を抱き締めることが出来ればいいのにと思う。愛とか恋みたいな言葉をもっとシンプルに捉えて、自分に対して好意を向けている人間が居るのであれば運が良かったとでも理解をして、自分の中に存在している感情が空虚なものであっても彼女と繋がることを望むことが出来たらと願う。

 けれど、妙な拘りのようなものが僕の感情を阻害する。不平等な関係性は悪だと考え、向けられている感情の分だけ自分も感情を返さなければならないのではないかと思ってしまう。人の関係や、出会い、好意というものはもっと劇的であるべきなのだと、信じてしまう。

 ただ、これは僕が現実を生きているのではなくて虚構の世界を生き続けたがゆえの病なのだろう。現世は夢のようにはいかない。完璧な平等なんていうものは存在せず、運命的な関係というものは虚構に過ぎない。仮にそれらがあるのだと言う人が居るとしても、それは人間が勝手に現実に対して符合を見出し、運命だと名付けているだけだ。僕と遠羽の再会すらも、運命というよりは偶然なのだ。僕たちは、物語に毒され過ぎている。

「分かってるよ」と遠羽は見透かしたように僕の表情を見て笑った。人は、泣いている時よりも笑っている時の方が悲劇的に見える時がある。今の彼女の笑顔は、そういう哀しい色をした、あまりにも脆い表情を携えていた。

「君はそういう関係を望まない。曖昧でなあなあな関係を良しと出来ない」

「……ああ、そうだよ。その通りだ」

「そんな声音で言うようなことじゃないよ。だからこそ私は君と居るのが楽で、心地よかったんだから、それは嘆くようなことじゃない」

 波を躱しながら軽やかに動く彼女を追うようにして進むと、左足に冷たい感触がする。いつの間にか打ち寄せていた波が靴に染み込んでいたようだった。靴に染みる海水や砂。ただ歩くことでさえ何かが纏わりついて来るところが、海の嫌いなところだ。美しいだけの場所なんていうものは存在しない。

「思い出が美化されていただけなのかもしれないけどさ、案外海って近くで見ると汚いよね」

 彼女は鬱屈とした雰囲気を晴らすように、わざと脈絡から外れたような言葉を言う。僕は「そうだな」と頷きながら、水面を眺める。

「青い海、なんて言うけど本当に青い海なんて希少だよ。ここもそうだけれど、大抵は濁った色をしている。暗い海緑ならまだ綺麗な方で、酷い時は灰色をしている」

「原初の海はもっと透き通るように美しかったのかな。それとも、それも見ていないからこそ無責任に寄せることが出来るだけの、身勝手な期待に過ぎないのかな」

「どうだろう。どこかの叙事詩ではワインの色のようだと言っていたし、青くはなかったのかもしれない。ただ、少なくともこういうものは落ちてなかっただろうな」

 そう言って僕はゴミを蹴る。それに対して環境への配慮というような道徳的な言葉を吐けるほど僕は社会に適応することは出来ていないけれど、悪いものであるという認知くらいは出来るし、景観を損ねていることは確かだ。

 青い海を求めて来た人々が灰色で、捨てられた人工物の散乱する海を見ると失望するように、理想を夢見るほど直面した現実の些細な薄汚れた部分が目について、思い描いていた完璧な理想との差異に嫌気が差す。それは、そこにある現実が悪いのではなくて根拠のない理想に縋った者が悪いのだろうけれど。

 僕の記憶もまた、そのようなものなのだろうか。どれほど現実的に思考をしようとしても、追うほどに理想と期待は無自覚のうちに膨らんでいく。最後にあるのが失望だけだと分かっているならば、追うべきではないのだろうか。

 理性的に損得を勘定をして至る結論は行動の抑制だけれども、既に転がり始めている衝動が抑えられないこともまた確かだった。

 過去の欠落をどうすれば埋めることが出来るのかと再び考えたところで、最も身近にあった答えに対して向かい合っていなかったことに気が付く。記憶を呼び起こすことは不可能でも、何があったのかを知ることは出来る。不可能な前者を求めて足掻くばかりに、僕はすぐに知ることが出来る後者を見逃してしまっていた。

「海に行った以外に、僕たちは何をしていたんだ?」

 僕がそう尋ねると遠羽は「そうだなあ」と言って潮騒の狭間で記憶の糸を辿る。

「高校に入ってからだと植物園に行ったり、映画を見に行ったりしたけど、それ以外だと何をしていたって説明をすることが難しいことが多い気がする。大抵は当てもなくどこかを歩くか、どこか静かな場所で本を読むかだったから」

「なら、一番印象に残ってることは何だったんだ?」

 その問いに対しては先の問いよりも迷うような様子は見せずに、彼女は数歩歩いてから口を開く。

「昔、花火を見たことかな」

「ああ、夏祭りの日の」

「そう、それ」

 夏祭りに行ったのは母が生きていた頃、母に連れられての一回しか記憶にないけれど、この街で夏祭りの日に花火が打ち上がるということは知っている。見ようとせずとも、家の中に居ても、意識的にそうしようとしない限り音から逃れることは出来ない。僕にとって花火は不意に聞こえる遠雷のようなもので、それ以上の価値はなかった。

「夏祭りにも行ったのか?」

「私と君が行くと思う?」

「行かないだろうな」

 僕も彼女も、どういう気まぐれがあってもそういった喧騒や浮ついた空気に交わろうとすることはないだろうと思う。個人的な感情として苦手というものもあるけれど、何より自分がそういう場にそぐわないことを分かっているからこそ、自分はそこに居るべきではないと思って踏み出すことが出来ない。

「海岸通りと神社の辺りは花火を見る人で埋まっていて、だから逃げるようにして山の方に行ったんだ。あの時間の山の方は眠るひっそりとしていて、点滅する街灯ばかりを目印にして、進んで行った」

 夜の山を歩いたことは記憶の限りではなかったけれど、遠羽と共にその道を進んで行く光景は、いやにハッキリと想像することが出来た。夜の温度、夏の香り、狭い道、点滅する街灯とそれに集まる虫。存在していないはずの記憶が幻肢痛のように五感の中で疼く。

「階段を上ったところに街を見下ろせる場所があって、私たちは立ち止まって花火を見たの。あそこからだと遠すぎるし、こんなところでやるような花火だから元から規模が大きなものではないということもあって見えるのは小さなものだったけど、私にとっては傷痕みたいに残る大切な記憶なんだ」

 夜の道を想像することは出来ても、遠くに見える花火とそれを見た時の感情を想起することまでは僕には出来なかった。けれど、その違いを眺めて悲観するばかりでは虚しい音がするばかりだから、あえて諧謔的に思考を空転させる。

「一緒に海に行って、一緒に花火を見て、恋人みたいなことをしてたんだな、僕たちは」

「君はどうだったのかは分からないけど、私は意識してたよ。ああ、今恋人みたいなことしてるな、こういう時笛吹君は何を考えているんだろうなって」

 冗談めかしたような言葉は予想以上に真剣な声音で返されてたじろいだ。彼女の言葉にはべたついたような人間らしい感情の吐露が見えたようなことはなくて、だからこそ肉体的な感触を持ったような言葉は完全に見えていない場所から現れ僕の心を襲った。

 遠羽が降り返る。風に彼女の長い髪が揺られる。表情を隠すようなものはなくて、真っすぐと僕を見つめる表情を僕は見ることになる。諦めたような、どこか自嘲的な笑みはいっそ清々しいような雰囲気がした。

「ごめん、今の君に言うべきことじゃないと思うけど、自分の中で抑えておくには辛いや」

 そうして彼女が次に口を開くまでの間の時間は、やけに間延びして感じられた。潮騒も海猫の鳴き声も聞こえず、風の温度も忘れた永遠のような時間を揺蕩った後で、遠羽はゆっくりと口を開く。

「私は、君が好きだった。ずっと、あのままのかたちで居続けることが私たちにとって最善だと思ってたから言えなかったけど、やっぱり言わないと駄目だったんだ」

 漠然と感じていた好意を恋と言えるような暴力的な言葉に押し込み伝えられるのは、それが良いニュアンスのものであったとしても困ることしか出来ない。他人からのそうした感情に対して曖昧な感情しか返せないというのは、ある種の苦痛だった。

 何を言えばいいのかと言葉を探していると「ごめん」と彼女は再び謝る。

「今の君にとって私は少し前に会ったばかりの他人で、いきなり好きだなんて言われて困ることも分かってるから、今は何も言わなくていいよ」

「簡単に、残酷なことを言うんだな、君は。これじゃ通り魔に襲われたようなもんだ」

「私の記憶を消したんだから、これくらいは許してよ。せいぜい、少しは悩んでください」

 遠羽は悪戯っぽく笑う。僕の感情の混乱とは対照的にどこか清々としたような態度は憎らしいとさえ思えるようなところがあった。

「今はってことは、結局何かを求めてはいるんだな」

「見返りのない、虚しい好意を吐き出し続けられるほど私は立派じゃないから。いつか答えを聞けたらいいと思ってる。明確な関係がないのは、その果てに自然に途切れるのはもう嫌だから」

 無私の愛はイデアにしか存在しない。何かを求めるのは、必然的なことだ。むしろ、求めない方が不自然だとすら言えるほどに。

「でも」と僕は思い、反駁する。戦禍の最中に身一つで平和を謳おうと向かっても命を浪費するだけで終わるように、正しい動機が正しい結末に導いてくれるとは限らない。

「人格を形成するのは記憶だ。一部の記憶が欠落している以上、僕は君が好きだった笛吹冬司とは異なる人間になっている。極端な話、今の君にとっては嫌いたくなるような人間かもしれない。昔の感情に囚われたままでいるのは、違うだろ」

 人はそれが良い思い出を付随したものであるほどに、過去の感情に囚われることになる。そうでなければおかしいと、美しかったあの感情をそのままのかたちで保存しておきたいと。

 ある種の物事は博物館に飾られている骨董品のように、大きなガラスケースの中に入れて、手つかずのまま保っておけたら一番いいと願ってしまう。ただ、そんなことは不可能なのだ。人は完璧に保存された思い出ではなくて風化した現実を受け止めなければならない。

「人の根源的な部分はどうしても変わらないものだと思う。ただ、そう言われると――私が過去の君に見惚れたまま動けていないだけなんじゃないかと言われると、何も言い返せないな。それもまた事実だと思うから」

 過去を歪めると、ただ感情を交差させることすらも難しくなる。言葉や感情は、行き着くべき場所があるはずなのに、それが消え去ってしまった以上、捻じれ、心を蝕み、表出されるものもまたそれに呼応して歪むことになる。だから、過去を、記憶を変えるという行為はグロテスクなものなのだ。

 僕はどうやっても彼女のことを出会ったばかりの遠羽字という人物であるとしか見ることが出来ないし、彼女はどうやっても僕のことを以前から知っている笛吹冬司という人間としか見ることが出来ないのだろう。人は、ない記憶を思い出すことが出来ず、存在している記憶を意識的に消去することは出来ない。何もかもを忘れて、新しい関係を築こうと言うことは簡単かもしれないけれど、表面上新しい関係を築いたとしても僕たちの内情は何も変わらない。

「……遠羽の気持ちを疑いたいわけじゃない。ただ、過去の笛吹冬司に囚われ続けるのは不毛で、だからこそ自分はそこに囚われているのかもしれないという考えを持っておいて欲しい」

 考えた末に結局中庸的な意見を吐くと、遠羽は笑った。

「不毛だからっていう理由で諦めることが出来たら、随分楽だったと思うよ」

 彼女はそう言って波打ち際を歩いて行く。砂浜は永遠に続くのではないかと思えるほど真っすぐに見えるけれど、この先に果ての堤防があることを僕は知っているし、彼女も知っているのだろう。

 無限に見える有限の中を僕たちは歩いて行く。果てについても何もないことは分かっているけれど、意味のないことに意味があるような気がしながら。夕日は水平線に近付き、今にもその姿を隠そうとしている。それでも、夏のじっとりとした暑さは肌に纏わりついたままで振りほどけない。

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