コメディが好きです。
中でも、人が必死になって何かしている様を描いているコメディが大好きです。
必死になっている人が頑張って何かを成し遂げて、色々間に合わせて、やっとたどり着いたゴールで一息ついていたらまさかの空回り! 行き違い! 想定外!
登場人物は必死です。目標の為にてんてこ舞いです。全然笑えるような状況じゃない。
しかし見ている側はそんな登場人物の必死さについつい笑ってしまう。普段の生活に潜むてんてこ舞いの瞬間を重ね合わせて感情移入してしまう。
そういう人間讃歌ともいえる愛おしいコメディが大好きな私にとって、この作品はまさに大好物といえました。
必死な魔法使いさんの人間らしさと、そんな魔法使いさんの想いも知らずに想定外の行動にばかり出るちょっと変わった勇者くんのなんと愛らしいことか。
世界観はファンタジーなのに、現代の日常に潜むあるあるな困った瞬間が重なる事で魔法使いさんに感情移入をさせながらギャップで笑わせられてしまいました。
最初は必死で作っていた応接室を、途中から楽しんで作り始めてしまったところなんかも大好きです。
そうそう、あるあると頷きながらも、なんだか少し笑ってしまうような人間らしい愛おしさを描いているのがたまりません。
三谷幸喜作品のような愛おしい人間模様のコメディが大好きな方におススメしたい作品です。
ありがとうございました!